犬が嘔吐(吐いた)したとき(原因と対策編)

犬が嘔吐(吐いた)したとき(原因と対策編)

犬を飼っていると、必ず吐く(嘔吐)場面に出くわすと思います。

基本的に犬はよく吐きますが、全く問題ないことから深刻なものまで存在します。

愛犬の大切な健康シグナルなので、私たち飼い主が知識を身につけて、健康サインを見逃さないようにしたいものですよね!

今回は、原因と対策などを探ってみたいと思います。

《犬が吐いたときの対処法はさまざま》

犬が吐いたときの対処法は、嘔吐の原因によって異なります。

愛犬が外で草を食べた場合も、違和感に対する嘔吐もあれば、草に毒性があって吐いている場合があります。

そこで、私たち飼い主が、問題があるのか・ないのかをしっかり見極めるようにならなければいけません。

正しい知識で愛犬を守ってあげてくださいね。

《犬が吐く時の原因と対策》

犬が元気も食欲もあるのに嘔吐(吐く)ときの原因と対策

【原因】

  • 食べ過ぎや疲れ
  • 食べ物が合わない

【対策】

半日程度の絶色をして、消化にやさしい食べ物を食べさせましょう

吐くことで消化器官などに負担がかかってしまっているので、身体を休めるために、半日ほど時間をおきましょう。

その後は、ごはんをぬるま湯でふやかすなどをして、消化にやさしいものを食べさせてみましょう。

食べ物が合わなかった

ドッグフードやおねだりしてきた食べ物のあとに吐いた場合は、使われている原材料が原因の場合がありますので、食べたフードの原材料を確認してアレルギー反応ではないかなどを見ておきましょう。

また、基本的に犬に与えてはいけない物ではないかも確認してください。

《犬が1日に何度も嘔吐(吐く)ときの原因と対策》

【原因】

一日に何度も嘔吐を繰り返す場合は、異物の誤飲、アレルギー、寄生虫、病気などが原因の可能性があります。

【対策】

すぐに病院でみてもらう

獣医師さんにみてもうときは、できるだけ詳しく説明するようにしてください。
下痢・血便など、少しでも異常があれば些細な事でも報告するようにしてください。原因の特定がしやすくなります。

