愛犬は家族同様大切な存在のため、健康で長生きして欲しいですよね。
そのためには、病気の早期発見や予防がとても大切となります。
飼い主にできることは、愛犬の異常を早期に発見してあげることが非常に大切です。
《チェック項目その①「耳」》
健康な犬の耳の内側はピンク色です。
耳をめくり、耳あかの溜まり具合や赤くなり腫れていないか、においが強くないかをチェックしましょう。
チェック項目(耳)
- 耳垢が溜まっている?
- 匂いはしている?
- 耳を痒がっている?
- 頻繁に頭を振っている?
- 傷などはある?
耳のお掃除について
コットンが多めについている綿棒などで洗浄液を使い、きれいに掃除してあげましょう。
※犬の耳は、鼓膜が浅い場所にあるので、無理に奥まで掃除しようとしないでくださいね。
※垂れ耳の犬は通気性が悪いため、できるだけ清潔に保ってあげましょう。
獣医師に相談した方が良い状態
以下のような、明らかにひどい場合は獣医さんに相談しましょう。
- 耳垢が大量にある
- においが強い
- 耳垢が赤など濃い色
《チェック項目その②「目」》
目の状態もチェックもしていきましょう。
涙の量や目ヤニの状態や左右の目を見比べてみたり、充血していないか?瞳は輝いて澄んでいるか?などの状態もチェックしていきましょう。
チェック項目(目)
- 目ヤニが異常に多い?
- 涙の量が多い?
- 目が赤く充血している?
- 目を痒がっている?
- 目は濁っている?
- 左右の目の大きさ、色が違う?
涙について
大量に涙が出ている場合は、病気やアレルギーの危険性があります。
目を傷つけないように、目の周りを拭いてあげてくださいね。
絶対に直接目を触らないで!
愛犬の目にホコリやゴミがついていても、目を傷つけてしまうので、直接手などで取らないでくださいね!
できるだけ、犬の涙で自然にとれるまで放置するようにしてあげてください。
目ヤニ
目ヤニは、起きた後に少し出る程度ならば正常です。
健康な状態でも、ホコリやまつ毛などが目に入り一時的に涙が出て、目ヤニが多くでる場合がありますが、その時は目薬(人間用は、条件がいろいろあるので、犬用が望ましい)で洗い流し、丁寧に涙をふいて様子をみましょう。
目ヤニが膿のようにドロッとしている状態などは、眼球の表面が炎症を起こして角膜炎になっていたり、まぶたの内側にある結膜炎が炎症を起こしていたりすることが考えられますので、動物病院に受診しましょう
目の濁りや、左右対称ではない状態
左右の目を比較した時に、以下に該当する場合は、なんらかの異常があるかもしれません。
- 目や瞳の大きさが異なる
- 目が濁っている
よく障害物にぶつかったり、瞳が白く濁っているなら白内障、目が飛び出した感じだと緑内障などが考えられます。
目の病気にかかりやすい犬種
パグやシーズーなど、短い鼻に飛び出た目を持つ短頭首は、目を傷つけやすく、また目の病気にかかりやすい傾向があるとされています。
《チェック項目その③「口」》
口の状態もチェックもしていきましょう。
歯肉炎や口腔内のトラブルだけでなく、感染症や脳神経の病気が隠れている場合があります。
口を空けて「口臭や歯石がないか」「歯茎が赤く腫れていないか」をチェックしましょう。
チェック項目(口)
- 口臭はきつい?
- 歯垢や歯石はある?
- 歯茎の色が赤く腫れている?
- よだれの量が多い?
- 皮膚のただれやイボなどはある?
- 舌の色はいつもと同じ?
