《犬に与える食べ物》犬に豆腐は与えても大丈夫?

《犬に与える食べ物》犬に豆腐は与えても大丈夫?

豆腐といえば、味噌汁や鍋ものなどいろいろな料理で食べることが多いと思います。

原材料は大豆でできており、私たち人間にとっては健康的な食材のイメージがありますが、犬が食べても問題ないのでしょうか?

参考にしてみてくださいね。

《犬に豆腐は与えても大丈夫?》

答えは〇!
犬に豆腐を与えても問題なし!与えすぎとアレルギーに注意してください。

犬に豆腐を食べさせても問題ありません。反対に、犬にとっても有益な栄養素が複数含まれています。

ただし、豆腐は8~9割が水分でマグネシウムも豊富なため、食べ過ぎると軟便や下痢の原因となります。

《豆腐について》

豆腐の原料は、ご存じの通り原料が大豆でできています。

作り方を簡単にまとめると、大豆をすり潰して煮込み豆乳を作成します。

その豆乳に「にがり」を加え型に流し込むと豆腐が完成します。

にがりについて

にがりは塩化マグネシウムなのため、下痢の原因だと言われていますが、豆腐に使われているにがりは少量であるため問題ありません。

《犬が豆腐を食べる時の良い点(メリット)》

豆腐は、大豆を加熱して食物繊維を取り除いた豆乳から作られるため、大豆に比べると消化しやすく、栄養成分も取り込みやすくなります。

ダイエットにも最適

豆腐は良質なタンパク質でしかも低カロリーで肥満気味の犬にも安心です。

タンパク質は犬にとっても欠かせない栄養素です。

消化吸収が良く老犬などにも優しい

豆腐は大豆を加熱しているので、食物繊維も少なくなっています。

しかも、主な栄養分はタンパク質のため、栄養の偏りもあまり心配する必要がありません。

不飽和脂肪酸が豊富で病気の予防に効果的!

大豆の脂肪分は動物性に比べてコレステロールが格段に少ないのが特徴です。

さらに、必須脂肪酸であるリノール酸、リノレン酸の割合が多く含まれていますので、成人病・肥満など病気の予防に効果があります。

夏場は水分補給になる

豆腐の8~9割は水分です。そのため、夏バテ気味の犬には水分補給になります。

《豆腐に含まれる栄養素》

豆腐は人間でけではなく、犬にとっても健康的な食材です。

不飽和脂肪酸であるリノール酸をはじめ、骨を丈夫にしてくれるカルシウムや老化を防ぐ効果があるサポニンが含まれています。

下記以外にも、銅、亜鉛、マンガン、セレン、クロム、リン、鉄などビタミンやミネラルも豊富です。

  • タンパク質(三大栄養素)
    • 筋肉や臓器など体内のあらゆる機能の調整に使われており、栄養素の運搬をします。
    • さらに微量ですがエネルギー源にもなります。
  • ビタミンK(脂溶性:油と-緒に摂ることで吸収されやすい)
    • ★骨を元気に!
    • 骨を丈夫に保つ働きがあり、骨を形成するために必要な成分となります。
    • 健康な血液の維持・止血効果もあるといわれており、特にシニア犬には有効となります。
  • イソフラボン
    • 骨の健康を保護し、骨粗しょう症や循環器系の予防や改善に効果があります。
  • モリブデン(貧血やがん予防に!)
    • 貧血のガンの予防に効果が期待できるミネラル成分です。
  • カルシウム
    • 骨や歯を形成したり健康に保つ働きをしたりするため、非常に重要な栄養素です。
    • また、精神や筋肉を正常に保つ効果があり、生きていく中でとても重要な成分です。
    • 犬に関しても、同じような事がいえます。
  • マグネシウム(摂取しすぎ厳禁)
    • 体内の酵素を活性化させてくれる効果があり、エネルギー代謝や血液を健康に維持する役割があります。
    • 与えすぎると結石などの原因になってしまいますので注意してください。
  • リン
    • 歯や骨を丈夫に保ったり、神経や筋肉を正常に保ったりする効果があります。