動物病院で受診するにあたって

(いつ)・(どこで)・(回数や頻度)・(何を吐いたか)・(吐いた後の状態)など思いつく限りの詳しく、獣医師さんに報告するようにしてください。

吐いたもとを写真に撮っておくとよいでしょう。

血を含んでいたり、異常なものは実物をもっていきましょう。

《犬が食べ物を食べてすぐに嘔吐(吐く)ときの原因と対策》

【原因】

  • 食べ物の早食い
  • 異物の誤飲

【対策】

食べ物の早食い

犬はよく食べ物を咀嚼(そしゃく)せずに塊のまま飲み込んでしまうことがあるので、小さく切ったり、少しずつあたえるなどゆっくり食べさせる工夫をしてください。

この場合は、吐き出したものをまた食べてもあまり問題ありません。

食後はしばらく休憩させることでリスクが下がります。

異物の誤飲

すぐに病院へ連れていきましょう。

嘔吐物を写真に撮るなど、できるだけ明確にしておきましょう。

誤飲してしまった物は、大きさ・種類で対処法が変わってきます。

《犬が嘔吐(吐く)仕草をするのに吐かないときの原因と対策》

【原因】

胃捻転の可能性

【対策】

食べ物の早食いと同じように、食後しばらく休憩させてあげてください。

緊急性があり、重篤化して死に至る可能性があるのですぐに病院に連れていきましょう。

《犬が吐く時の原因と対策》

茶色い嘔吐物だった場合の原因と対策

【原因】

消化されているものである場合は、血が含まれている可能性があります。

赤より茶色または黒色などの場合は、体内で出血して、時間がたった血液が原因の可能性があります。

【対策】

まずは、消化・未消化を確認してください。

血だったとしても、赤・茶・黒など濃度によって、原因もわかりますので、必ず色は写真とっておいてください。

潰瘍や腫瘍の場合もあるので、すぐに病院に連れていってください。

白い泡・黄色嘔吐物を吐いているときの原因と対策

【原因】

白い泡は主に胃液ですので、睡眠から目覚めたときなどの「長時間の空腹」が原因の可能性が考えられます。

黄色い嘔吐物の場合は、胆汁(たんじゅう)の可能性があります。

食べ物のアレルギー、消化不良、空腹などが原因の可能性が高く、病気の可能性は低いでしょう。

【対策】

食事の回数を増やすなどをして、空腹を感じる時間を短くしてください。
繊維質の食事を増やす。おやつを食べさせる。

何度も吐く場合はなど、様子がおかしい場合は念のため動物病院へ。

《痙攣しながら吐くなど、見た事のない症状がでた場合の原因と対策》

【原因】

知らないうちに落ちているものを食べてしまった、いわゆる「拾い食い」の可能性があります。

食べてはいけない物や薬物による中毒症状、食あたりなどいろいろなケースがある。

※タバコ・除草剤などの薬物中毒が多くみられる。

【対策】

痙攣・気絶など異常な吐き方をしたら、すぐに獣医さんにみてもらいましょう。

もし、食べた物がわかれば、写真または現物をもっていきましょう。

食べたものによっては、後遺症や絶命する可能性があります。

《食事の後によく吐いてしまうときの原因と対策》

病気以外でよく食事の後に吐いてしまう場合は、一日のごはんの量は減らさずに、1食あたりの量を減らし、食べる回数を増やすと良いでしょう。

空腹のストレスも減り、胃や消化器などの負担も軽減でき、空腹で吐くこととも軽減でき、胃捻転のリスクも回避できます。

散歩などの運動は、食後は少し時間を空けてください。

《犬が吐いたあとの基本的な対処》

吐いたあとに元気なら様子を見る

生理現象・一時的な場合もあるので、その後は様子を見て問題ないでしょう。

しかし生理現象であったとしても、胃や消化器系を休ませるために、すぐに食べ物を与えないでください。

様子を見て落ち着いてきたら、消化に良いものを食べさせてください。

ただし、老犬・仔犬、持病や病気などで免疫低下している犬の場合は、かかりつけの獣医さんに相談してみてください。

《犬が吐いたときケア(絶食・絶水)について》

嘔吐が何回も続いてしまったら絶食と絶水です

胃腸や消化器系の異常反応の場合が多いため、吐いた後も比較的元気であれば、「様子見」「胃を休ませる」目的として、12時間程度の絶食・絶水は一定の効果はあります。

絶食後は水を少しずつ与えて、嘔吐がなければ、ドッグフードをふやかして食べやすくしたものを少しずつ食べさせてください

※下痢も同時にしている場合は、脱水症状を起こす可能性があるので、水分を取らせてください。

※吐く・嘔吐の後にぐったりしている場合などの緊急を要する場合は、すぐに病院に連れていってください。

※老犬や体力が弱っている場合は行わないでください、負担をあたえるだけです。

《少しでも犬の嘔吐を防ぐために…》

病気以外であれば、一日のごはんの量は減らさずに、1食あたりの量を減らして、食べる回数を増やすと良いでしょう。

空腹のストレスも減り、胃や消化器などの負担も軽減できます。

散歩などの運動は、食後は少し時間を空けてください。

《最後に》

本当に嘔吐の原因は軽度なものから重度のものまでさまざまで、なかなか素人の私たちでは判断つきにくいものがありますよね。

飼い主さんは日頃から愛犬とスキンシップを取り、毎日観察していください。

そうしていると、生理現象なのか、病気が原因なのかの見分けるヒントが得られ、病気の早期発見になります。

吐く回数が多い、元気がない場合など、少しでも心配だと感じたら、自己判断はせずに病院に連れていってあげてください。

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