ぶどうは(葡萄)は8月~10月ごろにかけて旬を迎えます。
スイーツやお菓子などにもよく利用され、手軽に手に入る果物の一つではないでしょうか?
甘い香りもするので、愛犬もおねだりしてくるかもしれません。
今回は、ぶどう(葡萄)について調べてみました。
《犬にぶどう(葡萄)は与えても大丈夫?》
答えは×!
犬にぶどう(葡萄)を与えてはいけません!
案外、ぶどう(葡萄)やレーズンも食べてはいけない食べ物の一つなんです!
知らなかった!!という飼い主さんも多いのではないでしょうか?私もそのひとりです。
特に皮の部分には中毒になりやすい成分が含まれています。
《なぜ犬はぶどう(葡萄)をたべてはいけないのか?》
「ぶどう中毒」に関しての情報が出てきたのは、平成になってから言われるようになってきました。
症状として、急性腎不全の症状が世界中で報告されており、命を落とした例もありました。
最近報告されているので、まだ解明はされていないようですが、ぶどう(葡萄)やレーズンの中毒症状は報告されています。
そのため、ハッキリとした原因がわかるまでは、ぶどう(葡萄)与えないほうが無難かもしれません。
《ぶどうに含まれる成分》
ブドウにはアントシアニンやポリフェノールが豊富に含まれており、人間にとっては「畑のミルク」を言われるほど、体に良い食べ物です。
しかし犬にとっては、危険な食べ物と言われています。
現時点では、どの成分が犬にとって毒なのかがまだわかっていません。
《犬がぶどうを食べると現れる症状》
犬がぶどうを食べることで引き起こす「ぶどう中毒」。
さらに重症化すると急性腎不全になるのが主な症状です。
ぶどう中毒・急性腎不全の症状
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 意識低下
- 食欲がない
- よだれが出る
- 脱水症状
- 倦怠感
- 普段より水を飲む量が多い
- 排尿をしない
- 背中を丸める(腎臓の痛み)
- 過呼吸
犬がぶどうを摂取したあとにおこる「ぶどう中毒」の症状はある程度共通しているそうです。
ぶどうを食べたあと、2、3時間あたりから嘔吐や腹痛・下痢を繰り返します。
その後尿がでずらくまたはでなくなり明らかにいつもと違う状態が続きます。
最悪の場合は急性腎不全を起こし、ひどい場合は死に至る場合もあります。
《犬がぶどうを食べると危険な量》
「ぶどう中毒」の症状がでる量は、多少の個体差はありますが、
一般的に
小型犬(5kg):1房(約160kg)
調べていると、レーズン・干しぶどう、巨峰、デラウェア、マスカットを1粒食べるだけで、症状が現れる場合もあれば、全くでない場合もあるり、個体差、体調なども影響するようです。
ぶどうのどの部分が危険なのか?
ぶどう(葡萄)の果肉部分より、皮の方に危険性があるようです。
レーズンについて?
レーズンは、ぶどう(葡萄)に比べて、成分が凝縮されており濃厚なこともあり、ぶどう(葡萄)よりさらに危険度が増しますので気を付けてください。
ぶどう(葡萄)やレーズンを使用した加工品は?
レーズン、レーズンパン、ブルーベリー、カシス、グレープシードオイル、ぶどう味のお菓子、ぶどうアイスクリーム、ぶどうゼリー、ぶどうジュースなど。
《犬がぶどうを食べてしまったら…。》
犬がぶどう(葡萄)またはレーズンを食べてしまったら、様子を見て観察しましょう。
また、明らかに大量に食べている場合は、動物病院に連れていってあげましょう!
- ぶどう1粒などの小量であれば様子をみて、少しでも異変があればすぐに病院へ!
- ぶどう1房などの大量であれば、異変がなくてもすぐに病院へ!
《犬に中毒症状がでるまでの時間》
犬に中毒症状が現れるまで、ぶどうを食べてから約2~3時間ほどといわれています。
「ぶどう中毒」になると、2、3時間で嘔吐などの異変が現れたり、ぐったりしている場合があります。
《犬がぶどうを食べないよう注意すべき点》
最近、知られてきた中毒症状なので、まだまだ不明な点が多いのが事実です。
そのため、勝手に判断せずに少しでも心配になれば、すぐに病院につれていくことを心がけてください。
食べた量・体調などいろいろ部分で変わってきますので。
さらに、犬の届く場所(テーブルの上)などに置かない、食べている時など知らないうちに落ちていたなど、危険がいっぱいですので、十分に注意してください。
可愛い愛犬が欲しがったらあげたくなるのはわかりますが、そこはグッとこらえて飼い主が管理してくださいね!
犬の命の危険を冒してまで、食べさせるものではありません。
本来なら、ドッグフードのみで栄養を十分に取れていることを理解してください。