舌の色に注目しましょう
舌の色は、いつもより違う色しているか?を見ておきましょう。
- 舌がいつもより赤い場合 ⇒ 発熱
- 舌がいつもより黄色い場合 ⇒ 内臓疾患や黄疸
- 舌がいつもより白い場合 ⇒ 体温低下・貧血・用不測
- 舌がいつもより青白い場合 ⇒ チアノーゼの可能性があり、呼吸障害や心臓障害も考えられるため深刻な状態です。
口臭が強い場合
犬は人間よりも歯周病になりやすく、歯肉炎や歯周病になっている可能性があります。
日頃から歯磨き(毎日または1日置き)などのデンタルケアする習慣をつけることで、清潔に保つことができるだけでなく、愛犬の異変に気づきやすくなります。
また、歯石になっている場合は、無理に削ったりこすったりせずに、まずは獣医に相談しましょう。
獣医さんに相談した方がよい症状
- 舌がでたままぐったりしている。
- 息が荒く、舌がずっと出ている。
- 涼しい場所なのにハァハァしている。
《チェック項目その④「鼻」》
鼻の状態もチェックもしていきましょう。
愛犬の健康な鼻の状態を知っておきましょう。(色、湿り具合など)
咳をしていたり、くしゃみをしていないか?鼻は乾いていないかなどをチェックしましょう。
健康な鼻は乾燥が少なく、鼻水や出血などは見られません。
チェック項目(鼻)
- 鼻は乾燥している?
- 鼻水がでている?
- 鼻血がでている?
- いびきなどは大きくない?
- くしゃみをしている?
- 咳をしている?
- 熱はある?
犬の鼻の乾きについて
「健康な犬の鼻は湿っている」と言われているように、鼻で健康状態がわかります。
鼻が乾いている理由は、大きく分けて「睡眠や老化など生理的なもの」と「病気の場合」などが代表的ですが、愛犬の鼻の渇きが気になる場合は、慎重に判断してあげてください。
ジステンバーについて
ジステンバーは、死亡率が高く、他の犬との接触でも感染する病気ですので、早期治療が必要となります。
高熱や下痢などがみられる場合もあるので、異変に気付いたらすぐに獣医さんに診察してもらいましょう。
鼻の長時間の乾燥やひび割れ、粘り気のある鼻汁は特に注意してください。
注意したいのは犬の鼻血
その場合は、鼻炎や鼻腔内の腫瘍、血液の病気、感染症の可能性もあります。
犬は鼻血で出ていても舐めてしまうことがあるため見逃してしまいがちですが、少しの異変でも気づけるようにコミュニケーションを日頃からとっておきましょうね。
《チェック項目その⑤ 皮膚・被毛》
被毛の状態も犬種によりますが、毛艶がよく、フサフサしていることが望ましいとされています。
描いたり舐めている個所がないか、フケや皮膚の赤み、乾燥などがないかチェックしましょう。
チェック項目(皮膚)
- 痒がって掻いている?
- ニオイが気になる?
- 血がでている?
- 赤・黄・紫などに変色している?
- 腫れやしこりがある?
- 湿疹がある?
- 腫瘍ができている?
チェック項目(被毛)
- 被毛はもつれている?
- 被毛が傷んでいる?
- ベトベトしている?
- フケが出ている?
- 抜け毛がある?
- 毛の艶は悪くない?
日々のケアについて
毎日のブラッシングを心掛けて、シャンプーも定期的に行うことで被毛・皮膚を清潔に保ちましょう。
しっかりと体全体を触り、抜け毛はないかフケがでていないかを確認することが大切です。
また、体全体を触ってみて、しこりや出血がないかなど隅々までチェックしてください。
放っておくと、ホルモン性皮膚炎・ノミ皮膚炎・アトピー性皮膚炎などさまざま疾患の原因になります。
《健康チェックについてのまとめ》
いかがでしたでしょうか?
今回は愛犬の健康チェック第1回目として、基本となる5つの部分(耳・目・口・鼻・皮膚、被毛)にスポットをあてました。
愛犬と日々コミュニケーションで健康チェックを兼ねてあげる事で、病気を早期発見できる可能性がグッと上がります。
くれぐれも愛犬のストレスにならない程度に気をつけてあげてください。
こまめなチェックと定期的な健康診断は、愛犬のために努めてあげてくださいね!