子どもの頃は、親や叔母が、筍(たけのこ)料理を作ってくれて、私も好きでしたね。
大人になると自分ではなかなか、筍(たけのこ)を使った料理はしなくなりましたね…。
アク抜きが大変なのも、知ってますし…。
また、私も犬が筍(たけのこ)を食べてもいいかどうかは、知りませんでした。
《犬に筍(たけのこ)は与えても大丈夫?》
答えは×に近い△
犬に筍(たけのこ)を与えるのはオススメしません。
筍(たけのこ)は犬にとって中毒症状はないため、少量であれば問題ありません。
食物繊維がとても多く消化に悪いので食べ過ぎないようにしましょう。
さらに、「生」の状態では硬いため、喉を詰まらせてしまう可能性があります。
《筍(たけのこ)に含まれる栄養素》
筍(たけのこ)に含まれる犬に良い働きをもたらす栄養素もあります。
食物繊維とカリウムは豊富に含まれていますので、便を良くしたり利尿効果があります。
また、亜鉛が特に豊富に含まれています。
- 亜鉛
- DNAの合成に必要で、皮膚・被毛・粘膜・爪の健康を維持する働きがあります。
- また、抗体の生産性を勝製菓させ、健康のための免疫機能を高めるのに必要とされる栄養素です。
- 犬は、人より亜鉛が必要で、サプリメントも登場している程です。
- 食物繊維
- ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
- 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。
- カリウム(熱に弱い、摂取しすぎ注意)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- タンパク質(三大栄養素)
- 骨や筋肉、被毛・皮膚などありとあらゆる機能に関わっています。
- そのため、タンパク質が不足してしまうと、免疫力の低下や被毛や皮膚のトラブル、精神の不安定など、いろいろな症状を引き起こしてしまいます。
- 炭水化物(糖質)
- 三大栄養素と呼ばれており、エネルギー源になります。
- 犬は人に比べて吸収しずいようです。
- ビタミンB6(水溶性)
- たんぱく質やいろいろな成分の補助効果があり、健康的な身体を作るために必要な成分です。
- いろいろな成分の補助効果を促しているため、不足すると皮膚や粘膜に異常を起こしてしまいます。
- 葉酸(貧血の予防に!)(水溶性:水に溶ける)
- 妊娠期や成長期に必要な葉酸を多く含む事で母胎や体に良い
- 体内の細胞の成長をサポートする効果があります。脳や脊髄などの発育不全も防ぐ効果があります。
- 鉄分
- 血中酸素の運搬を促進します。
《犬に筍(たけのこ)を与えるときの注意点》
食べ過ぎに注意!
犬は人間に比べ食物繊維を消化する能力が弱く、軟便や下痢になる原因になります。
必ずアク抜きと加熱を!
生の筍(たけのこ)にはシュウ酸が多く含まれています。
シュウ酸を取り除くために必ずアク抜きをして、繊維が多いため消化に悪く硬いので必ず忘れないようにしてください。
《犬に筍(たけのこ)を与える時の食べさせ方や調理方法》
犬に筍(たけのこ)を与える場合は、トッピング程度にしておきましょう。
下処理(アク抜き)・加熱して、食べやすい大きさにカットしてあげましょう。
下処理することで、痒みの原因「アセリルコリン」が減少します。
必ずアク抜きをする
筍(たけのこ)のえぐみを取ると同時に、シュウ酸も取り除くために絶対必要です。
※シュウ酸の過剰摂取で、結石ができるリスクが高まります。
※鮮度の落ちた筍(たけのこ)は非常にアクが強いので、犬に与えるのは控えた方がよさそうです。
加熱しましょう
繊維がとても多いので、消化しやすくするために加熱して柔らかくしてください。
細かくカットする
筍(たけのこ)はもともと繊維が多く硬いので、大きいと喉に詰まらせてしまいます。
そのため、必ず細かくカットしてください。
《犬のアレルギーについて》
初めて食べる場合は、異常がないか様子を見ながら少しずつ食べさせるようにしましょう。
- 体を痒がる
- 嘔吐
- 下痢
- 目の充血
症状がひどい場合は、動物病院へ連れて行きましょう。
《なぜ犬に筍(たけのこ)はオススメできないのか?》
筍(たけのこ)は、食物繊維の塊です。
食物繊維は便通を整えたり、腸内環境を整える働きがありますが、量が多いのですぐに下痢などの原因になってしまいます。
もともと、犬は食物繊維を消化するのが得意ではないため、大量摂取すると消化不良などの原因になります。
筍(たけのこ)は、アクが強い食材です。
筍(たけのこ)はアクが強く、収獲された瞬間からアクが強くなり続けます。
私たちが調理するときも、米ぬかを使ったりして、とてもアク抜きは大変ですよね?
