パイナップルは、そのままカットして食べたり、スイーツ、ドライフルーツ、缶詰、ジュースなど、いろいろな楽しみ方があり、さらには、年中比較的安定して食べられる果物ですよね。
そんないろいろな場面で見る事が多いパイナップルですが、犬も食べる事ができるのでしょうか?調べてみました。
《犬がパイナップルを食べても大丈夫?》

答えは〇!
犬がパイナップルを食べても問題ありません。但し、葉・茎・芯は絶対与えないで!
犬にとって中毒になる成分は含まれておりません。
そのため、正しく食べさせることで、特に問題はありません。
ただし、果実のみを与える、与えすぎには気を付けるなどのいくつかの注意点がありますので、しっかり知識として身につけておきましょう。
《犬がパイナップルを食べる時の良い点(メリット)》
お腹を健康に保つ働きが期待できます。
パイナップルを食べる事で、タンパク質の分解を助ける酵素「プロメリン・プロメライン」や食物繊維のおかげで、便秘の改善や胃腸を健康に保つ働きなどをしてくれます。
※お肉と一緒に食べる事で、お肉の分解を助けてくれるのは分解酵素のおかげです。
《パイナップルに含まれる栄養素》
パイナップルは、ビタミンCや食物繊維を多く含んでいます。
代表的な分解酵素であるプロメリン(プロメライン)が特徴的であり、お肉と魚と一緒に食べると、消化が良くなるという効果があることで有名です。
- プロメリン(プロメライン):熱に弱い
- たんぱく質を分解する強力な酵素です。
- お肉や魚と一緒に食べると消化吸収が良くなると聞いた事があると思いますが、この酵素が活躍してくれる為です。ただし、熱に弱いので生のパイナップルを食べましょう。
- ビタミンC(水に溶ける)
- 犬の老化を防止する働きや、抗がん作用があります。
- 人間と異なり、犬は自分の体内で生成が可能です。
しかし、老犬や弱っている犬など、さらに必要になるため、食べ物から取り入れることが推奨される場合もあります。
- ビタミンB1(水に溶けやすい)
- 糖質を燃焼してエネルギーに変換するための補助効果としての役割があります。
- 疲労回復、ダイエット、皮膚・粘膜を強くしてくれる働きがあります。
ただし、摂取しすぎると、脚気の原因になってしまいます。
- 食物繊維
- ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
- 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります
- ビタミンB3:ナイアシン(水に溶けやすい)
- この栄養素が不足してしまうと、色々な健康障害を引き出してしまいます。
- 糖分・脂質などを分解して、エネルギーを作り出します。
また、血液の循環を促進する効果があるため、肌や被毛の健康を保持する効果があります。
- ビタミンB6(水に溶けやすい)
- たんぱく質やいろいろな成分の補助効果があり、健康的な身体を作るために必要な成分です。
- いろいろな成分の補助効果を促しているため、不足すると皮膚や粘膜に異常を起こしてしまいます。
- βカロテン:ビタミンA(熱に弱い)
- 皮膚・被毛の健康状態を維持する働きがあります。
また、白内障の予防や角膜の健康を保持する効果や造血効果があります。
- 老化防止や抗がん作用もあります。
- 皮膚・被毛の健康状態を維持する働きがあります。
- カリウム(熱に弱い)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出します。
- 脱水症状になると、水分と一緒にカリウムなどのミネラルも失くすため、水分摂取だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- クエン酸
- 細胞の酸化を修復させるため、疲労回復に効果があります。
- 葉酸(貧血の予防に!)(水溶性:水に溶ける)
- 妊娠期や成長期に必要な葉酸を多く含む事で母胎や体に良い
- 体内の細胞の成長をサポートする効果があります。脳や脊髄などの発育不全も防ぐ効果があります。
- 鉄分
- 血中酸素の運搬を促進します。
- 銅
- ★貧血を予防する効果
- 赤血球を作り出すときに鉄が活躍しますが、その効果を助けてくれる効果が銅にはあります。
- 銅には、抗菌・抗ウイルスの効果があり、体内の免疫力向上に一役買ってくれます。
- 皮膚や被毛の健康を維持する効果があります。
《犬がパイナップルを食べる時の悪い点(デメリット)》
与えすぎには注意してください。
パイナップルは、水分85%以上、食物繊維、糖分を多く含んでいるため、下痢や便秘、肥満の原因になってしまいます。
※消化器系で心配な愛犬の場合は、与える前に医師に相談してください。
葉、茎、芯は絶対にあたえないで!
これは、絶対に守ってくださいね!ただただ危険です!
硬く尖っているので、消化器官や胃腸など、愛犬の体内を傷つけてしまいます。
そのため、果実のみにしてください。
缶詰などのシロップ漬けはオススメしません。
添加物もありますが、糖分をかなりの量含んていますので、与えない方がよいでしょう。
肥満や糖尿などの原因を引き起こしかねません。
※ジュースは、果汁100%の糖分・添加物などが含まれていない場合は問題ありません。
《犬にパイナップルを与える時の食べさせ方や調理方法》
生で食べさせる事をおすすめします。
葉・皮・芯を取り外し、喉に詰まら差ないように小さくカットして、生で食べさせましょう。
パイナップルの最大の特徴である「プロメリン・プロメライン」は熱に弱いので、しっかり吸収させようと思うのであれば、生のままがオススメです。
食べやすい大きさにカットしましょう
食物繊維が多いため、もともと犬にとっては消化のよいものではありません。
必ず小さく食べやすい大きさにカットしてあげてください。
果汁100ジュースであれば取り入れやすくなります。
ミキサーなどで、添加物や砂糖の無い状態でジュースにするのであれば問題ありません。
※但し、市販のパイナップルジュースは糖分、添加物を含む事が多いので、オススメはできません。
一日にあたえる目安の量
パイナップルは栄養価が非常に高いですが、高カロリーです。
そのため、与えすぎないようにしてください。
一日の摂取量の20%以下を目安にしましょう。
- 小型犬(5kg):小さく切ったサイズで3切れ前後
- 中型犬(10kg):小さく切ったサイズで5切れ前後
- 大型犬(20kg):一口サイズ程度を5切れ程度
とありますが、犬が好む味ですので食べ過ぎる傾向があります。
本来食べなければいけないフードが食べなくなる事のないように、飼い主さんが制御してあげてください。
《犬のアレルギーについて》
パイナップルは、「プロメリン・プロメライン」が原因で、アレルギーを起こす犬がいるようです。
小麦に対してアレルギー反応を示す場合は、「プロメリン・プロメライン」に対してもアレルギー反応がでる可能性があるとの事ですので注意が必要になります。
初めて与える時は少しずつ食べさせて、少しでも様子がおかしいと感じたら与えるのをやめて、獣医さんに相談しましょう。
主な症状
- 嘔吐
- 下痢
- 痒み
- 発疹
- 充血
《犬にパイナップルを与える場合のまとめ》
いかがでしたか?
生のままで食べやすい大きさにカットして、果実のみを与えると良いようですね!
何でもそうですが、与えすぎは禁物です!
甘味があるため、愛犬の好む味だと思いますので、保管場所や食べる部位などには気を付けてくださいね★