私たちも、ビールなどのおつまみで良く食べる枝豆(えだまめ)ですが、食べていると豆が飛んでしまい愛犬が食べてしまった!という事もあるのではないでしょうか?
今回は、おつまみで大活躍する枝豆(えだまめ)についてスポットを当ててみたいと思います。
犬にも枝豆を与えても大丈夫なのでしょうか?参考にしてみてくださいね。
《犬に枝豆(えだまめ)を与えても大丈夫?》
答えは〇!
問題なし。ただし「皮・さや」「塩分」には気を付けて!
枝豆(えだまめ)自体は与えても問題ありませんが、私たちが食べる枝豆(えだまめ)は、茹でる時は塩茹でですよね?
ということは、私たちが基本食べる「塩茹で」の枝豆(えだまめ)は犬には向いていません。
冷凍された枝豆も同様に塩茹であいてありますので、犬に枝豆(えだまめ)を与える場合は、塩茹でをしていない枝豆を与えてあげてください。
《犬が枝豆(えだまめ)を食べる時の良い点(メリット)》
枝豆は、大豆を未成熟な状態で収穫したものであり、とても豊富に栄養分を含んでおり、カロリーは大豆の半数以下で低カロリーです。
特にビタミンCは大豆の約8~10倍含んでいます。
愛犬の食欲低下の時などは効果抜群です。
枝豆(えだまめ)は犬にとって安全であり栄養も豊富!
そのため、愛犬に食欲がなく、少しでも何か食べて欲しいと思った時に与えると効果抜群です。
※健康の時に与えすぎると、良質なフードを食べなくなってしまう可能性がありますので、注意してください。
《枝豆(えだまめ)に含まれる栄養素》
枝豆は、未成熟な大豆を収穫したもので、必須アミノ酸など、非常に栄養素が豊富に含まれています。
特に植物性タンパク質や脂質を多く含んでいます。
- タンパク質(三大栄養素)
- 骨や筋肉、被毛・皮膚などありとあらゆる機能に関わっています。
- そのため、タンパク質が不足してしまうと、免疫力の低下や被毛や皮膚のトラブル、精神の不安定など、いろいろな症状を引き起こしてしまいます。
- ビタミンK(脂溶性:油と-緒に摂ることで吸収しやすい)
- ★骨を元気にする、血を固める補助効果
- 骨を丈夫に保つ働きがあり、骨を形成に欠かせない成分です。
- 特にシニア犬には有効となります。
- ビタミンC(水溶性)
- ★抗がん作用
- 犬の老化を防止する働きや、抗がん作用があります。
- 犬はビタミンCを体内でつくることが可能ですが、シニア犬や体の弱い犬は、たくさんのビタミンCが必要であり、外から取り入れる必要があります。
- 炭水化物(糖質)
- 三大栄養素と呼ばれており、エネルギー源になります。
- 犬は人に比べて吸収しずいようです。
- βカロテン:ビタミンA(脂溶性ビタミン)
- ★目の病気や老化防止、抗がん作用
- 皮膚・被毛の健康状態を保つ効果があり、白内障の予防や角膜の健康維持や造血効果があります。
- 食物繊維
- ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
- 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。
- カルシウム
- 骨や歯を形成したり健康に保つ働きをしたりするため、非常に重要な栄養素です。
- また、精神や筋肉を正常に保つ効果があり、生きていく中でとても重要な成分です。
- 犬に関しても、同じような事がいえます。
- ビタミンB1(水溶性:水に溶ける)
- 炭水化物や糖などをエネルギーに変えてくれる手助けをしてくれます。
- 疲労回復をはじめ、皮膚や粘膜を強くしてくれる働きがあります。
- しかし、摂取しすぎると、脚気の原因になってしまいます。
- ビタミンB2(水溶性:水に溶ける)
- ★疲労回復の効果
- 疲労回復や老化防止、美肌には欠かせないと言われているほどのビタミンです。
- 犬にとっても、皮膚や被毛の健康を維持するために必要な栄養素です。
- また、脂肪の燃焼を助けてエネルギーを作り出してくれる効果があります。
- ビタミンE(脂溶性:油と-緒に摂ると吸収しやすくなる)
- ★抗酸化作用
- 血管や細胞を保護する役割があり、血流を良くする効果が期待できます。
- シニア犬や体の弱い犬に取り入れさせたい成分です。
- 葉酸(貧血の予防に!)(水溶性:水に溶ける)
- 妊娠期や成長期に必要な葉酸を多く含む事で母胎や体に良い
- 体内の細胞の成長をサポートする効果があります。脳や脊髄などの発育不全も防ぐ効果があります。
- カリウム(熱に弱い、摂取しすぎ注意)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- 鉄分
- 血中酸素の運搬を促進します。
- 銅
- ★貧血を予防する効果
- 赤血球を作り出すときに鉄が活躍しますが、その効果を助けてくれる効果が銅にはあります。
- 銅には、抗菌・抗ウイルスの効果があり、体内の免疫力向上に一役買ってくれます。
- 亜鉛
- DNAの合成に必要で、皮膚・被毛・粘膜・爪の健康を維持する働きがあります。
- また、抗体の生産性を勝製菓させ、健康のための免疫機能を高めるのに必要とされる栄養素です。
- 犬は、人より亜鉛が必要で、サプリメントも登場している程です。
- マグネシウム(摂取しすぎ厳禁)
- 体内の酵素を活性化させてくれる効果があり、エネルギー代謝や血液を健康に維持する役割があります。
- 与えすぎると結石などの原因になってしまいますので注意してください。
- モリブデン(貧血やがん予防に!)
