《犬に与える食べ物》犬ににんじん(人参)は与えても大丈夫?

《犬に与える食べ物》犬ににんじん(人参)は与えても大丈夫?

人参は、比較的安定して年中手に入れることができる食材ですよね。

カレーライスや炒め物などでお世話になっている、緑黄色野菜の人参ですが、
犬にも食べさせることができるのでしょうか?調べてみました。

《犬ににんじん(人参)は与えても大丈夫?》

答えは〇!人参は食べても大丈夫!

ただし消化が悪いので、丸ままではなく消化しやすいように刻んだり、調理しましょう。

人参は甘味がある食べ物なので、犬も比較的好んで食べます。うちのしめじ君も大好きです。

にんじんはきちんと調理して適切な量をあげれば、健康に害がなく、美味しいおやつになります。

《犬がにんじん(人参)を食べる時の良い点(メリット)》

人参はとても栄養価が高く、健康的な食材です。

低カロリーで栄養素が高いので、犬にとって健康的な食べ物として知られています。

また、フードやおやつに含まれていることが多い食材です。

《にんじん(人参)に含まれる栄養》

にんじんは、活性酸素を強力に抑えるβ(ベータ)カロテンの量が野菜の中ではトップクラスです。

他にもビタミン要素が含まれており、とてもバランスの良い食べ物です。

また、水分は約89%と豊富に含まれていますので、水分補給にもなります。

  • βカロテン(目の病気や老化防止、抗がん作用)
    • 犬は、βカロテンをビタミンAに変換ができます。
    • 皮膚や粘膜・被毛の健康維持に役立ちます。
    • 体内に侵入したウイルスから身を守り、粘膜を強化してくれます。
  • ビタミンA(βカロテン)(目の病気や老化防止、抗がん作用)
    • 皮膚・被毛の健康状態を保つ効果があり、白内障の予防や角膜の健康維持にも効果があります。また、造血効果もあります。
    • 犬はビタミンAの上限が低く中毒になりやすく、赤血球数減少、結膜炎、肝臓・腎臓機能低下の要因になりますので、過剰摂取には注意してください。
  • カリウム(利尿作用)※摂取しすぎ厳禁、熱に弱い
    • 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
    • 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
    • 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
    • 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
  • 食物繊維(便秘改善)※摂取しすぎ厳禁
    • 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。
  • ビタミンC(抗酸化作用)(水溶性ビタミン:水に溶ける)
    • 犬の老化を防止する効果が期待できます。
    • 犬はビタミンCを体内でつくることができますが、シニア犬や体の弱い犬は、多くのビタミンCが必要なため、外から取り入れる必要があります。
  • ビタミンE(抗酸化作用)
    • 血管や細胞を保護する役割があり、血流が改善する効果があります。
    • シニア犬や体の弱い犬に取り入れさせたい成分です。
  • ビタミンK(骨を元気に!)
    • 骨を丈夫に保つ働きがあり、骨を形成に欠かせない成分です。
    • 健康な血液の維持・止血効果もあるといわれており、特にシニア犬には有効となります。
  • ビタミンB1
    • 糖質などの炭水化物をエネルギーに変え、皮膚や粘膜の健康を保護してくれます。
  • ビタミンB2(水溶性ビタミン:水に溶ける)
    • 犬の皮膚や被毛の保護する効果が期待できます。
    • 体内のエネルギーを作り出してくれる効果があります。
  • ビタミンB6
    • 体内の酵素の働きを助け、タンパク質の消化を助ける働きがあります。解毒効果や抗アレルギー作用もあります。
  • ルテイン
    • カルテロイドの1つで、抗酸化作用があります。
    • ほうれん草やケールなどの緑黄色野菜に含まれています。
  • 葉酸(貧血の予防に!)
    • 妊娠期や成長期に必要な葉酸を多く含む事で母胎や体に良い
    • 体内の細胞の成長をサポートする効果があります。脳や脊髄などの発育不全も防ぐ効果があります。
  • 鉄分
    • 血中酸素の運搬を促進します。
  • マグネシウム(摂取しすぎ厳禁)
    • エネルギーの代謝や血液を健康に維持する作用がある。
    • 与えすぎると結石などの原因になってしまいますので注意してください。
  • カルシウム
    • 犬の骨も丈夫にしてくれます!
    • 骨・歯を作るのに必要な栄養素。骨や歯を丈夫にします。
  • リン
    • 歯や骨を丈夫に保ったり、神経や筋肉を正常に保ったりする効果があります。
  • 亜鉛
    • DNAの合成に必要で、皮膚・被毛・粘膜・爪の健康を維持する働きがあります。
    • また、抗体の生産性を勝製菓させ、健康のための免疫機能を高めるのに必要とされる栄養素です。
    • 犬は、人より亜鉛が必要で、サプリメントも登場している程です。
  • ナイアシン(ビタミンB3)
    • エネルギーを作るために重要となる栄養素です。
    • 血液の循環を促進して、肌や被毛の健康を保持する働きがあります。

