スイカと言えば、夏を連想する食べ物で、夏の時期になるとスイカを食べる人も多いと思います。
甘い味と香りで犬も寄ってくると思いますが、スイカには種、薄皮の部分や水分量など、いろいろ気になる部分が多く、犬に食べさせてもよいか迷いますよね。
今回はそんな夏の風物詩「スイカ」について調べています。
《犬にスイカは与えても大丈夫?》
答えは◎!
犬にスイカを与えても問題なし!ただし、種と皮は取り除きましょう。
真夏になると、犬だけでなく私たち人間も夏バテ気味になると思います。
「食欲の低下」「水分補給」など体調には気を付けなければいけませんよね。
スイカには、犬に必要な栄養素が含まれており水分も申し分ないので、人と同じように熱中症対策にもなります。
《犬がスイカを食べる時の良い点(メリット)》
スイカは犬にとっても、美味しく嗜好性が非常に高く、食欲の落ちた犬でも甘いスイカは喜んで食べてくれるはずです。
夏バテ対策にスイカは大活躍!
犬にとって、熱中症や夏バテは大きな問題です。
そんな時にはスイカがもってこいです!スイカは90%以上が水分で、水分補給ができます。
さらに、体を冷やしカリウムを補給する効果があり、上手に取り入れることで食欲を促進し、犬の夏バテを防ぐ効果も発揮します。
スイカの糖分も気になりますが、他の甘い果物などに比べて糖分は比較的に少なく、カロリーも少ないので、肥満気味の犬にも安心して与えることができます。
《スイカに含まれる栄養》
スイカにはたくさんのビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
特にスイカに含まれる「シトルリン」「シスペイン」という栄養素は積極的に摂取したい大注目の栄養素です!
さらに90%以上が水分で、夏の時期にあまり水を飲んでくれない犬に水分補給する方法にもなります。
- シトルリン
- ★新陳代謝を促進
- アミノ酸の一種で血管拡張作用があり、疲労回復や血流の改善に期待ができます。
- シスペイン
- 体内に取り込んだビタミンCの酸化を防ぎ保護すると言われています。
- リコピン
- トマトの代表の栄養素として知られているリコピンは、抗酸化作用があります。
- 老化の防止を助け、肥満や視力低下の予防にも効果があると言われています。トマトやスイカの赤い色はリコピンの作り出す色です。
- βカロテン
- ★目の病気や老化防止、抗がん作用
- 犬は、βカロテンをビタミンAに変換ができます。
- 皮膚や粘膜・被毛の健康維持に役立ちます。
- 体内に侵入したウイルスから身を守り、粘膜を強化してくれます。
- ビタミンC(水溶性:水に溶ける)
- ★抗酸化作用
- 犬の老化を防止する効果が期待できます。
- 犬はビタミンCを体内でつくることが可能ですが、シニア犬や体の弱い犬は、多くのビタミンCが必要なため、外から取り入れる必要があります。
- カリウム(熱に弱い、摂取しすぎ注意)
- ★利尿作用
- 体内の不要な塩分を排出する効果があります。
- 脱水症状になると、水分とともにカリウムなどのミネラルも失われるので、水分補給だけではなくカリウムの摂取も欠かせません。
- 風邪や動脈硬化の予防にもなります。
- 与えすぎると、高カリウム血症などの原因になってしまいますので注意してください。
《犬がスイカを食べる時の悪い点(デメリット)》
スイカにも注意する点や、リスクもあるようなので見ていきましょう。
《犬にスイカを与えるときの注意点》
スイカの種について
種は毒にはなりませんが、消化はしません。
そのため、胃腸の負担になってしまうので必ず取り除きましょう。
犬のサイズや体調にもよりますが、万が一食べても便と同時に出ることがほとんどです。
スイカの皮について
スイカの皮は、胃腸に負担がかかりますので、犬に皮の部分は与えないようにしましょう。
しかし、スイカに含まれるアミノ酸シトルリンは皮に近い程多く含まれているので、犬には皮に近いところを食べさせるとよいでしょう。
スイカを与える量の目安
15~30g程度と言われています。(人が食べる一口くらいの大きさ)
スイカの与えすぎには注意
体を冷やす効果もあり水分も豊富なため、お腹を壊してしまう可能性もあり、利尿作用もあるのでおもらしをしてしまう可能性もあるようです。
冷えているスイカは下痢になる危険性が高いので注意してください。
《犬にスイカを与える時の食べさせ方や調理方法》
皮に近い実を食べさせると良い
先ほど述べた通りシトルリンは皮に近い程多く含んでいるので、真ん中に近い実の部分より皮に近い実の部分を与えると比較的摂取しやすいようです。
さらに、糖分も真ん中より控えめなので糖分も抑えられます。もう少し具体的には…?
皮に近い部分を1cm程度残して食べさせたり、3~5mmの四角くらいの大きさにカットして与えてあげたりします。
冷えたスイカをできるだけ食べさせない
冷えたスイカは犬にとっては負担になり、下痢などの原因になってしまいます。
与える少し前には冷蔵庫から出して、少しだけ冷えた状態にまで戻してあげてください。
《犬のアレルギーについて》
スイカはウリ科のため、ウリ科アレルギーに注意してください。
- 下痢
- 嘔吐
- 痒み
- 元気がなくなる
- 目の充血
《犬にスイカを与える場合のまとめ》
スイカは犬にとって暑さ対策になるので、オススメの食べ物です。
冷蔵庫から出してキンキンでない状態にしたスイカを、皮に近い実を人間の大きさ一口大くらいの大きさを切り、種を取り除き食べさせる。それ以上はおなかを壊すのであたえない方がよい。
ということになりますね!暑さにめっぽう弱いわんちゃんが多いので、一緒に暑い夏を乗り越えましょう!