春先(2月~5月)ごろに旬を迎える明日葉(あしたば)は、八丈島で食べられておりますが、最近豊富な栄養素で注目を集めている食材の一つであり、青汁の材料にもなっています。
そんな、栄養価の高い食材ですが、犬に与える事は可能でしょうか?調べてみました。
《犬に明日葉(あしたば)は与えても大丈夫?》
答えは〇
犬に明日葉(あしたば)を与えても問題なし!
犬にとって毒になる成分は含まれておりませんので、正しく与えることで犬にとっても恩恵を受ける事ができます。
また、独特な苦味や香りがあるため、愛犬によっては食べない場合もありますので、無理に与えないようにしましょう。
《犬が明日葉(あしたば)を食べる時の良い点(メリット)》
バランス良く栄養が含まれています
青汁にも使用されている食材であり、人間にとっても重宝されています。
食べさせ過ぎないように、トッピング程度に正しく与える事で、愛犬の健康維持に一役かってくれそうです。
βカロテンがかなり豊富
明日葉(あしたば)はβカロテンの含有量が食材の中でもトップクラスに入ります。
そのため、愛犬の皮ふや被毛の健康状態を維持にも効果がありそうですね。
《明日葉(あしたば)に含まれる栄養素》
明日葉(あしたば)は青汁に使用されるほど、体に良い影響を与える栄養素がバランス良く含まれています。
特に「カルコン」と言われている、ポリフェノールの一種に注目が集まっています。
- カルコン
- かなり強い抗酸化作用があり、特に注目されている成分です。
- 明日葉(あしたば)と言えば「カルコン」ですね。
- カリウム(熱に弱い)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出します。
- 脱水症状になると、水分と一緒にカリウムなどのミネラルも失くすため、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
- 葉酸(貧血の予防に!)(水溶性:水に溶ける)
- 妊娠期や成長期に必要な葉酸を多く含む事で母胎や体に良い
- 体内の細胞の成長をサポートする効果があります。脳や脊髄などの発育不全も防ぐ効果があります。
- βカロテン:ビタミンA(脂溶性ビタミン)
- ★目の病気や老化防止、抗がん作用
- 皮膚・被毛の健康状態を保つ効果があり、白内障の予防や角膜の健康維持や造血効果があります。
- カルシウム
- 骨や歯を形成したり健康に保つ働きをしたりするため、非常に重要な栄養素です。
- また、精神や筋肉を正常に保つ効果があり、生きていく中でとても重要な成分です。
- 犬に関しても、同じような事がいえます。
- 食物繊維
- ★便秘改善、※摂取しすぎ厳禁
- 整腸作用抜群!特に便秘に有効!腸内を洗浄し便通を促します。ただし、摂り過ぎと下痢や軟便の原因になります。
- ビタミンC(水溶性)
- ★抗がん作用
- 犬の老化を防止する働きや、抗がん作用があります。
- 人間と異なり、犬は自分の体内で生成ができますが、老犬や弱っている犬などは、さらに必要になるため、食べ物から摂取することが必要な場合もあります。
- ビタミンB1(水溶性:水に溶ける)
- 疲れを緩和する成分として知られており、主に糖質などを分解する補助作用があります。
- ただし、摂取しすぎると、脚気の原因になってしまいます。
- また、皮膚・粘膜を強くしてくれる働きがあります。
- ビタミンB2(水溶性:水に溶ける)
- ★疲労回復の効果
- 疲労回復や老化防止、美肌には欠かせないと言われているほどの栄養分です。
- また、脂肪の燃焼を助けてエネルギーを作り出してくれる効果があります。
- ビタミンK(脂溶性)
- ★骨を元気にする、血を固める補助効果
- 骨を丈夫に保つ効果があり、骨の形成に欠かせない成分です。
- 特にシニア犬には有効となります。
《犬にカロリーを与える時の食べさせ方や調理方法》
明日葉(あしたば)は、アクが多い上に食物繊維がかなり豊富なので、犬が消化しやすいように調理してあげましょう。
大量に与えるのではなく、フードのトッピング程度に与えてあげましょう。
明日葉(あしたば)を与える場合は、「下茹でして、食べやすくカットしましょう。」
油で調理することもオススメ
・明日葉(あしたば)は、油を使用して炒める事で、独特な苦味や香りを抑えられます。
《犬が明日葉(あしたば)を食べる時の悪い点(デメリット)》
明日葉(あしたば)にも注意する点や、リスクもあるようなので見ていきましょう。
《犬に明日葉(あしたば)を与えるときの注意点》
食べすぎ注意
食物繊維が豊富なため、与えすぎに注意してください。
下痢・嘔吐の原因になります。
茎の部分は、消化しにくい
明日葉(あしたば)の茎は、太ければ太い程、筋が多くて苦味も増して来るので、犬にとっては非常に食べにくくなります。
そのため、犬に与える場合は「葉」の部分を与えるようにしましょう。
生であたえないようにしましょう。
食物繊維・アクが多いため、生の状態ではなく、必ず加熱するようにしましょう。
《犬のアレルギーについて》
初めて与える場合は少しずつ食べさせ、少しでも様子がおかしい場合は、すぐに与える事をやめて獣医師に相談しましょう。
《犬に明日葉(あしたば)を与える場合のまとめ》
いかがでしたでしょうか?
明日葉(あしたば)は、栄養はかなり豊富ですが、独特な風味があるので、犬によっては食べる・食べないがハッキリわかれるように感じます。
また、犬は食物繊維の消化は得意ではないので、明日葉(あしたば)のような食材は、必ず食べやすいように調理してあげるように心掛けてあげましょう。