バーベキューや屋台で見かける定番の夏野菜ですが、愛犬にも与えても良いのでしょうか?
とうもろこしは、甘くて愛犬も大好きではないでしょうか?でも、本当に与えてもよいの?注意点は?など気になる人も多いのではないでしょうか?
今回は、「とうもろこし」にスポットを当ててみましたので、参考にしてみてください。
《犬にとうもろこしは与えても大丈夫?》
答えは〇!
犬にとうもろこしを与えても問題なし!「芯」は絶対に与えない!アレルギーに注意!
基本的に問題はありませんが、注意が必要な食材です。
スーパーでは、スイートコーン(甘味種)という甘味がある品種を良く見かけると思います。
よく、ドライタイプのドッグフードの原料として「とうもころし」は用いられていますが、この「スイートコーン」ではなく、別の品種が使用されています。
《犬がとうもろこしを食べる時の良い点(メリット)》
良質なエネルギー源となります
とうもろこしは、お米や麦と並ぶ三大穀物であり、アミノ酸、糖質、食物繊維を良質なエネルギー源を豊富に含んでいます。
カロリーが高く糖分が多いので、ドッグフードなどの原料によく使用されます。
皮ふや被毛のケアに効果が期待できます。
とうもろこしに含まれる、リノール酸と呼ばれる不飽和脂肪酸と亜鉛が含まれています。
リノール酸は、皮膚のバリアを保つのに役にたちます。
さらに、亜鉛と一緒に摂取することで、被毛のコンディションを整える働きがあります。
とうもろこしは葉酸がとても豊富!
葉酸は、酸素や血液を全身に巡りやすくしてくれる効果があります。
体内の細胞の成長をサポートする効果があります。
脳や脊髄などの発育不全も防ぐ効果があります。
《とうもろこしに含まれる栄養素》
とうもろこしは非常に多くのビタミン・ミネラル・食物繊維が含まれており、犬にとっても栄養豊富な食材です。
また、粒を覆っている皮の部分は、セルロースでできており、胚芽にはビタミンBが豊富です。
- セルロース
- 植物細胞の細胞壁を構成している炭水化物の一種でありますが、食物繊維に分類されています。
- 腸の働きを安定させる働きがあり、便秘の予防に効果が期待できます。
- 糖質
- 糖質は体内でエネルギーに代わり、血液・脳・筋肉など身体全体の動力源になります。
- 葉酸(貧血の予防に!)(水溶性:水に溶ける)
- 妊娠期や成長期に必要な葉酸を多く含む事で母胎や体に良い
- 体内の細胞の成長をサポートする効果があります。脳や脊髄などの発育不全も防ぐ効果があります。
- ビタミンB3(ナイアシン)(水溶性)
- 糖分、脂質、アルコールを分解して、エネルギーを産生します。
- とても重要な成分であり、不足するとさまざまな健康障害を引き出してしまいます。
- また、血液の循環を促進して、肌や被毛の健康を保持する働きがあります。
- 食物繊維
- ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
- 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。
- カリウム(熱に弱い、摂取しすぎ注意)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- カルシウム
- 骨や歯を形成したり健康に保つ働きをしたりするため、非常に重要な栄養素です。
- また、精神や筋肉を正常に保つ効果があり、生きていく中でとても重要な成分です。
- 犬に関しても、同じような事がいえます。
- マグネシウム(摂取しすぎ厳禁)
- 体内の酵素を活性化させてくれる効果があり、エネルギー代謝や血液を健康に維持する役割があります。
- 与えすぎると結石などの原因になってしまいますので注意してください。
- ビタミンB1(水溶性:水に溶ける)
- 炭水化物や糖などをエネルギーに変えてくれる手助けをしてくれます。
- 疲労回復をはじめ、皮膚や粘膜を強くしてくれる働きがあります。
- しかし、摂取しすぎると、脚気の原因になってしまいます。
- ビタミンB2(水溶性:水に溶ける)
- ★疲労回復の効果
- 皮膚や被毛の健康を保つのに必要な栄養素です。
- 疲労回復や老化防止、美肌には欠かせないと言われているほどのビタミンです。
- また、脂肪の燃焼を助けてエネルギーを作り出してくれる効果があります。
- ビタミンE(脂溶性)
- ★抗酸化作用
- 血管や細胞を保護する役割があり、血流を良くする効果が期待できます。
- シニア犬や体の弱い犬に取り入れさせたい成分です。
《犬がとうもろこしを食べる時の悪い点(デメリット)》
とうもろこしにも注意する点や、リスクもあるようなので見ていきましょう。
《犬にとうもろこしを与えるときの注意点》
絶対に芯を食べさせない!
