沖縄料理でおなじみの「ゴーヤチャンプルー」の材料に使用される夏が旬のゴーヤですが、「にがうり」と言われる通りの苦みがある野菜です。
今回はゴーヤ(にがうり)について調べてみましたので、参考にしてみください。
《犬がゴーヤ(にがうり)を食べても大丈夫?》
答えは問題なし。
しかし、生の状態や種には注意してください。
犬にとって有害な成分は含まれていないため、与えても問題ありません。
キュウリ、ズッキーニなどのウリ科の野菜に属します。
しかし、犬は基本的には苦いものが苦手なので、好き嫌いはわかれるかもしれませんね。
また、犬用にドライ化されたものやフードに配合されている場合もあるので、栄養は豊富に含まれています。
《犬がゴーヤ(にがうり)を食べる時の良い点(メリット)》
ゴーヤ(にがうり)は、「モモルデシン」という苦みの成分をはじめ、豊富なビタミンやミネラルによる、犬の健康にも役立つ様々な栄養素を含んでいます。
胃腸保護・食欲増進(モモルデシン)
ゴーヤ(にがうり)苦み成分によるもので、胃腸を保護し、食欲を促進させる効果があります。
《ゴーヤ(にがうり)に含まれる栄養素》
ゴーヤ(にがうり)には、「モモルデシン」をはじめ、ビタミン・ミネラルなど、犬の健康に有益な栄養素が豊富に含まれています。
また、ゴーヤ(にがうり)に含まれるビタミンCは、比較的熱に強い特徴があります。
※ビタミンCは、ワタの部分に多く含まれています。
- モモルデシン
- ゴーヤの独特な苦み成分がコレです。
- 整腸作用があり、さらに消化液の分泌を助けるため、夏バテなどで食欲が落ちている時に効果を発揮します。
- また、胃腸の粘膜を守り、血圧を下げる効果が期待できます。
- ビタミンC(水溶性)
- ★抗がん作用
- 犬の老化を防止する働きや、抗がん作用があります。
- 犬はビタミンCを体内でつくることが可能ですが、シニア犬や体の弱い犬は、たくさんのビタミンCが必要であり、外から取り入れる必要があります。
- 食物繊維
- ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
- 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。
- 炭水化物(糖質)
- 三大栄養素と呼ばれており、エネルギー源になります。
- 犬は人に比べて吸収しずいようです。
- タンパク質(三大栄養素)
- 骨や筋肉、被毛・皮膚などありとあらゆる機能に関わっています。
- そのため、タンパク質が不足してしまうと、免疫力の低下や被毛や皮膚のトラブル、精神の不安定など、いろいろな症状を引き起こしてしまいます。
- βカロテン:ビタミンA(脂溶性ビタミン)
- ★目の病気や老化防止、抗がん作用
- 皮膚・被毛の健康状態を保つ効果があり、白内障の予防や角膜の健康維持や造血効果があります。
- ビタミンB1(水溶性:水に溶ける)
- 炭水化物や糖などをエネルギーに変えてくれる手助けをしてくれます。
- 疲労回復をはじめ、皮膚や粘膜を強くしてくれる働きがあります。
- しかし、摂取しすぎると、脚気の原因になってしまいます。
- ビタミンB2(水溶性:水に溶ける)
- ★疲労回復の効果
- 疲労回復や老化防止、美肌には欠かせないと言われているほどのビタミンです。
- 犬にとっても、皮膚や被毛の健康を維持するために必要な栄養素です。
- また、脂肪の燃焼を助けてエネルギーを作り出してくれる効果があります。
- ビタミンB6(水溶性)
- たんぱく質やいろいろな成分の補助効果があり、健康的な身体を作るために必要な成分です。
- いろいろな成分の補助効果を促しているため、不足すると皮膚や粘膜に異常を起こしてしまいます。
- ビタミンE(脂溶性)
- ★抗酸化作用
- 血管や細胞を保護する役割があり、血流を良くする効果が期待できます。
- シニア犬や体の弱い犬に取り入れさせたい成分です。
- ビタミンK(脂溶性)
- ★骨を元気にする、血を固める補助効果
- 骨を丈夫に保つ働きがあり、骨を形成に欠かせない成分です。
