ナッツ類と言われて、思い当たる代表的なものといえば、栗・アーモンド・クルミ・ピーナッツなどでしょうか。
そのまま食べる事もありますが、案外いろいろなもので使われていたりしますよね。
また種類は多いので「これは大丈夫?」など結構迷うことが多いと思います。
参考にしてみてくださいね。
《犬にナッツは与えても大丈夫?》
答えは×!
基本的に食べさせないようにしましょう!
ナッツの種類によっては、犬にとって有害な食べ物もあります。
《ナッツとは》
食用の木の実全般を指します。硬い殻で覆われており、中にある実を食用としています。
種類によっては、食べても問題のないもの、オススメしないもの、重篤な中毒症状をおこす絶対に食べてはいけないものがあります。
因果関係ははっきり解明されていないようですが、有害であることは立証されていますので、食べさせない方がよいでしょう。
代表的な種類
ピーナッツ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、栗、アーモンド、くるみ、ピスタチオ、ピーカン、マカダミアナッツ
共通の特徴
- 脂肪が多い
- 食物繊維が多く消化が悪い
- 殻は消化できない
- ナッツの形状は喉につまりやすい
症例データでは、マカデミアナッツ、クルミ、アーモンド、ピーナッツがダメとされています。
《犬に食べさせても良いナッツ類》
ピーナッツ
ピーナッツは焙煎した殻を取り除いてたべさせてください。
しかし、消化が悪いため、下痢や嘔吐の原因になります。
皮は消化できません。
さらにマグネシウムも含まれているので尿結石の原因になります。
また、塩味のついているピーナッツは塩分過多になりますのであたえないでください。
カシューナッツ
カシューナッツは比較的安全なナッツとされており、比較的カロリーも低くオレイン酸やビタミンB1が多く、皮膚の健康に良いとされています。
食べ過ぎるとお腹を壊す原因になりますので少量にしましょう。
ただし、必ずローストや炒ったナッツを食べさせてください。
生のカシューナッツには犬にとって有害な物質が含まれているので、絶対にあたえないでください。
ヘーゼルナッツ
犬に有害な成分は含まれていません。
しかし、ナッツ類の中で比較的大きい形のため、丸飲みしてしまうと喉につまらせる原因になる可能性があります。
そのため、必ず食べやすい大きさに砕いて食べさせてください。
栗
安全に与える事ができます。
ただし、糖質が多いので食すぎには注意してください。
《食べさせない方がよいナッツ》
アーモンド
食物繊維が豊富で硬いので、アーモンドはナッツ類の中で特に消化に悪い食べ物です。
アーモンドは粒が大きいので、特に小型犬は体が小さく喉につまらせたり、腸に詰まり腸閉塞の原因になってしまいます。
人間用に加工されたものは与えないようにしましょう。
くるみ
食物繊維や脂質が多く消化がとても悪く下痢や嘔吐の原因になります。
また、古いくるみはカビなどの有害物質が含まれているため、食べさせることは控えてください。
ピスタチオ
ピスタチオは脂肪が多いので、消化不良を起こします。また、胃に詰まるリスクもあります。
殻は消化できないので、殻つきのピスタチオは食べさせないようにしましょう。
ピーカン
ピーカンはナッツ類の中でも脂肪分が非常に多い食べ物で高いカロリーが高く、消化に悪いので食べさせないようにしましょう。
また、胃腸に害を及ぼす毒素が含まれております。
《絶対に食べさせてはいけないナッツ》
マカダミアナッツ
「マカダミアナッツ中毒」と言われる、嘔吐、運動失調、痙攣、不全麻痺などが生じる可能性があり、死亡例があります。
犬にとって非常に危険なため絶対に食べさせてはいけません。
症状も急性で食べた後すぐに発症するパターンが多いので、飼い主は慌てやすくなるようです。
さらに、脂肪分が多く、重度の胃もたれを起こす可能性があります。
《なぜ犬はナッツをたべてはいけないのか?》
ナッツは基本的に、脂肪分と食物繊維が豊富で、ナッツの形状が喉に詰まらせやすいため危険です。
また、たくさん種類があるナッツにこれはたべていいもの、悪いものの区別はなかなかつきにくく、食べるメリットよりリスクの方が多いように思いますので、「これはいいのかな?」など迷うのであれば、食べさせない方がよいでしょう。
さらに、アレルギーも起こしやすい食材です。
《加工品について》
ピーナッツバター
ピーナッツの成分以外に、大量の砂糖が投入されているため、糖分がとても多く健康によくありません。
※ピーナッツパンも同様。
マカダミアナッツオイル
マカダミアナッツの成分が含まれているので、中毒性があります。
マカダミアナッツチョコレート
ハワイのお土産の定番であるマカダミアナッツチョコレートはナッツとチョコレートのコンボのため、絶対にいけません!
《犬がナッツを食べると現れる症状》
犬が食べたあとは12時間以内に中毒症状を起こすことが多く、消化不良による下痢・軟便・便秘などの症状を引き起こします。
また、重症化すると腎不全を引き起こし命を落とすこともあります。
マカダミアナッツは、食べたあとに嘔吐や痙攣、発熱などをおこし、ぐったりとして本当にビックリする症状になりますが、ほとんどの場合が完治します。
- 発熱
- 下痢
- 嘔吐
- 痙攣
- ひきつけ
- 無気力
- 食欲不振
- その他症状
《犬がナッツを食べると危険な量》
マカダミアナッツ1粒2g~2.5gの場合
体重1kgあたり2.0~2.5g
うちのしめじは5kgなので10g程度となり、5粒程度で危険な症状になるということになります。
※仔犬の場合は2~3粒で発症する可能性があります。
※同じ量を摂取して、重篤な症状もいる犬もいれば無症状な犬もいますので、個体差によるものかもしれません。
《犬がナッツを食べてしまったら…。》
だいたいは便と共に排出され、特に治療をしなくても時間の経過と共に自然完治するといいますが、反対に重篤化する場合もあります。
また、目を離している隙や何粒食べたかわからない場合などは、絶対に動物病院に相談しましょう。
マカダミアナッツチョコレートは、ナッツ類とチョコレートの最悪コンボなので、絶対に病院につれていきましょう!
《犬に症状がでるまでの時間》
ナッツ類の摂取後1時間から12時間以内に嘔吐・倦怠感などの症状が現れます。
《犬がナッツを食べないよう注意すべき点》
ナッツ類の中毒原因は現在も解明されていません。
さらに、マカダミアナッツなどの絶対に食べてはいけないものは手に届かない場所へ片付けておき、決してテーブルの上などにおきっぱなしにしないようにしてください。
先ほども述べたように、ナッツ類は種類がたくさんあり「食べて良いもの」「食べてはいけないもの」わかれ、迷いが生じると思います。
さらに共通してナッツは、脂肪と食物繊維が多く、もともと消化しにくいのに形状がほとんとで、飲み込みやすく喉に詰まる可能性が高い食べ物です。
リスクがかなり高いので、基本的には与えないでいたほうが無難だとおもいます。
愛犬が長生きし健康を維持するためにも、飼い主さんがしっかりした知識を付けることが必要ですよね!
私も肝に銘じますm(_ _)m