蒲鉾(かまぼこ)は、原料が魚のすり身で作られています。
茶碗蒸しやうどん、おせち料理などでも食べることが多いと思います。
魚のすり身なので、どんな魚を使っていて、食べても大丈夫か気になると思います。調べてみました。
《犬に蒲鉾(かまぼこ)は与えても大丈夫?》
答えは△!
犬に「蒲鉾(かまぼこ)」を与えるのはあまりオススメしませんが、犬用であれば問題なし!
蒲鉾(かまぼこ)の原料に中毒症状を伴う有害な成分は含まれていませんが、主に人間用に作られた加工食品のため添加物と調味料が使用されている可能性が高くなります。
そのため、塩分過多などにもなりやすいので、犬にあたえるのはあまりお勧めできません。
しかし、最近では犬用に作られた蒲鉾(かまぼこ)も売られていますので、犬用に製造された蒲鉾(かまぼこ)であれば問題ありません。
《蒲鉾(かまぼこ)とは?》
蒲鉾(かまぼこ)の原料は主に魚のすり身で製造されています。
主にスケトウダラ(タラ類)が使用されており、他には白身魚が使われているようです。
魚のすり身に塩や卵白などが主に使用されています。
《蒲鉾(かまぼこ)を食べさせるメリット》
蒲鉾(かまぼこ)は、高たんぱくで低カロリー(100gあたり130kcal)のため、ダイエットに向いています。
《蒲鉾(かまぼこ)に含まれる栄養素》
蒲鉾(かまぼこ)は、原料は魚であるため、魚の栄養が摂取できます。
骨を形成するために必要なカルシウムやたんぱく質、カルシウムなどの形成をサポートしてくれるビタミンDなどが豊富です。
- タンパク質(三大栄養素)
- 人と同じように、犬にとっても大切な栄養素です。
- 筋肉や臓器など体内の、さまざまな機能の調整に使われており、栄養素の運搬をします。
- 炭水化物(糖質)
- ブドウ糖や果糖などから構成されている単糖から構成されているもの。
- 三大栄養素と呼ばれており、エネルギー源になります。
- 犬は人に比べて吸収しずいようです。
- ビタミンB12(水溶性)
- 「造血のビタミン」と言われています。
- 赤血球の生成をはじめ、神経細胞やたんぱく質の合成にも欠かせません。
- 貧血予防をはじめとして、他にも神経を正常整えてくれる効果や不眠を改善してくれます。
- ビタミンD(脂溶性)
- 骨、皮膚、精神などの健康を維持してくれる大切なビタミンです。
- カルシウムの吸収を高めて、骨を丈夫に保つ効果があります。
- また、メンタルの症状にも効果があり、精神のバランスを調整してくれる働きもあります。
- ナトリウム
- 栄養素の吸収を促進し血圧を調整する働きがあります。また、体内の水分バランスなどの維持を助ける役割があります。
- カリウム(熱に弱い、摂取しすぎ注意)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- カルシウム
- 骨や歯を形成したり健康に保つ働きをしたりするため、非常に重要な栄養素です。
- また、精神や筋肉を正常に保つ効果があり、生きていく中でとても重要な成分です。
- 犬に関しても、同じような事がいえます。
- リン
- 歯や骨を丈夫に保ったり、神経や筋肉を正常に保ったりする効果があります。
- 鉄分
- 血中酸素の運搬を促進します。
《犬に蒲鉾(かまぼこ)を与えるときの注意点》
与えすぎは危険
蒲鉾(かまぼこ)には、塩分が多く含まれていることが多いため、食べ過ぎると塩分過多になる可能性があり、犬の体に負担をかけてしまい、腎臓や心臓などにトラブルを起こす原因となります。
添加物に注意
蒲鉾(かまぼこ)は加工された食品になりますので、添加物を多く含んでいることがあります。
気になる場合は、原材料を確認するとよいでしょう。
