長くて被毛はふわふわとしている、「フワッ」「モコ」「コロコロ」のぬいぐるみのような愛くるしさ満開の小型犬のポメラニアン。
ポメラニアンは、とっても甘えん坊で、不動の人気を誇っている犬種です。
《 ポメラニアン 歴史(ルーツ)》
ポメラニアンはドイツが原産の小型犬です。
祖先はロシアのシベリア原産の犬種である「サモエド」です。
現在も「ソリ犬」として活躍しています。
サモエドがドイツに渡り、繁殖を繰り返し小型化されていきました。
名前の由来は、ドイツからポーランドにかけて広がる地域の「ポメラニア地方」から来ています。
もともとは、「ジャーマン・スピッツ」という犬種から小型化され、ツヴェルク・スピッツ(小さなスピッツ)といわれています。
イギリスのヴィクトリア女王が、ポメラニアンを溺愛するあまり、各地から輸入して繁殖を繰り返しています。
中型犬だったポメラニアンも小型化も進み、一般にも普及していくことになります。
日本には明治初期あたりにやってきます。人気がでたのは1970年以降となります。
狭い家でも飼える小型犬ブームが到来して、ポメラニアンが注目されるようになります。
マルチーズ・ヨークシャ・テリアと並んで「座敷犬御三家」とまで呼ばれるようになります。
《ポメラニアン の特徴》
ふわふのもこもこの被毛で、まるまるとした愛くるしい容姿をしています。
耳は小さく立ち、足も小さめで尻尾は背中に向けて巻いている。
骨は細くて弱く『ペーパーボーン』と言われています。
被毛は長く直毛で、ダブルコートです。
顔・胸元には、フワフワの飾り毛があり、ぬいぐるみのような印象が与えられます。

《ポメラニアンの大きさ(サイズ)》
- 体高:20cm前後
- 体重:2kgから5kg
祖先は中型犬なので、大きくなる個体もでます。
《 ポメラニアンの被毛、毛色(何色・何色)について》
はじめは白一色でしたが、品質改良を繰り返し、現在は他の犬種に比べて色が非常に豊富なのも特徴です。
オレンジ色、レッド(赤色)、クリーム色、ブラック(黒色)、ホワイト(白色)など様々。
2色以上は、ブラックアンドタン・ブラウンアンドタン・ブリンドルなど
- オレンジ : ポメラニアンの中では比較的ベーシックな色です。
- クリーム : 比較的多くみられるクリーム色です。
- ホワイト : 初期のポメラニアンはこの毛色が主流でした。最近はあまり見けない毛色です。
- ブラック : 頭数が少なく珍しい色です。
《ポメラニアンの性格》
勇敢で気が強く活発。
もとは牧羊犬だったのもあり、大きな犬にもお構いなしで立ち向かっていきます。
警戒心が強いので、番犬に適している。
敏感で吠えやすいので、しつけをする必要があります。
飼い主には甘えん坊です。
《ポメラニアン の値段・価格帯》
相場は15万円から30万円となっています。
《 ポメラニアンの気を付けたい怪我、病気》
ポメラニアンは犬種に比べ丈夫ですが、骨がとても弱い犬種ですので、骨折や脱臼には十分注意が必要です。
- 膝蓋骨脱臼
- 骨折
- 気管虚脱
- 水頭症
- クッシング症候群
《ポメラニアンの平均寿命》
ポメラニアンの寿命は15歳前後