日本人の食卓に毎日並ぶといっても過言ではない白ごはん(お米)。お米は小粒なので「落としてしまったものを犬が食べてしまった!」という事はよくある話しだと思いますが、はたして肉食である犬もお米を食べて大丈夫でしょうか?
毎日食べる人も多いので一度は考えたことはあると思います。
参考にしてみてください。
《犬にお米は与えても大丈夫?》
答えは〇!
犬にお米を与えても問題なし!白米は炊いたお米に限る!
もちろん「生の米」ではなく「炊いたお米」しか食べられません。
私たち人間も同じですよね?犬に食べさせる場合は必ず炊いたお米を食べさせましょう。
白米は、小麦よりも栄養のバランスに優れ、お米や玄米を使用したドッグフードも多く売られています。
昔の日本の飼い犬といえば、ご飯の残りに味噌汁をかけて食べるのが当たり前の光景だったように思います。
私も子どもの頃に飼っていた犬も、ごはんに味噌汁をかけて晩ごはんの残りをのせて、下手をすれば魚の骨まであったきがします!
今となってはとんでもない光景ですよね(笑)
《犬がお米を食べる時の良い点(メリット)》
お米は体内でエネルギーに代わり、カルシウムや食物繊維を含んでいます。
犬の元気の源になるエネルギーとなります。さらに小麦と違いアレルギー反応も起こりにくい食べ物です。
《お米に含まれる栄養素》
注目すべきお米の栄養素は植物性タンパク質です。
お米のタンパク質は動物性タンパク質に比べ素早くエネルギーに代わります。
さらに、脳を活性化や疲労回復など身体を元気にする働きがたくさんあります。
- 炭水化物(糖質)
- ブドウ糖や果糖などから構成されている単糖から構成されているもの。
- 三大栄養素と呼ばれており、エネルギー源になります。
- 犬は人に比べて吸収しずいようです。
- タンパク質(三大栄養素)
- 筋肉や臓器など体内のあらゆる機能の調整に使われており、栄養素の運搬をします。
- さらに微量ですがエネルギー源にもなります。
- ビタミンB1(水溶性:水に溶ける)
- 炭水化物や糖などをエネルギーに変えてくれる手助けをしてくれます。
- 疲労回復をはじめ、皮膚や粘膜を強くしてくれる働きがあります。
- しかし、摂取しすぎると、脚気の原因になってしまいます。
- ビタミンB2(水溶性:水に溶ける)
- ★疲労回復の効果
- 人間にとっても、疲労回復や老化防止、美肌には欠かせないと言われているほどのビタミンですので、同じように犬の皮膚や被毛の健康を維持するために必要な栄養素となります。
- また、脂肪の燃焼を助けてエネルギーを作り出してくれる効果があります。
- ビタミンE(脂溶性ビタミン:油と-緒に摂ると吸収しやすくなる)
- ★抗酸化作用
- 血管や細胞を保護する役割があり、血流を良くする働きがあります。
- シニア犬や体の弱い犬に取り入れさせたい成分です。
- 食物繊維
- ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
- 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。
- 鉄分
- 血中酸素の運搬を促進します。
- カルシウム
- 骨や歯を形成したり健康に保つ働きをしたりするため、非常に重要な栄養素です。
- また、精神や筋肉を正常に保つ効果があり、生きていく中でとても重要な成分です。
- 犬に関しても、同じような事がいえます。
《犬がお米を食べる時の悪い点(デメリット)》
犬は穀物の消化が苦手で、炊いたお米であっても「消化しにくい食べ物」と位置づけられています。
さらにカロリーも高いため、食べさせすぎると肥満の原因になってしまいますので、与える量には注意しましょう。
《犬にお米を与えるときの注意点》
必ず炊いたお米で!
これは人間と同じで、生や生に近いお米は下痢や消化不良となりますので、必ず炊いたお米を食べさせてください。
食べ過ぎ注意!
お米は高カロリーのため、肥満の原因になります。さらに、犬にとっては消化の悪い食べ物の分類にはいりますので消化不良の原因にもなります。
餅(もち)はあたえないで!
犬はあまり咀嚼せず丸飲みしてしまう動物です。
餅を丸飲みするのは喉に詰まる原因になりますので、絶対にあたえないてください。
糖質の制限がある犬にはあたえないで
白米は、糖質が77%含まれているため、糖質の制限が必要な犬にはあたえないようにしましょう。
《犬にお米を与える時の食べさせ方や調理方法》
犬にお米を食べさせるときは、炊き立てのごはんをすぐに与えるのではなく少し冷ましてからあたえてください。
食欲低下や病気のときにおかゆとして
人間と同じようにお腹を壊している場合や、食欲が低下している犬に栄養補給としてあたえると良いでしょう。
仔犬や老犬などに対しては、フードプロセッサにかけてあげるとよいでしょう。
味付けの必要はありません
お米は十分甘味があるので、味付けする必要はありません。
人間用の炊き込みご飯などは、塩分過多になるのでやめましょう。
食べさせてもよい目安
体重1kgに対し、約3g~4g程度。
うちのしめじは体重5kgなので、15g~20g程度となりますね。
手作りごはんの場合
食事は1日あたり300gが基本で、肉が5に対し、米が4:野菜が1となります。
お肉や野菜などバランス良く合わせましょう。
《白米以外について》
お米は白米以外さまざまなものがあります。少し紹介します。
玄米
玄米は白米より、さらにミネラル・ビタミン類・食物繊維が豊富に含まれており、美容と健康にも効果があります。
おかゆやペースト状にして食べさせてあげると犬にとっても健康的なメニューとなります。
多めの水でしっかりと火を通してください。
雑穀米
犬が食べても大丈夫です。
いろいろな穀物がまざっているのでお米以外に含まれる栄養素も摂取できます。
米粉、米ぬか、米麹
お米同様、犬に与える事ができます。
《犬のアレルギーについて》
一般的にはアレルギー反応が少ない食べ物とされていますが、まったくないわけではありません。
ごくまれに、痒みなどのアレルギー反応をおこしてしまう犬がいるようです。
《犬にお米を与える場合のまとめ》
いかがでしたでしょうか?私たちが普段食べているお米は、犬にとってもエネルギーになりメリットの多い食べ物ですが、デメリットもあります。
お米の特色を知った上で上手に付き合っていくと犬にとってもおいしいごはんになりそうですね♪