そのアクには、下痢の原因にもなるのはもちろんですが、シュウ酸も豊富に含まれています。
筍(たけのこ)はシュウ酸を含む食品です。
尿路結石の犬には、食べさせないで!
体の小さな犬が食べると、影響がとても出やすくなります。
痒みの原因になるアレルギー物質が含まれています
筍(たけのこ)に含まれる「アセチルコリン」や「ノイリン」という物質は、胃の痛みや、喉のかゆみをもたらすアレルギー症状を起こす可能性を秘めています。
筍(たけのこ)はとても硬い
犬の食道は細く、つまりやすく窒息する恐れがあります。
特に生の筍(たけのこ)は、食物繊維が多くて皮などもとても硬いので、喉に詰まってしまいます。
《犬が筍(たけのこ)を食べると現れる症状》
痒みの原因になるアレルギー物質が含まれています
山芋などに触れた時に手が痒くなったりしますよね。
筍(たけのこ)も同じように触れた部分に痒みが起こり、赤く腫れてしまうなどの症状がおこります。
犬も同様に痒くて喉や口元などを掻いて傷つけてしまう事があります。
《犬が筍(たけのこ)を食べてしまったら…。》
犬が筍(たけのこ)を食べてしまった、とても心配です…。
筍(たけのこ)は細かくカットし、しっかり調理していれば問題ありません。
玉ねぎ・ネギ・チョコレートなどの危険な中毒症状を起こし即病院へ!という程ではありません。
また、健康的な犬であれば、食べさせても問題ありません。
食べた時の状況を冷静に振り返ってみてください。
筍(たけのこ)は調理済ですか?
アクを抜いたり、加熱することで、シュウ酸や食物繊維を抑えます。
調理済みの筍(たけのこ)は少し食べた程度では問題ありません。
大きさはどのくらいですか?
筍(たけのこ)は食物繊維も多く硬いので、小さくカットすることが必要です。
細かくカットしておかないと窒息の原因になります。
小さくカットされているか不安な場合は、食べたあと、喉を詰まらせていないか?歯に筍(たけのこ)が挟まっていないか?など、しばらく様子をみてあげてください。
犬に消化不良のような症状はありませんか?
食物繊維やカリウムが特に豊富で、軟便や下痢などを起こしたり、消化不良になりやすいので、便などをチェックしましょう。
また、子犬や老犬などは、消化不良が原因で脱水症状を起こす可能性があるので、観察してくださいね。
食べたあと心配であれば、しっかりの飲み込めているか?喉に詰まって苦しそうにしていないか?いつもと違う様子のはなっていないか?など、15分~20分程度観察してあげましょう。
《犬に筍(たけのこ)を与える場合のまとめ》
いかがでしたでしょうか?
筍(たけのこ)に関しては、条件付きで食べてもよい食材となりますが、どちらかというとオススメはしていません。
ただ、食べてしまって中毒死したりなどの、深刻な成分はなさそうです。
ただ、亜鉛が豊富というのは私も知りませんでした。