後項目でお話ししますが、絶対にとうもろこしの芯は与えないでくださいね!
シャレになりません!
与えすぎ注意!肥満の原因になりやすい
とうもろこしは、タンパク質と炭水化物が多く含まれています。
必ず茹でるなどの熱処理してあたえましょう
必ず「茹でる」「焼く」などの熱処理してから食べさせましょう。
生の状態だと「とうもろこしの皮」が非常に硬いので、消化不良を起こしてしまいます。
《犬にとうもろこしを与える時の食べさせ方や調理方法》
もうろころしは、必ず加熱処理(茹でる、蒸す、焼く)をして味付けをせず、安全にスイートコーンをあたえるようにしましょう。
食べやすくしてあげましょう
茹でるか、ミキサーなどでペースト状にしてあたえましょう。
茹でるときは、味付けしない
茹でる時は、味付けをしないようにしてください。
塩茹でもしない方がよいでしょう。
とうもろこしの種類に注意する
一般的にスーパーで売られているものはスイートコーンですが、加工食品「ポップコーン」「冷凍」「缶詰」「スナック菓子」「コーンスターチ」など、さまざまな種類が存在しています。
加工食品を購入するときは、必ず成分を確認するようにしましょう。
※ポップコーンで使われる「爆裂種」は、うまく弾けなかった種はとても硬く消化できないので、特に与えないようにしましょう。
とうもろこしを与える目安の分量は?
私たちが一般的に食べているのは、スイートコーンと言われる品種です。
とても甘くて、犬も好んで食べる事が多いようです。
茹でた状態(100gあたり95~100kcal)とされています。
おやつとして与えても良い分量は、犬の摂取カロリーの20%とまでとされています。
目安として、1日に10~15gを目安に与えてあげてください。
- 小型犬:1/4本分
- 中型件:1/2本分
- 大型犬:1本分
※芯は取り除いてくださいね!
《とうもろこしの芯について》
はじめに、絶対に芯を食べさせないでください!
シャレになりません!
とうもろこしの芯は、犬が加えやすくなり美味しい実がたくさんついているので、愛犬はとても喜びます。
犬に「かじらせたく」なりますが、絶対にNG行為です!!
とうもろこしの芯は、食物繊維の塊です!!
大きいままで食べてしまうと、胃腸の中でつまり「呼吸困難」を起こしてしまいます。
また、丸呑みになると「腸閉塞」を引き起こし、手術してなければいけなくなります。
万が一芯を食べてしまったら、いち早く獣医に相談してください!とても危険です!
主な症状として、
- 下痢
- 嘔吐
- 便秘
- 腹痛
- 倦怠感
- 呼吸困難
- 意識障害
- 脱衣症状
《犬のアレルギーについて》
とうもろこしは穀物に分類されており、犬の代表的なアレルギー源として知られています。
主な症状として
- 下痢
- 嘔吐
- 目の充血
- 湿疹
- 痒み
- 倦怠感
初めて与えるときは、必ず少量ずつ様子を見ながら食べさせるようにしてください。
《犬にとうもろこしを与える場合のまとめ》
いかがでしたでしょうか?
私は、ドッグフードの原料もとうもろこしで、作られている事が多いので、無条件で大丈夫と思っていましたが、通常の食材より気を付けなければいけない食材であるということがわかりました。
正直、ここまで気を付けないといけないとは思っていませんでした…反省。
また、犬のアレルギーの代表格でもあるので、充分注意しなければいけません。
愛犬の健康は飼い主である私たちが、しっかり管理しなければいけませんね!