ラブラドールレトリバーは、大型犬の中でも特に有名な犬種だと思います。
また、盲導犬や警察犬として活躍している事が多く、穏やかな性格のイメージがあると思います。
ルーツなどを調べていると結構おもしろい話がたくさんありました!
《犬(ラブラドールレトリバー)データ》
- 英語表記 : Labrador Retriever
- 原産国 : カナダ
- サイズ : 大型犬(日本)
《ラブラドールレトリバー歴史(ルーツ)》
祖先は、カナダのニューファンドランドで、16世紀ごろ島に持ち込まれたセントジョンズレトリバーとされています。
18世紀年ごろ:セントジョンズレトリバーの優秀さを見て驚いたイギリスの貴族が、猟犬としてイギリスに持ち帰ったのがはじまりとされています。
イギリスに渡ったセントジョンズレトリバーはイギリス国内で、カーリーコーテッドレトリバーやフラットコーテッドレトリバーなどと交配が進められ、19世紀の末頃に、ラブラドールレトリバーの原形が誕生します。
※そのため、イギリス原産とも言えます。
ラブラドールレトリバーは、仕事に対しての能力が非常に優れています。
また、穏やかな性格であるため、世界中で人気になり、世界で最も飼育数の多い純血種になっています。
現在では解除補助犬、麻薬探知犬、災害救助犬など人間の近くで活躍しています。
名前の由来
先に持ち込まれていたセントジョンズレトリバーと区別するために、出身地にちなんで「ラブラドール」と呼んでいたようです。
《ラブラドールレトリバーの特徴》
体長は体高よりも少し長く、短毛に覆われていて、頭部は横幅が広く垂れ耳で筋肉質です。
泳ぎが得意なラブラドールレトリバー
祖先の代から水中で作業する犬だったためか、昔から泳ぎが得意ということです。
密集している被毛は、水を弾いて浮力を保つ油分があります。
さらに水かきがあり、尻尾は水中で舵をとるための作りをしています。
《ラブラドールレトリバーの大きさ(サイズ)》
- 体高 :50~60cm前後
- 体重 :25~35kg前後
※ラブラドールレトリバーの平均的な大きさは、メスよりオスのほうが一回り大きい場合が多いようです。
《ラブラドールレトリバーの被毛、毛色(何色・何色)について》
ラブラドールレトリバーの被毛
滑らかな短毛でダブルコートです。
ラブラドールレトリバーの毛色
- イエロー(薄いクリーム色から濃い色まであり豊富)
- ブラック
- チョコレート
胸のあたりに、白い毛がある個体もあります。
これは、祖先のセントジョンズレトリバーから引き継いでいるとのことです。
※現在はイエローを見かけることが多いですが、当時はブラックのみでした。
《ラブラドールレトリバーの性格》
優しく温和で攻撃性が少なく、状況判断する能力がとても高く賢い。
人間が大好きで、飼い主の指示には従うとてもお利口さんで、とてもフレンドリーに接してくれます。
さらに家族にも愛情が深く、他人や犬や動物などに対しても攻撃性を見せることはありません。
その反面、遊ぶことも大好きです。
幼いころは非常にヤンチャで、部屋をぐちゃぐちゃにしたりしてしまい、少し手を焼いてしまいます。
しかし、成長していくと、次第にやんちゃっぷりはおさまってきます。
優しく穏やかな反面、元気いっぱいで遊び好きの一面もあり、一緒にいて飽きることがありません。
ラブラドールレトリバーが盲導犬に向く理由
フレンドリーな性格と、適切な体つきをしているラブラドールレトリバーは、数ある犬種の中で最も盲導犬に向いていると言えます。
ラブラドールレトリバーは人間が大好き
ラブラドールレトリバーは、古くから人のパートナーとして一緒に仕事してきた犬種のため、人の役に立ち褒められることが大好きです。そのため、仕事のストレスもあまり感じないようです。
ラブラドールレトリバーは体格が良い
盲導犬は小さいと周りの人から気づいてもらいにくく、踏まれたり事故にあったりする危険性があるため、小型犬は不向きです。
また、シェパードやセントバーナードのように大きすぎると、周囲への威圧感・小回りができないため、あまり適していないとされています。
温厚で顔つきが愛くるしい
