愛犬の肥満とダイエット実践について(ダイエットその②)

愛犬の肥満とダイエット実践について(ダイエットその②)

健康な犬が肥満に陥ってしまう原因のほとんどが、「食事の与えすぎ・カロリーオーバー」であることが理由となります。

今回は、ダイエットを実践する上で気をつけたいこと、どんな方法でダイエットの実践していくのかなどをまとめてみました。

参考にしてみてくださいね。

《必ず獣医さんに相談する事》

まずは獣医師さんに相談しましょう。

初めは、ただの肥満なのか?病気なのか?の判断からも含めて、まずは獣医師さんに相談しましょう。

肥満以外に原因があれば、意味がないばかりか、病気が悪化する原因にもなります。

注意が必要なのは、短期間ではなく長期的に考えて、中間の目標も設定しながら実践していきましょう。

※必ず、愛犬の体調を観察しながら無理のないダイエットを心がけてください!

病気でもないのに獣医さんに相談しても大丈夫?

不安になるかもしれませんが大丈夫です!

肥満気味の犬でも原因が病気からの可能性もありますので。

《ダイエットについての注意点》

【注意!】ダイエットは健康な愛犬のみできます!

成長期の子犬、高齢犬、何らかの病気がある犬は、ダイエットする前に獣医さんに相談すること!

肥満解消には、愛犬の「摂取カロリーを減らす」または「消費カロリーを増やす」の方法となります。

以下の3つに当てはまるかどうかをチェックしてみてください。

  • 人間の食べ物を求められるとついつい食べさせていませんか?
  • フードの量は適切ですか?
  • おやつは与えすぎていませんか?

《飼い主様の心構え》

愛犬のダイエットは、飼い主さんもかなり努力しなければいけないでしょう。

ほとんどの理由が「カロリーオーバー」であるため、愛犬が食べ物をおねだりしてくる「あの反則な可愛さ」に勝たなければいけない。

私には無理です…(笑)

しかし!可愛い愛犬のためなので、心を鬼にして耐えなければなりません。

人間と違い、犬のダイエットは危険であるという事を理解しておきましょう。

そのため、無理なダイエットは体の負担が大きいので危険です。

まずは、人間の食べ物を与えている場合は、減らす工夫や内容を変更してください。

基本的に、人間の食べ物には塩分や脂分が多く含まれているので、犬の健康にはあまりよくありません。

また、人が食べる食材の中には、犬にとって有害なものが混じっていたりします(たまねぎやチョコレートなど)

人間の食べ物をもらうことに慣れてしまっている犬は、はじめはかなり苦労するかもしれませんがじっと我慢してください。

《愛犬のダイエット方法》

犬のダイエットは、人間と違い食事管理が中心のダイエットメニューとなります。

できれば、運動などの消費カロリーの事も考えてあげると良いですが、無理な運動は避けましょう。

  • ダイエット用などのフードに変えてみる。
  • 1日に食べる回数と頻度増やす(1日の食べる総量は同じ)
  • おやつやフードの内容を工夫する
  • 早食い防止用の食器に変更する。

ポイント:徐々に気長に楽しく!

減量の効果をあげるためには運動量を増やす事も大切です。

1日2回くらい、愛犬と散歩をいつもより少しだけ、多く散歩してあげてください。

それだけでも全然違いますし、飼い主さんも良い運動になると思います。

(例)1回あたり、15分だったのを20分にしてみるなど

また、散歩中の工夫として、安全な場所でボール遊びをしたり、坂道や階段の道などを選んでみるの効果はあります。

外に出ることで、愛犬のストレス解消にもなりますし、これで減量ができれば一石二鳥ですよね!

ただし、愛犬が疲れている場合は無理させずに休憩させてあげましょうね!
肥満気味の犬は体が重いため、運動するのもかなりの体に負担がかかります。

そのため、激しい運動や急激な運動量の増加はとても危険ですので、気をつけましょう。

運動は、飼い主も愛犬も楽しく取り組めるように工夫して、ただの苦痛なダイエットにはならないように気をつけてくださいね。

運動や散歩や食事の前に

運動は、食事の前にする方がおすすめです。

バランスの良い適正な給餌量のフードを食べさせることで、肥満になりにくい体ができます。

運動だけでは難しい

運動だけでダイエットするのはかなり難しいため、食事と運動の両面から実施してください。

1日に約15km歩く程度の運動量が必要な計算となりますので無理ですよね。

ドッグフードをダイエット用などに変更することも有効

ドッグフードには、低カロリーや肥満犬用に作られた商品があります。

ダイエット期間中には、ダイエット用のフードに変更することも考えてみましょう。

※ただし、ダイエットが終了したら必ず通常にフードに戻しましょう!

