《犬の種類》しわしわの顔で独特な可愛さを持つ犬「パグ」(Pug)

《犬の種類》しわしわの顔で独特な可愛さを持つ犬「パグ」(Pug)

パグはご存じの通り、独特な可愛さを持つ愛嬌たっぷりな犬種ですよね。

実は大変歴史も古く、紀元前から存在している貴重な犬種です。

今回は、そんなパグの魅力を調べてみました!参考にしてみてくださいね。

《犬(パグ)データ》

パグ2

「パグ(英名:Pug)」は中国原産の小型犬種です。

  • 英語表記 : Pug
  • 原産国 : 中国
  • サイズ : 小型犬

《パグの歴史(ルーツ)》

紀元前400年以前に中国の王室で飼育されていた事が考えられている大変古い歴史を持つ犬種です。

マスティフ系の特徴が所々にあることから、どこかの時点で小型の短吻種と血統が混じったのではないかと考えられています。

本来大型であるマスティフ系が小型化するまでの経緯などは、現在でも詳細な起源が判明していないようです。

長い間中国の国内のみで飼われていたパグの先祖でしたが、17世紀ごろに中国から欧州に渡ることになります。

オランダに渡ったパグは、オランダ王室の貴族たちにとても愛され、絵画や墓標にまで刻まれるほどの密接な関係を築くようになり、王室だけでなく国内でも人気が高まり、官僚や資産家にも広く飼われるようになりました。

その後、オランダのスペイン侵攻により、フランスなど他のヨーロッパ地域やイギリスでも知られるようになります。

特に有名なのが、ナポレオン皇帝の妻・ジョセフィーヌの愛犬として溺愛されていました。この愛犬にまるわる逸話もたくさん残っています。

1885年にアメリカンケネルクラブで正式に公認されることになり、以降世界中で安定した人気を誇る犬種となっていきます。

日本にやってきたのは、20世紀になってからとなります。

名前の由来について

パグの名前の由来については諸説があります。

握りこぶしに似ていることからラテン語で「プグニュス(pugnus)」という説。

そして、中国語で「いびきをかいて眠る王様」を意味する「覇歌(パー・クー)」という説。

ドイツでしかめ面という意味の「モブス」、フランスではパグ愛好家の俳優名から「カーリン」と呼ばれるあったようです。

《パグの特徴》

パグ3

パグは小型犬に属しており、しわしわの鼻ぺちゃが特徴的な短頭犬種です。

頭部は大きく、目はまんまるでやや離れており突出気味です。

耳は前に垂れた“ボタン耳”と、後側に反っている“ローズ耳”があります。

胴は短くスクエアで、筋肉もしっかりした体系であり、くるっと巻いた尻尾が特徴です。

昔のパグは、今のような平らな顔ではなく、マズルもあり足も長く小顔で、現在のような短い足や角ばった印象はありませんでした。

《パグの大きさ(サイズ)》

  • 体高:25~28cm
  • 体重:6~8kg

※理想体重は6.3~8.1kgとされています。

パグは、小型犬の扱いになります。

体高のわりには体重があるので、思ったより重く感じるようです。

《パグの被毛、毛色(何色・何色)について》

パグの被毛

パグの被毛は短い上毛とやわらかな下毛のダブルコートです。

パグの毛色

  • フォーン
  • アプリコット
  • ブラック
  • シルバー

また、「トーレス」といわれる後頭部から尾にかけて黒いトレースラインがあります。

《パグの性格》

パグは好奇心旺盛であり、遊好きで陽気な性格です。

とても気がやさしく穏やかで、攻撃的な面はほとんどないため、子どもの良き遊び相手にもなってくれます。

また、警戒心も低く声も通らないので、番犬としては不十分と言えます。

さらに飼い主には愛情深く従順で接してくれるので、理想的なパートナーとなります。

ただし、やや嫉妬深く頑固という一面があるので、多頭飼いする場合は注意しましょう。

短頭種特有のいびきも可愛いと感じられるのであれば、一緒に生活するには理想的な犬です。

《パグの飼い方や日々のケアについて》

パグの飼い方

パグは、特に遺伝子疾患が多い犬種なので、必ず信頼できるブリーダーからよく確認した上で譲ってもらうようにしましょう。

ただし、暑さ寒さにとても弱く、夏は熱中症にかかりやすいので冷房が必須となります。

また、冬は暖をとれるようにホットカーペットや布団を用意してあげましょう。

そのため、野外飼育には向いていないので、室内で飼育するようにしましょう。

日々のケアについて

パグのトラブルで代表的なものが「におい」です。

特に顔や体のしわには汚れがたまりやすく、雑菌が繁殖してしまう事により、皮膚炎であることが原因です。

そのため、食事のあとなどもこまめに拭き取ってあげましょう。

《パグのしつけについて》

パグ4

パグは、飼い主にはとても従順で友好的な性格であるため、しつけは比較的入りやすい犬種ですが、あまり賢い方ではないため、根気よく教えてあげるようにしましょう。

明るく人懐こい性格で比較的飼いやすい犬種ではありますが、甘やかせすぎると、持ち前の頑固さで苦労してしまいます。

そのため、甘やかせすぎないように気を付けましょう。

しかし、頑固な性格であるため、間違って覚えてしまうと、テコでも動かず修正が難しい場合もあります。

小型犬ながらも噛む力が強いので、本気で噛まれると大けがをしてしまう恐れがあります。

そのため、甘噛みをさせ続けてしまうと重大な事故につながりますので、甘噛みには特に注意してください。

《パグの散歩や運動について》

パグは活発ではなく肥満になりやすいため、適度な運動が必要となります。

1日に30分くらいの散歩と、室内での遊びをなどしましょう。

また、とても暑さ寒さに弱いので、真夏と真冬は時間を調整する工夫しましょう。

《パグの気を付けたい怪我、病気》

呼吸器系の病気

パグのような、短頭犬種特有の症状であり、特に気を付けなければならない病気です。

口吻が短いため、「ふがふが」や「ゼーゼー」などの音を立てて呼吸するので、いびきをかいている子が特に多い犬種です。

パグ脳炎

「壊死性髄膜脳炎」と呼ばれる怖い病気で、重症化しやすく死に至るケースもあります。

他の犬種にも見られますが、特にパグに多く発生するため「パグ脳炎」と言われます。

他に代表的なのは、上あごの肉が垂れて、息の通る道がさまたげられてしまう「軟口蓋過長(なんこうがいかちょう)」。

鼻の空気を通る道が狭くなる鼻腔狹窄(びくうきょうさく)など、呼吸器の疾患が起こりやすい犬種です。

呼吸があまりにもひどい場合や苦しそうな場合は、早めに獣医さんに相談してください。

また、暑さ寒さにとても弱いので特に熱中症には注意しましょう。

平均寿命

寿命:平均12年~15年

※犬の年齢についての記事も参考にしてください。

《パグの値段・価格帯》

パグの相場価格は、12万~15万円

珍しいシルバーの毛色は、一般のパグに比べて高くなります(30万円前後)

血統・顔・毛色・体の大きさや月齢などで変化します。

《パグについてのまとめ》

いかがでしたでしょうか?

飼い主に従順で愛情が深く温厚な性格なことから、初心者には最適なパートナーになることでしょう!

また、独特の可愛さがあるので根強い人気を誇り、ドはまりするファンもかなり多いようです。

私も、パグを知れば知るほど飼いたくなってきました!

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