盲導犬は人の生活の中に深く関わります。
街中、お店、レストラン、会社など普通の飼い犬では入れない場所まで入ってきます。
そのため、体は大きいのに愛くるしい顔であるラブラドールレトリバーはとても向いています。
手入れがしやすい
ゴールデンレトリバーの被毛は短毛なため、手入れの時間が長毛に犬に比べて比較的簡単に済みます。
盲導犬といえども、やはり犬ですのでトイレはします。
その際、視覚障がい者などにも比較的気づきやすく、負担にならないラブラドールレトリバーが向いていると言えます。
《ラブラドールレトリバーの飼い方や日々のケアについて》
ラブラドールは他の犬種と比べて短毛でブラッシングも楽です。
また、音に過剰に反応して無駄吠えなどもほとんどありません。
いろいろな意味で飼いやすい家庭犬だといえますが、警戒心はあまりありません。
ラブラドールレトリバーは室内飼育がオススメ
ラブラドールレトリバーは寒さに弱く、人と一緒にいることが大好きで賑やかな環境を好むため、孤独を嫌います。
そのため、室内で飼う事を推奨しています。
また、大型犬なので部屋の大きさもそれなりに必要となります。
食べる事が大好き
体が大きいのもあり、食べる事が大好きです。
食欲は自分でコントロールできず、食べ物があれば食べてしまうので、飼い主さんがしっかり調整してあげなければなりません。
太りやすい体質していますので、食事の量などをしっかり調整してあげましょう。
日々のケアについて
毛は短毛ですがダブルコートなので、特に換毛期に抜け毛が多いため、適度なブラッシングしましょう。
(週に2回~3回程度)また、被毛は撥水性があるのでシャンプーは地肌を濡らすまでに苦労するかもしれません。
《ラブラドールレトリバーのしつけについて》
温厚なラブラドールレトリバーはとても賢いですが、子犬のころは活発でとてもやんちゃ!
吠えた時や粗相した時など、タイミングや褒め片にズレがあった場合、「褒めてくれた!」などの間違って学習しやすいので注意してください。
頭がよい犬種ですので「この人は信頼できない」と感じると、とたんにしつけができなくなるようです。
盲導犬や災害救助犬になるほどの賢い犬種なので、コミュニケーションをとりながら、しっかりとしつけをしていきましょう。
また、遊びやしつけなどをしっかりせず、心身共に満たされない状況となると、問題行動を起こしてしまいやすくなるようです。
人が好き過ぎて、誰にでも飛び付いてしまう。
また、ラブラドールレトリバーの性格の特徴として「人が大好き」の特性があるため、じゃれているつもりでも問題行動となり、大きくてパワーがあるので、人間までも怪我させてしまいます。
特にお年寄りや子どもは大けがをする恐れがあります。
寂しさからストレスを溜めやすい。
ストレスを溜めてしまうと、飼い主が困るような行動を学習し、それを何度も繰り返してかまってもらおうとします。
《ラブラドールレトリバーの散歩や運動について》
ラブラドールレトリバーは、性格は穏やかですが、大きくて体格がよい。
体力があり動くことが大好きですので、毎日朝晩1時間程度、散歩しましょう。
また、賢く好奇心が盛んのため、散歩だけでは物足りないかもしれません。
もともとの性質上、ボール遊びやフリスビーなどは得意なため最適な道具になります。
《ラブラドールレトリバーの気を付けたい怪我、病気》
ラブラドールレトリバーは、肥満になりやすく関節が弱い犬種です。
また垂れ耳なため、蒸れやすく汚れやすく、外耳炎に注意してあげましょう。
- 外耳炎
- 股関節形成不全
- 胃捻転
- 腸捻転
平均寿命
10年~15年程度
《ラブラドールレトリバーの値段・価格帯》
相場価格は、20万円程度
血統・顔・毛色・体の大きさや月齢などで変化します。
《ラブラドールレトリバーについてのまとめ》
いかがでしたでしょうか?
ラブラドールレトリバーは温厚な性格で、世界中で愛されています。
大型犬の中でも、とても飼いやすくアクティブな犬種のため、最高のパートナになること間違いなしですね!
水遊びが好きなので、夏場は海や川にも連れて行ってあげてくださいね!