じゃがいもは、カレー、肉じゃが、フライドポテト、ポテトサラダ、ポテトチップスなどなど…。
いろいろな料理に使い、一年中安定して手に入れる事ができる食材ですよね!
じゃがいもを使った料理が大好きな愛犬も多いと思いますので、参考にしてみてくださいね。
《犬にじゃがいもは与えても大丈夫?》
答えは〇!
犬にじゃがいもを与えても大丈夫ですが、皮や芽には注意が必要!
小麦や大豆などの穀物類にアレルギーがある愛犬のために、「じゃがいも」や「さつまいも」が使用されているドッグフードがあります。
ただし、芽には「ソラニン」という毒素成分が含まれているので、絶対に芽はあたえないでください。
《犬がじゃがいもを食べる時の良い点(メリット)》
じゃがいもは「おやつ」ではなく、ごはんのトッピングに向いています。
消化が良い炭水化物
犬にとって消化がしやすい「ばれいしょでん粉」と言われる炭水化物として知られており。スムーズに消化され、エネルギー源となります。
さらに、腸内環境を整える善玉菌を活性化してくれる働きがあります。
腸内を整える食物繊維
ジャガイモは、食物繊維も豊富に含まれるため、消化に良いとされています。
腹持ちも非常に良く栄養もあるので、栄養のある食べ物に混ぜて与えると、腹持ちのよい栄養価の高い食事に生まれ変わるでしょう!
《じゃがいもに含まれる栄養》
主に炭水化物ですが、ビタミンやミネラルなど豊富に含まれています。
じゃがいものでんぷんは、熱からビタミンなどの栄養を保護してくれるため、ビタミンを効率よく摂取できます。
- ビタミンC(水溶性:水に溶ける)
- ★抗酸化作用
- 犬の老化を防止する効果が期待できます。
- 犬はビタミンCを体内でつくることが可能ですが、シニア犬や体の弱い犬は、多くのビタミンCが必要なため、外から取り入れる必要があります。
- ビタミンB1(水溶性:水に溶ける)
- 糖質などの炭水化物をエネルギーに変え、皮膚や粘膜の健康を保護してくれます。
- ビタミンB6(水溶性:水に溶ける)
- アミノ酸などの体内にある、さまざまな酵素の合成および代謝を助ける補助的な効果があります。
- 抗アレルギーや皮膚の健康を維持する作用があります。
- カリウム(熱に弱い、摂取しすぎ注意)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- 鉄分
- 血中酸素の運搬を促進します。
- 銅
- ★貧血を予防する効果
- 赤血球を作り出すときに鉄が活躍しますが、その効果を助けてくれる効果が銅にはあります。
- 銅には、抗菌・抗ウイルスの効果があり、体内の免疫力向上に一役買ってくれます。
- マグネシウム(摂取しすぎ厳禁)
- エネルギーの代謝や血液を健康に維持する作用がある。
- 与えすぎると結石などの原因になってしまいますので注意してください。
《犬がじゃがいもを食べる時の悪い点(デメリット)》
じゃがいもにも注意する点や、リスクもあるようなので見ていきましょう。
《犬にじゃがいもを与えるときの注意点》
じゃがいもはドッグフードにも使用されるほどの食材ですが、与え方を間違うと、危険な食べ物になりますので注意してください。
与えすぎに注意!
じゃがいもを大量にあたえると、炭水化物の大量摂取になり肥満の原因になります。
さらに血糖値が上昇しやすいので、糖尿病の犬には気を付けてください。
また、カロリーが高く「かさ増し」で使用されることが多いので、メインではなく「トッピング」として与えるようにしましょう。
必ず加熱しましょう。
生のじゃがいもは、とても消化に悪いので、必ず加熱するようにしましょう。
《犬にじゃがいもを与える時の食べさせ方や調理方法》
生ではなく、茹でたり蒸したりして、小さくカットやマッシュにしてあげると消化しやすくなります。
※調理するときは、完全に火を通しましょう。
※フライドポテトやポテトチップスなどの油で揚げたもものや、じゃがバターなどの味付けされたものは与えないようにしましょう。
芽や緑色の皮を与えない!
私たちが食べる料理でも、じゃがいもの芽や皮を取り除きますが、同様に愛犬に与える場合でも取り除きをしましょう。
※芽や皮、緑色の部分は少し深めに向いたり、取り除いたりしたほうが無難です。
じゃがいもとの組み合わせについて
他の食材と組み合わせるときは、お肉などのたんぱく源を選び、炭水化物源はジャガイモだけに頼らないようにしたほうがよさそうです。
犬に合った炭水化物源は、玄米やサツマイモもあるので、混ぜてあげることをおすすめします。
犬にじゃがいもを与える量について
20g~30g(15~23kcal)を目安に与えるとよいと言われています。
※手作りのエサではない場合は、ドッグフードの塩分で十分です。
《ソラニンなどの毒性成分について》
ソラニンは、神経に作用する有機化合物の一種です。
じゃがいもの芽や皮に多く、特に緑色した皮や傷んだじゃがいもに多く含まれています。
その他にも胃腸の運動を阻害するコリンエステラーゼや、サポニン・トキシンなどの有害成分が含まれています。
※主に中枢神経系の刺激があり、軽度から重度の胃腸炎などが発症します。大量に摂取した場合は昏睡や死亡してしまうこともあります。
ソラニンの多く含まれる部分
- 発芽しているじゃがいも
- 緑色に変色したじゃがいも
- 未成熟のじゃがいも
また、じゃがいもは、細かく歯に挟まるので念入りに歯磨きをしてあげましょう。
《犬のアレルギーについて》
- 痒み
- 嘔吐
- 下痢
- 目の充血
症状がひどい場合は、動物病院へ連れて行きましょう。
《犬にじゃがいもを与える場合のまとめ》
犬にとってじゃがいもはホクホクのおいしい食べ物になりますので、与え方に注意することで最高の食べ物になると言えます。
じゃがいものあたえ方のまとめ
芽や皮、緑色の部分は必ず剥く(多少厚めに向いたほうがよい)
生ではなく加熱する。
発芽していて、緑色に変色、未熟なものは避ける。
小さくカットするかマッシュ状にする。