私たちが食べる「きのこ」と言えば、「しいたけ」「しめじ」「えのき」「エリンギ」など思い浮かぶと思います。
いろいろな料理で食べることが多いと思いますが、犬にきのこ類は与えても問題ないのでしょうか?
参考にしてみてください。
《犬にきのこ類は与えても大丈夫?》
答えは〇に近い△!
犬にきのこ類を与えても問題なし!ただし野生のきのこは危険!
基本的に犬がきのこを食べても大丈夫ですが生で与えないでください。
また、山や公園、茂みなどに生えているきのこなど、素人では判断できないようなきのこは毒キノコの可能性もありますので、散歩中に愛犬が食べてしまわないように、しっかり注意をしてください。
《犬がきのこ類を食べる時の良い点(メリット)》
きのこ(しいたけ・しめじ・えのき・エリンギなど)には、低カロリーでβグルカンが豊富に含まれています。
しかし、消化しづらい食べ物でもあるので、工夫をして食べさせてください。
《きのこ類に含まれる栄養》
きのこは主にβグルカン、さらには野菜では摂取できないビタミンDが豊富に含まれています。
さらに、食物繊維も含まれているので、便秘解消にも効果が期待できます。
- βグルカン
- 細菌やウイルスなどから身を守り健康な体をつくる役割があります。
- 免疫色の向上やガン予防、アレルギー、糖尿病、高血圧などの改善に効果があります。
- 特にアガリクス茸、ハナビラ茸、霊芝に多く含まれており、最近は犬用のサプリメントまで登場しています。
- ビタミンD(脂溶性:油と-緒に摂ることで吸収しやすい)
- カルシウムの吸収を促して、バランスを整える効果があります。
- 骨の健康を維持し、丈夫にしてくれる大切なビタミンです。
- 食物繊維
- ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
- 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。
- ビタミンC(水溶性:水に溶ける)
- ★抗酸化作用
- 犬の老化を防止する効果が期待できます。
- 犬はビタミンCを体内でつくることが可能ですが、シニア犬や体の弱い犬は、多くのビタミンCが必要なため、外から取り入れる必要があります。
- カリウム(熱に弱い、摂取しすぎ注意)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- カルシウム
- 犬の骨も丈夫にしてくれます!
- 骨・歯を作るのに必要な栄養素。骨や歯を丈夫にします。
- ビタミンB1(水溶性:水に溶ける)
- 糖質などの炭水化物をエネルギーに変え、皮膚や粘膜の健康を保護してくれます。
- ビタミンB2(水溶性:水に溶ける)
- ★疲労回復の効果
- 犬の皮膚や被毛の保護する効果が期待できます。
- 脂肪の燃焼を助けて、エネルギーを作り出してくれる効果があります。
- ビタミンB3(水溶性:水に溶ける)
- ★精神安定の効果
- ★二日酔いを防ぐ効果
- 糖分や脂質、アルコールを分解して、エネルギーを産生させるために、ナイアシンが関わっています。
- とても重要な成分で、ナイアシンが不足すると、さまざまな健康障害を引き出してしまいます。
- また、血液の循環を促進して、肌や被毛の健康を保持する働きがあります。
- ビタミンB6(水溶性:水に溶ける)
- アミノ酸などの体内にある、さまざまな酵素の合成および代謝を助ける補助的な効果があります。
- 抗アレルギーや皮膚を健康的に保つ効果があります。
- ビタミンB12(水溶性:水に溶ける)
- 「造血のビタミン」と言われています。
- 赤血球の生成をはじめ、神経細胞やたんぱく質の合成にも欠かせません。
- 貧血予防をはじめとして、他にも神経を正常に保つ効果や不眠を改善する効果が期待できます。
- 鉄分
- 血中酸素の運搬を促進します。
- マグネシウム(摂取しすぎ厳禁)
- エネルギーの代謝や血液を健康に維持する作用がある。
- 与えすぎると結石などの原因になってしまいますので注意してください。
- リン
- 歯や骨を丈夫に保ったり、神経や筋肉を正常に保ったりする効果があります。
- 亜鉛
- DNAの合成に必要で、皮膚・被毛・粘膜・爪の健康を維持する働きがあります。
- また、抗体の生産性を勝製菓させ、健康のための免疫機能を高めるのに必要とされる栄養素です。
- 犬は、人より亜鉛が必要で、サプリメントも登場している程です。
《犬がきのこ類を食べる時の悪い点(デメリット)》
きのこ類にも注意する点や、リスクもあるようなので見ていきましょう。
《犬にきのこ類を与えるときの注意点》
食べ過ぎ注意!
きのこは食物繊維が豊富なため、お腹を壊してしまう可能性があります。
食べやすくカット・調理しましょう。
肉食の犬にとっては、野菜などに含まれている食物繊維の消化が不得意で、塊であげてしまうと消化されずにそのままウンチと一緒にでてきてしまいます。
与えるときは、茹でたりして柔らかくし、細かくカット(みじん切り)などにしてあげましょう。
野生のきのこは絶対だめ!
庭先や道、公園・山など散歩先に自生しているようなきのこは、絶対に食べてしまわないように気をつけましょう!
食いしん坊な愛犬がうっかり食べてしまわないように、飼い主さんが守ってあげましょう。
あくまで副菜で!
きのこ類は栄養が豊富ですが、主食の総合栄養食であるドッグフードの妨げにならないようにしましょう。無理に食べさせる必要はありません。
生では食べさせない!
生のままだと食物繊維が切れていない状態のため、消化不良の原因になりますので、必ず加熱してください。
《犬にきのこ類を与える時の食べさせ方や調理方法》
「みじん切り」またはフードプロセッサーなどで「ペースト状」にして与えてあげてください。
食物繊維が多く、丸のみしてしまうと消化できません。
特に「えのき茸」は、のどにひっかかりますので細かくカットしましょう。
だしに使ってもOK!
きのこ類のゆで汁や、干ししいたけの戻し汁などを犬のフードにだし汁として混ぜてあげると、きのこのうま味がでるので喜んでたべてくれるそうです。特に干ししいたけは、栄養価が高ためオススメです!
人の食べたあとをだしとして使うのは危険!
だし汁として使うといいましたが、人間が鍋などを食べたあとよかれと思い、だし汁として使うとネギなどの成分が入っているため、中毒をおこす原因となるので、控えましょう。
犬にきのこを食べさせる時のおすすめ方法
干ししいたけの戻し汁を使い、愛犬用の手作りごはんやリゾットが代表的のようです。
《犬のアレルギーについて》
ごくまれに、特定の(しいたけや・まいたけ・しめじなど)きのこを食べたり、そもそもきのこ類全般で、アレルギー症状がでる犬もいるので、初めて与えるときは少しずつ変化を観察しながら食べさせてあげましょう。
- 腫れ
- 湿疹
- じんましん
- 軟便、下痢
- 嘔吐
- 目の充血
《犬にきのこ類を与える場合のまとめ》
思いつく、きのこ類としては、
「しいたけ」「しめじ」「えのき茸」「まいたけ」「なめこ」「松茸」「エリンギ」「マッシュルーム」あたりだと思います。
犬にアレルギー症状が現れない限り食べてもよい。
しかし、食物繊維が豊富で消化しにくいため、細かく刻んで、火を通しましょう。
あたえすぎには注意してあげましょう!
何度も言いますが、得体の知れないきのこは絶対にいけません!!
想像以上に栄養が豊富でおどろきました。
私の愛犬も(しめじ)なので、「共食いだ!」と言いながら食べさせました(笑)