ほうれん草はスーパーなどで、比較的手に入りやすい野菜の一つで、栄養満点ですよね。
そんなほうれん草は、犬が食べても大丈夫でしょうか?
今回は、そのほうれん草について調べてみました。
《犬にほうれん草は与えても大丈夫?》
答えは△!
犬にほうれん草を与えても問題ないが注意は必要。特にシュウ酸には注意!
ほうれん草は、ビタミンやミネラルが豊富で、犬にとっても必要な栄養素が多く含まれています。
ただし、たくさんを与えすぎてしまうと、反対にデメリットが生じてしまいます。
理由の一つとして、ほうれん草は他の野菜と比べ「シュウ酸」が多く含まれています。
《犬がほうれん草を食べる時の良い点(メリット)》
血流を整える作用が期待できます
クロロフィルは、血液の流れを助け、貧血を予防する働きや有害物質の排泄作用が期待できます。
《ほうれん草に含まれる栄養素》
ほうれん草の栄養価の高い緑黄色野菜です。
一年中手に入りますが、ほうれん草の旬は11月~2月ごろの冬野菜のため、一番栄養価が高くなるのが冬の季節となります。
また、ビタミンCは加熱すると壊れてしまいますので、ビタミンCが必要となる老犬などの場合は、他の食べ物から摂取しましょう。
- βカロテン:ビタミンA(脂溶性ビタミン)
- ★目の病気や老化防止、抗がん作用
- 皮膚・被毛の健康状態を保つ効果があり、白内障の予防や角膜の健康維持や造血効果があります。
- ビタミンE(脂溶性:油と-緒に摂ると吸収しやすくなる)
- ★抗酸化作用
- 血管や細胞を保護する役割があり、血流を良くする効果が期待できます。
- シニア犬や体の弱い犬に取り入れさせたい成分です。
- 葉酸(貧血の予防に!)(水溶性:水に溶ける)
- 妊娠期や成長期に必要な葉酸を多く含む事で母胎や体に良い
- 体内の細胞の成長をサポートする効果があります。脳や脊髄などの発育不全も防ぐ効果があります。
- 鉄分
- 血中酸素の運搬を促進します。
- ビタミンB1(水溶性:水に溶ける)
- 炭水化物や糖などをエネルギーに変えてくれる手助けをしてくれます。
- 疲労回復をはじめ、皮膚や粘膜を強くしてくれる働きがあります。
- しかし、摂取しすぎると、脚気の原因になってしまいます。
- ビタミンB2(水溶性:水に溶ける)
- ★疲労回復の効果
- 疲労回復や老化防止、美肌には欠かせないと言われているほどのビタミンです。
- 犬にとっても、皮膚や被毛の健康を維持するために必要な栄養素です。
- また、脂肪の燃焼を助けてエネルギーを作り出してくれる効果があります。
- ビタミンB6(水溶性)
- たんぱく質やいろいろな成分の補助効果があり、健康的な身体を作るために必要な成分です。
- いろいろな成分の補助効果を促しているため、不足すると皮膚や粘膜に異常を起こしてしまいます。
- ビタミンC(水溶性)
- ★抗がん作用、アンチエイジング効果
- 犬の老化を防止する働きや、抗がん作用があります。
- 犬はビタミンCを体内でつくることが可能ですが、シニア犬や体の弱い犬は、たくさんのビタミンCが必要であり、外から取り入れる必要があります。
- ビタミンK(脂溶性:油と-緒に摂ることで吸収しやすい)
- ★骨を元気にする、血を固める補助効果
- 骨を丈夫に保つ働きがあり、骨を形成に欠かせない成分です。
- また、血液の健康維持や血を固める効果があります。
- 特にシニア犬には有効となります。
- カリウム(熱に弱い、摂取しすぎ注意)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- カルシウム
- 骨や歯を形成したり健康に保つ働きをしたりするため、非常に重要な栄養素です。
- また、精神や筋肉を正常に保つ効果があり、生きていく中でとても重要な成分です。
- 犬に関しても、同じような事がいえます。
- 銅
- ★貧血を予防する効果
- 赤血球を作り出すときに鉄が活躍しますが、その効果を助けてくれる効果が銅にはあります。
- 銅には、抗菌・抗ウイルスの効果があり、体内の免疫力向上に一役買ってくれます。
- モリブデン(貧血やがん予防に!)
- 貧血のガンの予防に効果が期待できるミネラル成分です。
ほかにも、マグネシウム・マンガン・セレンなど多くの栄養素が含まれています。
《犬がほうれん草を食べる時の悪い点(デメリット)》
ほうれん草にも注意する点や、リスクもあるようなので見ていきましょう。
《犬にほうれん草を与えるときの注意点》
シュウ酸とは?
犬にとって有害な成分となります。
シュウ酸カルシウム結石になり、尿路結石症などの原因となります。
また、水に溶けやすいので、茹でたあとに水にさらすと減少できます。
毎日与えるのはやめましょう
栄養は豊富に含まれるほうれん草ですが、毎日与えてはいけません。
消化がよい食べ物ではありませんし、シュウ酸の過剰摂取にもなります。
ほうれん草のアクに含まれている成分です。
シュウ酸を減らすために、ほうれん草を茹でて、その後水にさらします。
しかし、茹でることでビタミンB、ビタミンC、葉酸などの水溶性ビタミンがゆで汁に溶け出してしまいます。
冷凍ほうれん草は原材料をチェック
冷凍などのほうれん草は、添加物や塩分も含まれている可能性がありますので、確認するようにしてください。
《犬にほうれん草を与える時の食べさせ方や調理方法》
茹でて刻んでから与えるのがベスト
ほうれん草は生ではなく、必ず茹でてから与えるようにしましょう。
アクの部分にはシュウ酸が含まれていますので、水で洗い流すようにしましょう。
しかし、茹ですぎてしまうと栄養分も溶け出してしまいますので、適度な湯通し程度にしておきましょう。(2~3分程度)
また、食べやすい大きさにカットするのは茹でてからにしましょう!
食べやすい大きさに細かく刻む
ほうれん草自体が消化に悪いので、細かく刻むようにしてください。
食べやすい大きさにカットするのは茹でてからにしましょう!
カルシウムと一緒に与えるのが良い
シュウ酸は、カルシウムと腸の中で結びつくことにより、便と一緒に排出されます。
そのため、カルシウム(ゴマ、チーズ、小魚)を含む食材と一緒に与えるようにしましょう。
《犬のアレルギーについて》
ほうれん草によるアレルギー反応を引き起こす子もいます。
主な症状は、以下の通りです。
- 下痢
- 嘔吐
- 痒み
- 目の充血
- 抜け毛
- 湿疹
- 蕁麻疹
- 腫れ
《犬にほうれん草を与える場合のまとめ》
いかがでしたでしょうか?
ほうれん草は年中手に入る食材のため、一度は迷ったことがあるのではないでしょうか?
食べさせ方のまとめとしては、茹でて水に浸し、食べやすい大きさにカットする。
与えすぎないように注意!
ほうれん草は人間にとっては、栄養素がとても豊富で健康的な食材ですが、愛犬の場合は、栄養は豊富ですがシュウ酸には気を付けなければいけませんね。
シュウ酸を取るために茹でると、貴重な栄養分が溶け出してしまったり難しいですよね。
また、与えるときは、ゴマ、チーズ、小魚などのカルシウムが豊富な商材と一緒に与えることも意識してみてくださいね!
うまく愛犬の健康管理と向き合っていきましょう♪