《犬が豆腐を食べる時の悪い点(デメリット)》

豆腐にも注意する点や、リスクもあるようなので見ていきましょう。

《犬に豆腐を与えるときの注意点》

アレルギーに注意

犬の中には大豆アレルギーを持っている場合があります。

そのため、初めて食べさせる場合は様子を見ながら少しずつ食べさせてあげてください。

結石になりやすい愛犬は注意

豆腐にはリン・マグネシウムが豊富に含まれています。

そのため「ストルバイト結石」を患っていたり、結石のできやすい犬に豆腐は与えないようにしましょう。

下痢になりやすい

豆腐の8~9割は水分です。さらにマグネシウムが豊富のため、水分補給にはなりますが、軟便や下痢になる可能性も含まれています。

また、冷たいまま与えると、お腹を壊す原因にもなりますので注意してあげましょう。

太りやすくなる

豆腐の植物性たんぱく質は動物性たんぱく質と比較して低カロリーですが、脂肪が豊富に含まれているため、いつもと同じ食事量+豆腐ではカロリーオーバーとなります。

《犬に豆腐を与える時の食べさせ方や調理方法》

豆腐を与える時は、必ずパックから出したそのままの物を「ひと肌程度に温める」または「常温」で水を切ってから、味付けをせずに与えてください。

絹ごし豆腐がオススメです

絹ごし豆腐は、他の豆腐に比べさらにカロリーが低く、ミネラルなどの栄養素もバランスがとれているためおすすめです。

冷やした豆腐はあたえないで!

冷奴のように、冷蔵庫から出した直後の冷えたものを食べさせたりすると、軟便や下痢の原因になったり、胃に負担がかかりますので、ひと肌程度に温めてあげましょう。反対に加熱しすぎると火傷をするので注意しましょう。

味付けは禁止!

人間が冷奴を食べるときのように、醤油などの調味料はかけてはいけません。ましてやネギなどの薬味は絶対に禁止です!

あくまでトッピングとして

豆腐ばかり与えてしまうと太ってしまう恐れがあります。

また豆腐は、甘くて腹持ちが良いので、本来食べる必要のあるドッグフードの食いつきが悪くなることがあります。

豆腐は健康食ですが、総合栄養食ではないため、栄養の偏りになります。

あくまでトッピングにしておきましょう。

食べさせる適量の目安について

豆腐1丁は300gが多いようですので、以下を目やすにするとよいでしょう。

  • 小型犬は30gとすると、10/1程度
  • 中型犬は50gとすると、6/1程度
  • 大型犬は150gとすると、2/1程度

《豆腐製品について》

犬は焼き豆腐を食べても大丈夫?

焼き豆腐を食べても大丈夫です。
豆腐よりカルシウムが豊富に含まれています。

犬は厚揚げを食べても大丈夫?

問題ありませんが、オススメはできません。

脂質は絹ごし豆腐の約3倍になりますので、あたえる場合は油抜きをするか、外側を切り落として豆腐だけをあたえるほうが好ましいようです。

犬に高野豆腐を食べさせても大丈夫?

高野豆腐は、私たち人間と同様に水でもどしたら状態であれば問題ありません。
しかし、豆腐より消化が悪いため、食べやすい大きさに細かくカットしましょう。

犬は豆乳を飲んでも大丈夫?

豆乳をあげても大丈夫です。

ただし、添加物・砂糖や塩分など使っているものではなく、成分無調整の豆乳をあたえてください。

あたえすぎると軟便や下痢の原因になります。

その他の味付き豆腐について

たまご、ごま、枝豆など味がついている豆腐があります。

塩・砂糖・出汁など含まれていないものであれば大丈夫ですが、基本的におすすめはしません。

必ず調味料・添加物などには注目しておいてください

《犬のアレルギーについて》

犬の中には、大豆アレルギーのある犬もいるので注意が必要です。

はじめて食べさせる場合は、少量ずつ様子を見ながら食べさせ、アレルギー反応がないか、お腹を壊していないか、全身などを痒がっていないかなど観察して、皮膚の赤みなど少しでも異変があればあたえるのをやめましょう。

「アイリッシュセッター」「シベリアンハスキー」「シャーペイ」は大豆に対する免疫を持ち合わせていないと言われているので特に注意してください。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 皮膚のかゆみ
  • 元気がなくなる
  • 目の充血
  • 抜け毛

《犬に豆腐を与える場合のまとめ》

豆腐は絹ごし豆腐を選び、必ずパックから出したそのままの物を「ひと肌程度に温める」または「常温」で水を切ってから、味付けをせずに与えてください。

豆腐は、与えすぎず正しい方法を守ってあたえると、犬にとっても有効な食べ物となります。

豆腐は8~9割水分なので、食べ過ぎると軟便や下痢のもとになる。

大豆アレルギーをもつ子もいる。

豆腐は栄養豊富であるが、食べ過ぎるとカロリーオバーになってしまうので、与えすぎに注意!

豆腐は犬にとっても好みの味で、健康に良い優れた食べ物といえます。

愛犬や豆腐の特徴を十分に理解した上で、上手にあたえてくださいね!

そうすることで、非常に栄養バランスのとれた優秀な食材として一役かってくれそうです。

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