《犬が食べても大丈夫?》犬に菜の花を与える事について調べました

《犬が食べても大丈夫?》犬に菜の花を与える事について調べました

「春と言えば」と言ってしまうほどの代表的な菜の花ですが、食用としても食べることもあると思います。

私も、あの独特な苦味のクセになる味が好きですね。

今回は、そんな菜の花を犬は食べて良いのかを調べてみました。

《犬に菜の花は与えても大丈夫?》

菜の花

答えは〇!
犬に菜の花を与えても問題なし!ただし必ず加熱しましょう!

菜の花には、犬にとって中毒となる成分は含まれていないので、特に問題はありません。

特に菜の花には鉄分がとても豊富に含まれており、犬にとっても日常生活において鉄分は欠かせません。

《犬が菜の花を食べる時の良い点(メリット)》

解毒作用があります

菜の花は、花を咲かせるための栄養素が詰まった状態なので、栄養素が凝縮されています。
そのため、正しく与えると豊富な栄養素を摂取できます。

抗がん作用をもつイソチオシアネート

大根などに含まれる辛味成分の「イソチオシアネート」が含まれているため、免疫力を高め、抗がん作用に効果が期待できます。

貧血予防などにも効果あり

菜の花には、鉄分がとても豊富に含まれているので、貧血予防などをはじめ、被毛や皮膚を健康的に保つ効果があります。

犬にとっても日常生活において鉄分は欠かせません。

《菜の花に含まれる栄養素》

菜の花にはビタミンや鉄分やカリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。

特に鉄分がかなり豊富に含まれています。

  • 鉄分
    • 血中酸素の運搬を促進します。
  • βカロテン:ビタミンA(脂溶性ビタミン)
    • ★目の病気や老化防止、抗がん作用
    • 皮膚・被毛の健康状態を保つ効果があり、白内障の予防や角膜の健康維持や造血効果があります。
  • ビタミンB1(水溶性:水に溶ける)
    • 炭水化物や糖などをエネルギーに変えてくれる手助けをしてくれます。
    • 疲労回復をはじめ、皮膚や粘膜を強くしてくれる働きがあります。
    • しかし、摂取しすぎると、脚気の原因になってしまいます。
  • ビタミンB2(水溶性:水に溶ける)
    • ★疲労回復の効果
    • 疲労回復や老化防止、美肌には欠かせないと言われているほどのビタミンです。
    • また、脂肪の燃焼を助けてエネルギーを作り出してくれる効果があります。
  • ビタミンC(水溶性)
    • ★抗がん作用
    • 犬の老化を防止する働きや、抗がん作用があります。
    • 犬はビタミンCを体内でつくることが可能ですが、シニア犬や体の弱い犬は、たくさんのビタミンCが必要であり、外から取り入れる必要があります。
  • カリウム(熱に弱い)
    • ★利尿作用
    • 体内の不要な塩分を排出します。
    • 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
    • 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
    • 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
  • カルシウム
    • 骨や歯を形成したり健康に保つ働きをしたりするため、非常に重要な栄養素です。
    • また、精神や筋肉を正常に保つ効果があり、生きていく中でとても重要な成分です。
    • 犬に関しても、同じような事がいえます。
  • リン
    • 歯や骨を丈夫に保ったり、神経や筋肉を正常に保ったりする効果があります。
  • 食物繊維
    • ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
    • 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。

《犬が菜の花を食べる時の悪い点(デメリット)》

菜の花にも注意する点や、リスクもあるようなので見ていきましょう。

《犬に菜の花を与えるときの注意点》

与えすぎ注意

食物繊維が豊富なため、嘔吐や下痢の原因になりますので、与えすぎに注意してください。

アブラナ科のためシュウ酸が含まれています

菜の花には、尿石症の原因になるシュウ酸が含まれています。

そのため、尿路結石などの病気になったことがある場合は、与えないでください。

また、シュウ酸は水溶性のため、必ず茹でるようにしましょう。

甲状腺疾患のある犬にはあたえない

菜の花には、甲状腺ホルモンの生成に必要な「ヨウ素」の吸収を妨げる成分が含まれています。

そのため、甲状腺に疾患がある愛犬には与えない方がよいでしょう。

成長していない菜の花にしましょう

菜の花を食べるのは茎の部分だと思いますが、成長すればするほど「食物繊維」が豊富になります。

そのため、スーパーなどから購入したら、早めに食べましょう。

《犬に菜の花を与える時の食べさせ方や調理方法》

細かくカットしましょう

菜の花は食物繊維が豊富なため、細かくカットしてあげましょう。

特に茎の部分は食物繊維が多い上に硬いので、注意してください。

必ず茹でるなどの加熱しましょう

菜の花には、シュウ酸と食物繊維が含まれているため、必ず加熱処理しましょう。

食物繊維は、消化不良などの原因になり、シュウ酸は尿石症の原因になります。

1日に与える適量について

菜の花を与える場合はドッグフードのトッピング程度にしておきましょう。

  • 小型犬(5kg):15g前後/日
  • 中型犬(10kg):30g前後/日
  • 大型犬(20kg):70g前後/日

《犬のアレルギーについて》

菜の花を食べることで、アレルギー反応がでる犬もいるようです。
主な症状は以下の通りです。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 痒み
  • 赤く腫れる
  • 目の充血
  • 倦怠感

初めて与える時は、少しずつ食べてさせていき、少しでも様子に変化が見られた場合、食べさせることを中止してください。

《犬に菜の花を与える場合のまとめ》

いかがでしたでしょうか?

なんとなく、菜の花を食べさせるのは、危ない印象を持っていましたが、正しく食べさせる事で栄養になるんですね。

菜の花に鉄分が豊富に含まれている事はあまり知られていないようですね。
愛犬と春を楽しむのも良いですよね!

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