アスパラガスは、サラダ、天ぷら、アスパラベーコンなどがあり、おかずでも弁当で食べることも多いのではないでしょうか?
そんなアスパラガスも、犬に与えても大丈夫でしょうか?
今回はアスパラガスについて調べてみましたので、参考にしてみてください。
《犬にアスパラガスは与えても大丈夫?》
答えは〇!
犬にアスパラガスを与えても問題なし!食べ過ぎ注意!
犬に与えても問題ありませんが、アスパラガスには犬にとってよい成分と少量の有害な成分(アルカロイド)が含まれています。
そのため、与えても良いですが、与えすぎには注意が必要です。
《犬がアスパラガスを食べる時の良い点(メリット)》
疲労回復の効果が期待できます
アスパラガスに含まれている代表的な栄養素である「アスパラギン酸」によって、疲労回復の効果があるのと同時に肝臓や腎臓系の機能回復に効果が期待できます。
栄養分は加熱しても溶け出しにくい
アスパラガスに含まれている栄養分は、茹でても栄養成分が壊れにくい特徴があります。
《アスパラガスに含まれる栄養素》
アスパラガスに含まれる代表的な栄養素は、アスパラギン酸とルチンが特徴的であり、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。
- アスパラギン酸
- 栄養ドリンクにも使用されているように、疲労物質をエネルギーに変えてくれる働きがあり疲労回復の効果が期待できます。
- また、利尿作用があり肝臓や腎臓の機能回復効果もあります。
- ルチン
- ポリフェノールの一種であり、強い抗酸化作用を持ちます。
- 血管を強化してくれる働きがあるので、高血圧や動脈硬化の予防に効果が期待できます。
- βカロテン:ビタミンA(脂溶性ビタミン)
- ★目の病気や老化防止、抗がん作用
- 皮膚・被毛の健康状態を保つ効果があり、白内障の予防や角膜の健康維持や造血効果があります。
- 葉酸(貧血の予防に!)(水溶性:水に溶ける)
- 妊娠期や成長期に必要な葉酸を多く含む事で母胎や体に良い
- 体内の細胞の成長をサポートする効果があります。脳や脊髄などの発育不全も防ぐ効果があります。
- 食物繊維
- ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
- 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。
- ビタミンB1(水溶性:水に溶ける)
- 炭水化物や糖などをエネルギーに変えてくれる手助けをしてくれます。
- 疲労回復をはじめ、皮膚や粘膜を強くしてくれる働きがあります。
- しかし、摂取しすぎると、脚気の原因になってしまいます。
- ビタミンB2(水溶性:水に溶ける)
- ★疲労回復の効果
- 疲労回復や老化防止、美肌には欠かせないと言われているほどのビタミンです。
- また、脂肪の燃焼を助けてエネルギーを作り出してくれる効果があります。
- ビタミンC(水溶性)
- ★抗がん作用
- 犬の老化を防止する働きや、抗がん作用があります。
- 犬はビタミンCを体内でつくることが可能ですが、シニア犬や体の弱い犬は、たくさんのビタミンCが必要であり、外から取り入れる必要があります。
- ビタミンE(脂溶性)
- ★抗酸化作用
- 血管や細胞を保護する役割があり、血流を良くする効果が期待できます。
- シニア犬や体の弱い犬に取り入れさせたい成分です。
- ビタミンK(脂溶性)
- ★骨を元気にする、血を固める補助効果
- 骨を丈夫に保つ働きがあり、骨を形成に欠かせない成分です。
- 特にシニア犬には有効となります。
- カリウム(熱に弱い、摂取しすぎ注意)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- カルシウム
- 骨や歯を形成したり健康に保つ働きをしたりするため、非常に重要な栄養素です。
- また、精神や筋肉を正常に保つ効果があり、生きていく中でとても重要な成分です。
- 犬に関しても、同じような事がいえます。
- リン
- 歯や骨を丈夫に保ったり、神経や筋肉を正常に保ったりする効果があります。
- 鉄分
- 血中酸素の運搬を促進します。
《犬がアスパラガスを食べる時の悪い点(デメリット)》
アスパラガスにも注意する点や、リスクもあるようなので見ていきましょう。
《犬にアスパラガスを与えるときの注意点》
生で与えない!
生のアスパラガスには「アルカロイド」と呼ばれる中毒性物質を、少量ですが含んでいます。
アルカロイドの中毒症状は、嘔吐・下痢・痙攣などの症状を起こします。
しかし、アスパラガス1本分程度では、中毒を起こすほどの量はありません。
熱に弱いので加熱しアクは取り除きましょう。
茎の部分は与えない
アスパラガスの茎は非常に硬いので与えないようにしましょう。
犬は丸呑みしがちなので、腸閉塞を起こす可能もあります。
※目安としては、両手で持ちポキンと折れた上側が食べやすさの目安です。
葉は与えない
アスパラガスの葉にも微量のアルカロイドなどの中毒性分が含まれているので与えないようにしましょう。
《犬にアスパラガスを与える時の食べさせ方や調理方法》
アスパラガスは、茹でてた上で細かく刻んでから与えましょう。
アスパラガスの茎などの硬い部分は、みじん切りなどにしてあげましょう。
また、アスパラガスの栄養素は加熱してもあまり壊れることはありません。
繊維の処理
アスパラガスの根本の部分は、ピーラーなどで白の部分が見えるまで剥くようにしましょう。
胃腸の弱い愛犬には与えない
アスパラガスについては、食物繊維や含まれているアルカロイドなどの成分によるリスクもあるため、進んであたえる必要はありません。
アスパラガスを与える目安の量
アスパラガスはあくまで、フードのトッピング程度にあたえるようにしましょう。
与えすぎると、消化不良を起こします。
- 小型犬(5kg)の場合:1本(約30g)
- 中型犬(10kg)の場合:1と1/2本(約50g)
- 大型犬(20kg)の場合:2と1/2本(約90g)
《犬にアスパラガスが危険と言われる理由》
アスパラガスはネギなどと同じユリ科に属しているので、与えてはいけないという情報もあります。
一般的には与えても問題はありませんが、心配であれば与えるのを控えた方がよいかもしれません。
また、アスパラガスには「ジャガイモ、トマト、ナス」などに含まれる成分「アルカロイド」が含まれています。
アルカロイドは、200℃以上の高温でないと分解できないこともあり、熱に強いとされています。
そのため、アスパラガス1本に含まれる量は少ないのですが、大量にはあたえないほうが良いでしょう。
《犬のアレルギーについて》
アスガラガスにもアレルギーを引き起こす可能性がありますので、初めて与える場合は少しずつ様子を見ながら与えるようにしましょう。
- 下痢
- 嘔吐
- 痒み
- 倦怠感
- 目の充血
《犬にアスパラガスを与える場合のまとめ》
いかがでしたでしょうか?
アスパラガスの栄養素は、加熱しても壊れにくいのが最大の特徴ですね。
愛犬に食べさせる場合は、生ではなく加熱して食べやすい大きさにカットしましょう。
ただし、与えすぎには注意してくださいね!