なす(茄子)は夏が旬の野菜で、馴染みのある食材だと思います。
私は失礼なことに、なす(茄子)は水分ばかりで栄養がないと思い込んでいましたが茄子は案外すごかった!
参考にしてみてくださいね!
《犬になす(茄子)は与えても大丈夫?》
答えは〇!
犬になす(茄子)を与えても問題なし!ただし、果肉部分以外は毒!
なす(茄子)は、水分も多くすばらしい栄養素があります。
体調や体質を配慮して正しく食べさせることで、愛犬にとっても水分補給にもなり、さらに愛犬を守ってくれるすばらしいとても良い野菜になります。
《犬がなす(茄子)を食べる時の良い点(メリット)》
なす(茄子)はほとんどが水分でできており、食べることで水分補給にもあります。
特にポリフェノールの一種である「ナスニン」は犬にとっても驚きの効果があります。
他の野菜に比べビタミンやミネラルは少量ですが、「ナスニン」は愛犬の強い味方です!
《なす(茄子)に含まれる栄養》
なす(茄子)には、ビタミンやミネラルの成分が含まれていますが、特に注目すべき点は「ナスニン」「クロロゲン酸」の存在です。
ナスニンやクロロゲン酸
ナスニンやクロロゲン酸はポリフェノールの一種の事で、特になす(茄子)の皮の紫色の部分に含まれてます。
超強力な抗酸化作用があり、がん予防や老化防止に最適と言われています。
血液がサラサラになる働きがあり、高血圧や動脈硬化などに効果があります。
ナスニンは加熱してもしなくても80パーセント以上の制御効果があります。
- 食物繊維
- ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
- 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。
- コリン
- 犬の脳機能を活性化する働きがあると言われています。特に老犬などには大切な機能ですね!
- カルシウム
- 骨を形成するのに必要な栄養素で、骨や歯を健康に保ち丈夫にします。
- もちろん犬の骨も丈夫にしてくれます!
- ビタミンC(水溶性:水に溶ける)
- ★抗酸化作用
- 犬の老化を防止する効果が期待できます。
- 犬はビタミンCを体内でつくることが可能ですが、シニア犬や体の弱い犬は、多くのビタミンCが必要なため、外から取り入れる必要があります。
- ビタミンE(脂溶性ビタミン:油と-緒に摂ると吸収しやすくなる)
- ★抗酸化作用
- 血管や細胞を保護する役割があり、血流を良くする働きがあります。
- シニア犬や体の弱い犬に取り入れさせたい成分です。
- ビタミンB2(水溶性:水に溶ける)
- ★疲労回復の効果
- 犬の皮膚や被毛の保護する効果が期待できます。
- 脂肪の燃焼を助けて、エネルギーを作り出してくれる効果があります。
- ビタミンB3(水溶性:水に溶ける)
- ★精神安定の効果
- ★二日酔いを防ぐ効果
- 糖分や脂質、アルコールを分解して、エネルギーを産生させるために、ナイアシンが関わっています。
- とても重要な成分で、ナイアシンが不足すると、さまざまな健康障害を引き出してしまいます。
- また、血液の循環を促進して、肌や被毛の健康を保持する働きがあります。
- ビタミンB6(水溶性:水に溶ける)
- アミノ酸などの体内にある、さまざまな酵素の合成および代謝を助ける補助的な効果があります。
- 抗アレルギーや皮膚を健康的に保つ効果があります。
- ビタミンK(脂溶性:油と-緒に摂ることで吸収されやすい)
- ★骨を元気に!
- 骨を丈夫に保つ働きがあり、骨を形成に欠かせない成分です。
- 健康な血液の維持・止血効果もあるといわれており、特にシニア犬には有効となります。
- 葉酸(貧血の予防に!)(水溶性:水に溶ける)
- 妊娠期や成長期に必要な葉酸を多く含む事で母胎や体に良い
- 体内の細胞の成長をサポートする効果があります。脳や脊髄などの発育不全も防ぐ効果があります。
- カリウム(熱に弱い、摂取しすぎ注意)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- リン
- 歯や骨を丈夫に保ったり、神経や筋肉を正常に保ったりする効果があります。
- 鉄分
- 血中酸素の運搬を促進します。
《犬がなす(茄子)を食べる時の悪い点(デメリット)》
なす(茄子)科の野菜にはアルカロイドという毒性の成分が含まれています。
なす(茄子)にも微量ですが含まれています。
アルカロイドが原因で下痢や嘔吐を引き起こす可能性はあるので、大量にあたえないように注意しましょう。※葉や茎の部分は特に多く含まれています。
《犬になす(茄子)を与えるときの注意点》
生では食べさせない
生のままだと消化に悪く胃腸に負担がかかるので、必ず火を通しましょう。
食べ過ぎ注意!
なす(茄子)には食物繊維が豊富に含まれているので、軟便や下痢になる可能性があります。
アルカロイドに注意
なす(茄子)科の野菜にはアルカロイドという毒性の成分が含まれています。
「果肉」の部分であれば、少量のため問題はありませんが、葉、茎、芽などには大量に含まれています。
そのため、畑や家庭菜園などで栽培しているなす(茄子)は愛犬が食べてしまわないように注意してあげてください。
※果肉部分は微量ですが、寄生虫感染や関節などの疾患がある場合は、与えないようにしましょう。
《犬になす(茄子)を与える時の食べさせ方や調理方法》
食べやすい大きさにカット!
なす(茄子)の果肉や皮は消化しにくいので、食べやすい大きさにカットするかミキサーにかけてペースト状にしてあげましょう。
くれぐれも、丸ごと食べさせないようにしましょう。
あく抜きはほどほどに
下準備になす(茄子)のアク成分はクロロゲン酸というポリフェノールの一種です。
そのため、長時間のあく抜きはもったいないため、あく抜きは5分以内にしましょう。
加熱しましょう
なす(茄子)は果肉部分も皮も熱に強いので、加熱してやわらかくしましょう。
あくまで副菜で
なす(茄子)はトッピング程度にし、主食の総合栄養食であるドッグフードの妨げにならないようにしましょう。
なす(茄子)の皮について
ナスニンが多いのが皮の部分なので、うまく取り入れたいものですよね。
ただ、なす(茄子)の皮は消化に悪く、私たち人間でも固いと思うことがしばしばです。
そのため、細かくカットしたり、ミキサーにかけるなどをして、火を通し消化しやすいように工夫することが大切です。
《犬のアレルギーについて》
死亡に至るような強い中毒性はないと言われています。
しかし、体質や健康状態によってもなす(茄子)、アレルギー反応がでる犬もいるようです。
- 痒み
- 目の充血
- 嘔吐
- 軟便、下痢
《犬になす(茄子)を与える場合のまとめ》
なす(茄子)は、犬にとって水分補給になりポリフェノールまで摂取できる、よい食べ物ということはわかりました。
- あく抜きはほどほどする。
- 皮は消化に悪いので細かく刻む。
- なす(茄子)の栄養分は熱に強いので、消化しやすくするためにも加熱する。
- 果肉と皮以外の部分は毒である。
いかがだったでしょうか?私もしりませんでした!
参考になったのであれば幸いです。