- 特にシニア犬には有効となります。
- ビタミンB3(水溶性)
- ★精神安定や二日酔いを防ぐ効果
- 糖分や脂質、アルコールを分解して、エネルギーを産生させるために、ナイアシンが関わっています。
- とても重要な成分で、ナイアシンが不足すると、さまざまな健康障害を引き出してしまいます。
- また、血液の循環を促進して、肌や被毛の健康を保持する働きがあります。
- カリウム(熱に弱い、摂取しすぎ注意)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- カルシウム
- 骨や歯を形成したり健康に保つ働きをしたりするため、非常に重要な栄養素です。
- また、精神や筋肉を正常に保つ効果があり、生きていく中でとても重要な成分です。
- 犬に関しても、同じような事がいえます。
- ナトリウム
- 栄養素の吸収を促進し血圧を調整する働きがあります。
- 葉酸(貧血の予防に!)(水溶性:水に溶ける)
- 妊娠期や成長期に必要な葉酸を多く含む事で母胎や体に良い
- 体内の細胞の成長をサポートする効果があります。脳や脊髄などの発育不全も防ぐ効果があります。
- リン
- 歯や骨を丈夫に保ったり、神経や筋肉を正常に保ったりする効果があります。
- 鉄分
- 血中酸素の運搬を促進します。
《犬がゴーヤ(にがうり)を食べる時の悪い点(デメリット)》
ゴーヤ(にがうり)にも注意する点や、リスクもあるようなので見ていきましょう。
《犬にゴーヤ(にがうり)を与えるときの注意点》
ゴーヤ(にがうり)は、その名の通り非常に苦い食材です。
基本的に犬は苦みが苦手な場合は多いので、無理に食べさせる必要はありません。
食べすぎに注意
ゴーヤ(にがうり)は、水分94%で食物繊維を多く含みますので食べ過ぎるとお腹を壊して「下痢」や「軟便」の原因になります。
おやつやご褒美程度にあたえるようにしてください。
生ではあたえないで!
ゴーヤ(にがうり)は食物繊維がとても多く、犬は食物繊維の消化が苦手とされています。
その為、生の状態では消化できずに「消化不良」「下痢」の原因となるため、必ず加熱処理して与えるようにしましょう。
ゴーヤ(にがうり)の種はあたえないで
種にも栄養は含まれていますが、種は消化に悪く消化不良の原因になるので、必ず取り除きましょう。
ゴーヤ(にがうり)のワタについて
ワタについては、賛否両論ありますね。
料理のレシピには、「ワタを取り除く」とよく書かれています。
しかし、実はどこの部分よりも圧倒的にビタミンCを豊富に含んでいるので、しっかり加熱処理する条件つきですが、食べやくする事もオススメです。
但し、心配なら取り除いてくださいね!
《犬にゴーヤ(にがうり)を与える時の食べさせ方や調理方法》
ゴーヤ(にがうり)は薄く切ってから炒める
ゴーヤ(にがうり)は薄く切って炒めることで、愛犬が食べやすくなるだけでなく苦みが弱くなると言われています。
また、ビタミンKの吸収率も向上します。
一日にあたえる目安の分量
- 小型犬(体重5kg):5g程度
- 中型犬(体重10kg):10g程度
ゴーヤ(にがうり)はあくまで、おやつやトッピングとする程度に与えてあげてください。
《犬のアレルギーについて》
ゴーヤ(にがうり)はウリ科のであり、「スイカ」「メロン」などでアレルギー反応が見られる愛犬については注意してください。
- 下痢
- 嘔吐
- 痒み
- 目の充血
- 湿疹
- 脱毛
初めて食べさせる場合は、少量あたえて様子を見ながらあたえるようにしてください。
《犬にゴーヤ(にがうり)を与える場合のまとめ》
いかがでしたでしょうか?
犬にゴーヤ(にがうり)を与えても、特に問題ありませんでしたね。
ゴーヤ(にがうり)は薄く切ってから炒め、おやつやトッピング程度に少量をあたえてあげましょう。
ゴーヤ(にがうり)は夏が旬の野菜で、犬用のドライフードなども市販されていますので栄養価は間違いなさそうです。
しかし、苦みがあるので、苦手な愛犬には無理にあたえないようにしてくださいね。