セロリは、サラダやスープなどで使いシャキシャキとした食感のある野菜で、好きな人も多いのではないでしょうか?
香りも強く食物繊維も多そうで、きっと犬にあたえるのはやめておいた方がいいんだろうなと思っていた食材の一つです。
そんなセロリですが、実際は犬が食べても問題ないのでしょうか?
《犬にセロリは与えても大丈夫?》
答えは〇!
犬にセロリを与えても問題なし!ただし、茎の部分はスジを取り除きましょう。
犬に対して有害な成分は含まれておりません。
また、味や香りが独特なため、好き嫌いがわかれやすいかもしれませんが、意外に好んで食べる犬が多いようですね。
気を付けなければいけないのが、茎の部分はスジを取り除く事が必要です。
《犬がセロリを食べる時の良い点(メリット)》
食物繊維が豊富
セロリは食物繊維が豊富に含まれており、整腸用に優れています。
便秘気味の愛犬などの便通改善にも効果的です。
鎮静効果あり
セロリの特徴である強い香りにはアロマ効果があり、ストレス緩和や鎮静効果にも効果があります。
特に引越や旅行先などでの、環境に変化のある中で与えてみるのも良いかもしれません。
栄養素が熱に強い
野菜の栄養素は基本的には熱に弱いものが多いですが、セロリの栄養素は熱に強く、加熱しても壊れにくいのが特徴です。
《セロリに含まれる栄養素》
セロリの特徴は、加熱調理に強い栄養素が豊富だという事ではないでしょうか?
そのため、加熱してスープにするなどでも十分にセロリの栄養素が吸収しやすくなるようです。
ちなみにセロリの香り成分は「セネリン」「アピイン」です。
- 食物繊維
- ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
- 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。
- βカロテン:ビタミンA(脂溶性ビタミン)
- ★目の病気や老化防止、抗がん作用
- 皮膚・被毛の健康状態を保つ効果があり、白内障の予防や角膜の健康維持や造血効果があります。
- セロリにはカリウムや食物繊維、βカロテンなどが含まれています。
- ビタミンC(水溶性)
- ★抗がん作用
- 犬の老化を防止する働きや、抗がん作用があります。
- 犬はビタミンCを体内でつくることが可能ですが、シニア犬や体の弱い犬は、たくさんのビタミンCが必要であり、外から取り入れる必要があります。
- カリウム
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出します。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- ビタミンB1(水溶性:水に溶ける)
- 炭水化物や糖などをエネルギーに変えてくれる手助けをしてくれます。
- 疲労回復をはじめ、皮膚や粘膜を強くしてくれる働きがあります。
- しかし、摂取しすぎると、脚気の原因になってしまいます。
- ビタミンB2(水溶性:水に溶ける)
- ★疲労回復の効果
- 疲労回復や老化防止、美肌には欠かせないと言われているほどのビタミンです。
- また、脂肪の燃焼を助けてエネルギーを作り出してくれる効果があります。
- ビタミンE(脂溶性)
- ★抗酸化作用
- 血管や細胞を保護する役割があり、血流を良くする効果が期待できます。
- シニア犬や体の弱い犬に取り入れさせたい成分です。
- カルシウム
- 骨や歯を形成したり健康に保つ働きをしたりするため、非常に重要な栄養素す。
- また、精神や筋肉を正常に保つ効果があり、生きていく中でとても重要な成分です。
- 犬に関しても、同じような事がいえます。
- マグネシウム(摂取しすぎ厳禁)
- 体内の酵素を活性化させてくれる効果があり、エネルギー代謝や血液を健康に維持する役割があります。
- 与えすぎると結石などの原因になってしまいますので注意してください。
《犬がセロリを食べる時の悪い点(デメリット)》
セロリにも注意する点や、リスクもあるようなので見ていきましょう。
《犬にセロリを与えるときの注意点》
茎の部分はスジを取り除く事
セロリの茎にはスジがあり、犬は消化できません。
そのため、茎の部分も与える場合は、加熱する時も同様にしっかりとスジを取り除きましょう。
※スジは固く腸閉塞の原因になります。
消化しやすくするために、細かく刻みましょう
セロリは食物繊維が豊富なため、犬は繊維質が多い食べ物の消化は得意ではありません。
そのため、葉・茎同様に、食べやすい大きさに細かく刻んであげましょう。
ミキサーにかける事も良いでしょう。
与えすぎ注意
食物繊維が豊富なため、与えすぎると下痢や軟便などの原因になる場合があります。
《犬にセロリを与える時の食べさせ方や調理方法》
セロリは、生でも加熱で与えても問題ありません。
ただし、茎の部分にあるスジは取り除いてくださいね。
葉っぱも茎も細かく刻む
犬は繊維質の多い食材を吸収することがとても苦手です。
そのため、与える時は細かく刻んだり、ミキサーにかけたりして食べやすい大きさに細かく刻みましょう。
※1㎝以内が目安
ごはんのトッピングに最適です
セロリは加熱に強い栄養素が豊富なため、スープやフードなどのトッピングとしてオススメです。
ちなみに、茎より葉っぱの部分の方がβカロテンと食物繊維が豊富です。
セロリを一日に与える適量
基本的に1日食べるフードの20%以下に抑えるようにしましょう。
おおよその目安は、
- 葉:1~2枚まで
- 茎:6㎝未満
《犬のアレルギーについて》
セロリを食べることで、アレルギー反応がでる犬も意外に多いようです。
主な症状は以下の通りです。
- 下痢
- 嘔吐
- 痒み
- 赤く腫れる
- 目の充血
- 倦怠感
初めて与える時は、少しずつ食べてさせていき、少しでも様子に変化が見られた場合、食べさせることを中止してください。
《犬にセロリを与える場合のまとめ》
いかがでしたでしょうか?
しっかり茎のスジを取る事が大切なようですね。
私は、セロリは香りも強くて、茎を食べるイメージがあるため、見るからに食物繊維多そうなため、絶対にセロリはダメだろう思っていました。
しかし、しっかりスジを取り除くことで、犬にとっては意外に健康的な食材であるとわかりました。