- 貧血のガンの予防に効果が期待できるミネラル成分です。
《犬が枝豆(えだまめ)を食べる時の悪い点(デメリット)》
枝豆(えだまめ)にも注意する点や、リスクもあるようなので見ていきましょう。
《犬に枝豆(えだまめ)を与えるときの注意点》
絶対に生で与えてはいけません!!
生の枝豆には、たんぱく質の消化を阻害する働きがある成分が含まれています。
また、血液を凝固させてしまい血栓ができるなどの症状が現れてしまう事がありますので、絶対に生で与えてはいけません!
皮やさやは取り除いて!
「皮」や「さや」は非常に固くて消化に悪いため、必ず取り除きましょう。
塩茹で厳禁!
犬に与える場合は、塩茹でしてはいけません。
塩分過多になります。
また、スーパーの惣菜や冷凍で販売されているものは、ほぼ塩茹でのため注意しましょう。
与えすぎに注意
枝豆(えだまめ)は栄養満点ですが、カリウムやマグネシウムは摂取しすぎると、高カリウム血症や結石の原因になってしまいますので注意してください。
また、食物繊維も豊富に含まれていますので、下痢や嘔吐の原因になります。
大豆アレルギーに注意
枝豆(えだまめ)は大豆のため、大豆アレルギーに注意が必要です。
愛犬が大豆アレルギーを持っている場合は、アレルギー反応を起こす可能性が十分にあります。
《犬に枝豆(えだまめ)を与える時の食べさせ方や調理方法》
枝豆(えだまめ)は、塩を使用せずに十分に茹でてから「皮」と「さや」を取り除き「豆」のみを与えましょう。
※「皮」と「さや」を取ってから茹でると、ビタミンなどの大切な栄養素が無くなりますので、必ず「皮」と「さや」を付けた状態で茹でてから、「豆」を取り出しましょう。
すりつぶしたり、フードプロセッターなどで、ピューレ状にする事もオススメです。
枝豆(えだまめ)を与える目安量
- 小型犬(体重5kg) ⇒ 約15粒
- 中型犬(体重10kg) ⇒ 約20粒
- 大型犬(体重20kg) ⇒ 約40粒
《加工食品について》
加工食品は、私たちが食べやすいように加工されているため、基本的に添加物や味付けが施されておりあまりオススメはできません。
冷凍枝豆
冷凍の枝豆は、ほとんどが塩茹でのため,与える場合は必ず材料を確認した上で塩茹でしていないかをチェックしてください。
塩茹でしている場合は、必ず塩抜きをしましょう。
※豆を取り出して、水の中に1時間程度浸す事で、塩分を取り除けます。
枝豆豆腐
加工食品のため、食塩や添加物が含まれています。
有害でなありませんが、オススメはできません。
ずんだもち
枝豆を使った料理として「ずんだもち」なども含まれておりますが、こちらもオススメはできません。
糖分も非常に多く、また白玉や餅などの食べ物のため、喉に詰まらせてしまい大事故に繋がる可能性を秘めています。
《犬のアレルギーについて》
枝豆(えだまめ)は、未成熟の大豆であるため大豆アレルギーがあります。
大豆アレルギーの愛犬や大豆自体を食べた事ない場合は、少しずつ与えて様子を見ながらあたえるようにしましょう。
- 下痢
- 嘔吐
- 痒み
- 倦怠感
- 目の充血
《犬に枝豆(えだまめ)を与える場合のまとめ》
いかがでしたでしょうか?枝豆はとても栄養価が高く、愛犬にとってもありがたい食べ物です。
但し、大豆アレルギーが潜んでいるため、十分に注意してくださいね。
与え方としては、
「皮」「さや」のまましっかり茹でて、茹でてから「皮」「さや」を取り除き「豆」だけを与える。
※塩茹で厳禁!
少量でも豊富に栄養素を含んでいるので、食欲のない愛犬には与えてあげると良いかもしれませんね!