薬味としても良く使われている生姜(しょうが)。
体をポカポカに暖める健康な食材としてよく知られていますよね!
犬に生姜(しょうが)を与えても大丈夫なんでしょうか?
今回は、生姜(しょうが)について調べてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
《犬に生姜(しょうが)は与えても大丈夫?》
答えは〇!
犬に生姜(しょうが)を与えても問題なし!ただし、刺激が強いので少量に留める条件付きです。
少量であれば特に問題ありませんが、刺激が強く大量に食べると中毒の症状を起こすので、与えすぎは禁物です。
生姜(しょうが)は、手作りフードのレシピに使われていたり、生姜入りのドッグフードも販売されています。
しかし、薬味で使用される事が多いからか、ネギやニンニクと同じように食べると中毒症状を起こす食べ物であると認識されがちですが、ネギ類の中毒症状は、ネギ類に含まれる「酸化アリル」という成分が原因です。
生姜(しょうが)は「ショウガ科」の植物でありネギ科ではありません。
そのため、犬にとっての毒性は含まれていないので、中毒を起こす心配はありません。
生姜(しょうが)とは?
生姜(しょうが)は、ショウガ目、ショウガ属、ショウガ科に分類されています。
薬味などに利用されているので、よくネギなどと同じように思われがちですが、全く異なります。
そのため、ネギに多く含まれる中毒の原因になる「アリルプロピルジスルフィド」は、生姜(しょうが)には含まれておりません。
《犬が生姜(しょうが)を食べる時の良い点(メリット)》
犬にとっても生姜(しょうが)は健康食材
体をポカポカに温めてくれる効果のある生姜(しょうが)は、刺激が強いので、与える量にさえ気を付ければ非常に体に良い食材と言えます。
少量のみを与えることをしっかり守れば、犬も生姜(しょうが)の恩恵を受ける事ができるでしょう。
血行を促進し体がポカポカになる
加熱する事により、生姜(しょうが)の辛味成分が、身体を温めてくれる成分(ショウガオール)に変わります。
身体を温めてくれる効果があり、全身の血流を良くしてくれます。
加熱しても栄養素は壊れにくい
生姜(しょうが)は、生でも加熱しても栄養素が壊れないことが特徴であり、他にも以下のような効果が期待できます。
- ガン予防
- 心臓病予防
- 免疫力アップ
- 白内障予防
- 冷え性改善
《生姜(しょうが)に含まれる栄養素》
生姜(しょうが)は、90%以上が水分であり、特有の辛味の成分を含んでいます。
- 強い殺菌作用「ジンゲロール」
- 寿司にも利用されている「ガリ」についても、この効果があります。
- 肉や魚の生臭さを消し、食中毒の予防効果があります。
- 犬が車酔いする場合も、車に乗る30分から1時間前に与えると効果があるとされています。
- ショウガオール
- 抗酸化作用があり、新陳代謝を高める効果があります。
- ジンゲロン
- 血行を促進する働きがあり、老廃物を排出する効果があります。
- 炭水化物(糖質)
- 三大栄養素と呼ばれており、エネルギー源になります。
- 犬は人に比べて吸収しずいようです。
- タンパク質(三大栄養素)
- 骨や筋肉、被毛・皮膚などありとあらゆる機能に関わっています。
- そのため、タンパク質が不足してしまうと、免疫力の低下や被毛や皮膚のトラブル、精神の不安定など、いろいろな症状を引き起こしてしまいます。
- 食物繊維
- ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
- 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。
- ビタミンC(水溶性)
- ★抗がん作用、アンチエイジング効果
- 犬の老化を防止する働きや、抗がん作用があります。
- 犬はビタミンCを体内でつくることが可能ですが、シニア犬や体の弱い犬は、たくさんのビタミンCが必要であり、外から取り入れる必要があります。
- カリウム(熱に弱い、摂取しすぎ注意)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- カルシウム
- 骨や歯を形成したり健康に保つ働きをしたりするため、非常に重要な栄養素です。
- また、精神や筋肉を正常に保つ効果があり、生きていく中でとても重要な成分です。
- 犬に関しても、同じような事がいえます。
- 鉄分
- 血中酸素の運搬を促進します。
《犬が生姜(しょうが)を食べる時の悪い点(デメリット)》
生姜(しょうが)にも注意する点や、リスクもあるようなので見ていきましょう。
《犬に生姜(しょうが)を与えるときの注意点》
生姜(しょうが)は基本的には、少量であれば身体をポカポカにして愛犬にとっても良いい食べ物ですが、辛味の成分を含んでいるなど、刺激が強いので与え方には十分注意が必要です。
与えすぎないで!
生姜(しょうが)は、辛味の成分が豊富に含まれているなど胃腸を刺激します。
大量に食べてしまうと小さな犬の体には大きな負担が生じてしまいますので、少量のみ(ひとつまみ程度)をあたえるようにしてください。
食べ過ぎると、下痢や嘔吐の原因となります。
薄めて食べさせる
生姜(しょうが)は刺激が強い食材のため、そのまま与えるのではなく、水やお湯で薄めて食べさせましょう。
チューブタイプは与えないで!
チューブタイプは、添加物などが使用されているので与えないようにしてください。
紅生姜やガリはあたえないで!
添加物や塩分など、生姜(しょうが)以外の成分が多く含まれています。
そのため、塩分過多などによる健康障害を起こす可能性があるので、あたえないようにしてください。
生姜焼きについて
生姜焼きは、もちろんお肉と生姜(しょうが)ベースですが、ソースなどに玉ねぎが使用されていたり、油や塩分など味付けにさまざまな食材が使用されていたりで、犬にとって中毒となる成分が含まれている可能性が高いので、与えない方が安全です。
《犬に生姜(しょうが)を与える時の食べさせ方や調理方法》
生か乾燥させた粉末状の生姜(しょうが)を使う。
すり下ろす
与えるときは、必ず生姜(しょうが)をすり下ろしましょう。
そのまま、与えると刺激が強く胃に負担がかかってしまい、お腹を壊してしまいます。
お肉やお魚のトッピング程度に
生姜(しょうが)は、メインの食材としてあたえるのではなく、私たちの食べ方と同じようにトッピングなどの薬味のような使い方することをオススメします。
あたえる目安の量
犬に生姜(しょうが)を与える目安の分量は「一つまみ程度」が目安です。
また、大きさにより多少異なるようです。
- 小型犬(5kg前後):小さじ1/4
- 中型犬(10kg前後):小さじ1/2
※基本的には、刺激の多い食材なので与えすぎないようにしてください。
しょうがのスープ
オススメの与え方としては、生姜(しょうが)をスープ状にする方法です。
《犬のアレルギーについて》
犬によっては、アレルギーの反応を起こす可能性があります。
少しでも異常が見られたら、獣医さんに相談しましょう。
- 下痢
- 嘔吐
- 痒み
- 元気がなくなる
- 目の充血
《犬に生姜(しょうが)を与える場合のまとめ》
いかがでしたでしょうか?
私も、生姜(しょうが)に関しては、ネギなどと同様に薬味に使用されていたり、刺激が強い食べ物なので絶対に不可能だと思っていましたが、少量であれば犬にとっても健康的な食材になるということがわかりました。
しかし、刺激物などの観点から犬に生姜(しょうが)は与えない方が良いという意見も多数見られます。
そのため、もし与える場合はよく愛犬を観察しながら与えてあげてくださいね!
冬の寒い時期に身体をポカポカにする食材なので、オススメはお湯に生姜(しょうが)少量を混ぜる、生姜(しょうが)スープがオススメ!