※化学調味料や着色料などの添加物は、人工的に作られた調味料のため、思わぬアレルギーの原因や癌などのリスクを高める原因になってしまいます。
《蒲鉾(かまぼこ)の板について》
蒲鉾(かまばこ)は、木の板の上にありますよね。
最後は、蒲鉾(かまぼこ)が少し残った状態の板になるため、犬にとって「味のついた木のおもちゃ」となり、飼い主やその家族の方が与える(かじらせる)事があると思います。
ペット用のおもちゃとしても、木を素材とした物が売られています。
蒲鉾(かまぼこ)の板には、食べ物(蒲鉾)がついているので、木と一緒に食べてしまう恐れが大いにあります。
ただ、ペット用のおもちゃとして売られている木は、飲み込んでしまっても問題ないような「天然木使用で安心!」などの売り文句で販売されているので、ある程度の想定はしていると思います。
それに比べて、蒲鉾(かまぼこ)の板は、犬が飲み込むことは想定していないため、どんな木を使用しているか不明ですよね。
それらの事から、与えない方が安全だと思います。
《犬が塩分摂取の危険な量》
犬の1日の塩分摂取量は、20~50mg/kgとされています。
うちの愛犬(しめじ君)は5kgなので、100mg~250mgの塩分摂取量となります。
蒲鉾(かまぼこ)には100gあたり、2.5g程度の塩分相当が含まれています。
厚さ12mm程度にカットされた蒲鉾(かまぼこ)の一切れは13g~15g程度で、25mg程度の塩分が含まれ、犬にとって塩分のかなり高い食べ物となります。
他のごはんで塩分を抑えるのであれば問題ありませんが、なかなか難しいと思います。
《犬に蒲鉾(かまぼこ)を与える時の食べさせ方や調理方法》
必ず塩抜きをして塩分は減らしましょう。
細切りや薄切りで細かくカットして、茹でましょう。(水は蒲鉾(かまぼこ)の倍の量)
茹でることで、消化しやすくなり塩分をカットできます。
※塩分がゼロにはならないので、与えすぎには注意してください。
原材料を確認しましょう。
犬に食べさせる場合は、少し高額になってしまう可能性もありますが、できるかぎり無添加、または添加物の少ないものを選びましょう。
犬用の蒲鉾(かまぼこ)が一番安全
目的が犬のごはんであれば、犬用の蒲鉾(かまぼこ)にしましょう。
あくまでトッピングとして
トッピング程度にし、主食の総合栄養食であるドッグフードの妨げにならないようにしましょう。
食べさせる量について
犬の体の大きさにもよりますが、以下が目安となります。
- 体重5kg : 0.7g前後
- 体重10kg : 1.3g前後
- 体重20kg : 2.5g前後
※ただし、基本的には推奨しない加工食品なので、翌日の便などは確認するようにしましょう。
《犬のアレルギーについて》
蒲鉾(かまぼこ)は魚が原料の加工品です。
そのため、魚に関するアレルギーに注意する必要がでてきます。
- 嘔吐
- 下痢
- 痒み
- 目の充血
- 湿疹
初めは必ず少しずつ食べさせ、様子を見ながら食べさせるようにしてください。
少しでも様子がおかしいと感じたら、動物病院に相談しましょう。
《犬に蒲鉾(かまぼこ)を与える場合のまとめ》
いかがだったでしょうか?
蒲鉾(かまぼこ)は、基本的には加工食品のため、推奨されない食べ物となりましたね。
メリットはありますが、それ以上にリスクの方が多いので可能なかぎりやめておいたほうが良いということになります。
私もそうですが、あまりにも欲しがるので与えてしまい、美味しそうな顔を見ると癒されてしまうという事で、与えてしまいがちになりますよね…。
しかし、メリットだけ引き出そうとするのであれば、蒲鉾(かまぼこ)は家で作れるので、無添加の手作り蒲鉾(かまぼこ)を作っても良いと思います!