ドッグフードを切り替える場合

どのドッグフードでも入れるのですが、一気に差し替えるのはNGです。

初めはいつものごはんに少量だけ入れて1週間程様子をみます。

比率は(今までのフード9割:新しいフード1割)です。

問題なさそうであれば、すこ~しずつ新しいフードの量を増やしてあげていってください。

そうやって2週間ほどかけてごはんを切り替えてあげましょう。

《おやつを工夫する》

肥満の原因として、もう一つの大きな理由が「おやつの与えすぎ」が原因です。
しかし、急におやつを全然あげないということはやめましょう。

要求吠えの原因にもなりますので、少しずつ減らしていきましょう。

ご褒美やおやつを低カロリーものに変更しましょう

また、喜んでくれるのであれば、普通のドライフードを2.3粒程度あたえても問題ありません。

犬はおやつの大きさではなく、もらった回数で喜びを感じるものです。

おやつのサイズを細かく分解して複数回にわけて与えれば、愛犬の満足度はそのままでおやつの量を減らす事ができます。

1日に食べる回数と頻度増やす

1日の食べる総量は同じですが、回数を分けて与える方法はとても有効な方法です。

分けることで、満足感は持続します。

※1日に2回か4回のあたりに設定するようにしましょう。

早食い防止用の食器に変更する

犬がガツガツ食べないように、時間をかけて食べる形状の食器を利用することも有効です。

ゆっくり食べることで、満腹感を持続できます。

肥満具合に応じて、フードの量を調整する。

ドッグフードを減らす場合は、商品の給餌量の説明に沿って増減を決めてください。

また、BCSの表を参考にしましょう。

参考記事:あなたの愛犬は太っていますか?(ダイエットその①)

パッケージに記載されている給餌量が標準だと想定するとBCS3となるので、愛犬の肥満度がBCS4や5の場合は、給餌量を少し減らすようにする必要があります。

反対に、愛犬がやせ気味であれば増やします。

このように、愛犬の体格を見ながら、理想体重を考えて給餌量を決定するようにしましょう。

フードの内容を工夫する

手作りごはんの食材をささみや野菜などを使う。

柔らかくなるまで蒸したキャベツや白菜、人参、ブロッコリー、大根などもおすすめです。

愛犬に野菜を与えるときは、かかりつけ医と相談しながら与えてください。

《ダイエット中のコツ》

ダイエット中は特に、フードは少量をゆっくり何回も食べる!

満腹とまではいかないにしても、犬に空腹だと感じさせないようにコントロールしましょう。

空腹の状態を続くと、愛犬の健康に悪影響がでてしまい、基礎代謝も下がるので、反対に痩せにくい状態になります。

《犬の肥満は多くの病気を誘発します》

犬が肥満になることで、体の負担や病気のリスクが増えます。

主に、体の負担からくる、関節・背骨などの骨に関する病気。

さらに、心臓・糖尿・肝臓系の病気など、本当にさまざまな病気の原因になっています。

適正体重を維持することで、体の負担を抑えられ、病気のリスクを抑える事ができるので、結果的に愛犬の寿命を延ばすことになります。

《肥満に関してのおさらい》

肥満の原因が病気からの可能性もあるため、ダイエットを始める前はかならず獣医さんに相談しましょう。

飼い主さんの我慢や忍耐も必要!

ダイエットは、数か月(3~4ヵ月程度)かけて、じっくり行いましょう。
フードを減らす場合は少しずつ。

一日の摂取量を同じにして、与える回数を増やして、1回あたりの量を減らすのも効果的です。

ダイエットについての注意点

子犬や病気を患っている犬にしてはいけません。

急激な運動や食事制限はとても危険!

ダイエットはこれまでと違う生活を送る事になり、ストレスがたまりやすい
肥満の原因が必ずしも、食べ過ぎとは限らないので独断は危険です。

《ダイエットについてのまとめ》

いかがでしたでしょうか?

愛犬のダイエットを実行するときは、長期的な計画が必要です。

さらに、散歩や食事の回数を増やしてあげるということは、仕事などをしている方はなかなか難しいと思いますので、家族のいらっしゃる方は、家族で協力しあったりしてあげてください。

また、肥満の原因が病気などからくる可能性もあり得るので、ダイエットを検討している場合はまず獣医さんに相談することを心がけてください。

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