メロンは、そのまま食べるだけでなく、ケーキなどのスイーツにもよく使われている果物ですよね。
甘い香りもするため、おねだりしてくる愛犬も多いのではないでしょうか?
犬はメロンを食べてもよいのでしょうか?また、健康に良い?注意点は?種や皮は大丈夫?などについて調べてみました。
参考にしてみてくださいね。
《犬にメロンは与えても大丈夫?》
答えは〇!
犬にメロンを与えても問題なし!種や皮は取り除きましょう!
基本的には食べさせても問題ありませんが、種や皮は消化に悪いので取り除くようにしましょう。
メロンは糖分や水分が多いので、夏場の脱水症状や熱中症には効果がありそうです。
《犬がメロンを食べる時の良い点(メリット)》
水分補給になる
メロンの糖分は吸収が早く約87%が水分なので、水をあまり飲まない愛犬などの夏バテ対策にも向いているようです。
疲労回復
メロンの甘味成分(果糖・ブドウ糖)はとても吸収が早いので、疲労回復や夏バテ解消には一役買ってくれそうです。
整腸作用がある
メロンは食物繊維が豊富で、野菜の食物繊維に比べて腸への負担が比較的少ないようです。
《メロンに含まれる栄養素》
メロンの主成分は糖分です。
食物繊維、カリウム、βカロテン、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、ビタミンCなどが含まれています。
カリウムが豊富
メロンは貴重なミネラル源であるカリウムを、スイカの約3倍ほどの量を含んでいます。
βカロテンが豊富
特に赤肉のメロンが多く含んでいます。
その含有量は、果物の中でトップクラスです。
消化を助けてくれる分解酵素ククミシン
メロン特有の栄養素として、たんぱく質の分解酵素「ククミシン」が含まれています。
特に「夕張メロン」「マスクメロン」などの皮の表面が網目になっている品種が多く含んでいるようです。
メロンを食べると、舌や唇が痺れる感覚や喉に痒みがでるのは、この成分が関係しています。
- 糖質
- 糖質は体内でエネルギーに代わり、血液・脳・筋肉など身体全体の動力源になります。
- 食物繊維
- ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
- 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。
- ビタミンA:βカロテン(脂溶性ビタミン)
- ★目の病気や老化防止、抗がん作用
- 皮膚・被毛の健康状態を保つ効果があり、白内障の予防や角膜の健康維持にも効果があります。また、造血効果もあります。
- 犬はビタミンAの上限が低く中毒になりやすく、赤血球数減少、結膜炎、肝臓・腎臓機能低下の要因になりますので、過剰摂取には注意してください。
- カリウム(熱に弱い、摂取しすぎ注意)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- ビタミンB6(水溶性)
- たんぱく質やいろいろな成分の補助効果があり、健康的な身体を作るために必要な成分です。
- いろいろな成分の補助効果を促しているため、不足すると皮膚や粘膜に異常を起こしてしまいます。
- ビタミンB3(水溶性)
- ★精神安定や二日酔いを防ぐ効果
- 糖分や脂質、アルコールを分解して、エネルギーを産生させるために、ナイアシンが関わっています。
- とても重要な成分で、ナイアシンが不足すると、さまざまな健康障害を引き出してしまいます。
- また、血液の循環を促進して、肌や被毛の健康を保持する働きがあります。
- 葉酸(貧血の予防に!)(水溶性:水に溶ける)
- 妊娠期や成長期に必要な葉酸を多く含む事で母胎や体に良い
- 体内の細胞の成長をサポートする効果があります。脳や脊髄などの発育不全も防ぐ効果があります。
- ビタミンC(水溶性)
- ★抗がん作用、アンチエイジング効果
- 犬の老化を防止する働きや、抗がん作用があります。
- 犬はビタミンCを体内でつくることが可能です。
- しかし、シニア犬や体の弱い犬は、多くのビタミンCが必要なため、外から取り入れる必要があります。
《犬がメロンを食べる時の悪い点(デメリット)》
メロンは特に糖分と水分も多いので、食べ過ぎには気を付けてください。
《犬にメロンを与えるときの注意点》
熟れすぎたメロンはあたえないようにしましょう。
メロンは熟れてくると、炭酸、アルコールが発生し、苦みが出てるので味が落ちてしまいます。
炭酸やアルコールは犬には危険です。
また、苦み成分は「ククルビタシン」といわれ、嘔吐・下痢などといった中毒症状を起こしますので、熟れすぎたメロンは食べさせないようにしましょう。
食べる時の注意
糖分が多いメロンは、被毛につくとベタベタしてしまいなかなか取れません。
そのため、ダブルコートなどの被毛が長い愛犬に食べさせる場合は注意してください。
痒みや肌荒れの原因にもなりますので、付着した部分や口の周りなどはしっかり拭き取ってあげてください。
《犬にメロンを与える時の食べさせ方や調理方法》
犬にメロンを食べさせるときは皮を取り除き、丸飲みして喉に詰まらせないように粗みじん切りくらいの大きさにカットしておやつやご褒美程度にしましょう。
※人間用の大きさのカットでは、喉を詰まらせてしまう恐れがあります。
種は問題なし
メロンの種は柔らかくて、消化可能なので問題ありません。
ただし、消化はあまり良くないようですので、可能であれば取り除いてあげる方が安全かもしれませんね。
メロンの皮は危険
皮は非常に硬く、飲み込んでしまうと胃腸炎をおこし消化器官に傷つけてしまう恐れがあります。
硬質な食物繊維ですので消化できません。
メロンを使用した加工食品について
- メロンゼリー
- メロン・ゼラチン・水で作られた添加物のない手作りのものであれば問題ありません。
売られているゼリーは添加物(人工甘味料、香料、着色料)が含まれているのがほとんどですので、オススメはできません。
- メロン・ゼラチン・水で作られた添加物のない手作りのものであれば問題ありません。
- メロンアイス
- 乳製品で冷えているので下痢の原因になります。
また、糖分が多く添加物も含まれている場合がありますでオススメできません。
- 乳製品で冷えているので下痢の原因になります。
- メロンパン
- メロンは入っていなくてパンですのでオススメはしません。
メロンを食べさせるときの適量は
20g程度(目安としては、人間の一口大程度の大きさ1個分)
《犬のアレルギーについて》
メロンにはアレルゲン成分が含まれていますので、メロンアレルギーの症状がでる犬がいるようです。
また、ブタクサやヨモギなどのアトピーを持つ犬は交差性アレルギー反応がでることがあります。
- 嘔吐
- 皮膚の痒み
- 発疹がでる
- 目の充血
メロンを食べさせて少しでも、体調の変化が見られたらすぐに獣医師に相談しましょう。
また、スイカやきゅうりなどのウリ科のアレルギーをもつ愛犬にも与えないようにしましょう。
《犬にメロンを与える場合のまとめ》
いかがでしたでしょうか?
まとめとしては、
“皮を取り除き、粗みじん切りくらいの大きさにカットしておやつやご褒美程度にしましょう。”
ということでした。
また、糖分も多いため、与えすぎないように気を付けてくださいね。