※ただし、与えすぎると過剰摂取の危険性をもつ栄養素もあります。

【チェック】
犬はもともと肉食に属しているので、人間のように野菜を絶対に食べる必要はなく、体内でビタミンの合成ができる。そのため、かならず必要な栄養ではなく、さらに犬はドッグフードという総合栄養食でしっかり栄養を補給できています。

《犬がにんじん(人参)を食べる時の悪い点(デメリット)》

主食はドッグフードにし、にんじん(人参)はあくまでトッピングの一つとして与えてください。

《犬ににんじん(人参)を与えるときの注意点》

与え方に注意

人参の場合は、カレーなどの煮込み料理に使われている事が多いので、煮込んだ人参を食べさせる場合は、料理の材料の中に、たまねぎなどの食べさせてはいけない食材と一緒に煮込んでいないかなど、充分注意してください。

過剰摂取に注意

にんじんは繊維質をふくむ野菜なので、たくさん摂ると食物繊維の過剰摂取による軟便や、下痢の症状をおこすことがあります。

反対に便秘になることもあります。

さらに、カリウムも豊富に含まれているため、高カリウム血症のリスクも高めてしまいます。

《犬ににんじん(人参)を与える時の食べさせ方や調理方法》

にんじんは消化に悪く、丸のみしてしまう犬も多いので、のどに詰まってしまわないように小さくするか、薄くスライスしておきましょう。

調理するときの注意点

人参を調理する場合は、一緒に他のものと調理しない方が安全です。

犬専用に調理した人参を一皿、小皿に入れておきましょう。

どちらかというと、茹でたり・煮る方が良い

にんじんの良い成分は加熱しても壊れません。

生で与える場合

生にんじんはデンタルケアにもなります。

小型犬のような小さめの犬種はのどに詰まらせる可能性があるので、小さく切カットしたり、薄くスライスしたりしましょう。

食物繊維が豊富のため、軟便や下痢の原因になることがあります。

茹でる、煮る

茹でたり煮たりすることでカリウムは流れ、食物繊維もある程度分解はされる。

にんじんは水溶性ビタミンが多いので、茹で汁に栄養が溶け出してしまいます。

しかし、加熱処理したほうが、βカロテンなどの主要な栄養素の吸収は良いでしょう。

柔らかく煮るか、薄切りにしたものをレンジにかけ人参チップスにするのもありです。

すりおろす

人参をすりおろすことで、人参の細胞や食物繊維が分解されて消化吸収を助けてくれます。

皮ごとすりおろしても良く、すりおろした人参をヨーグルトに混ぜてあげても喜びます。

にんじんの葉は与えてもよい?

人参の葉もβカロテンが豊富ですので、茹でて食べさせることができます。

にんじんの皮は与えても大丈夫?

皮ごとあげても大丈夫。

ただし、農薬や汚れが付着している可能性があるので、しっかり洗い流しましょう。

《犬のアレルギーについて》

にんじんは比較的アレルギー報告の少ない食材のひとつです。
ごく稀に人参アレルギーのある犬がいます。

  • 嘔吐
  • 吐き気
  • 下痢
  • 軟便
  • かゆみ
  • 目の充血

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