大きな垂れ耳が特徴で「スヌーピー」のモデルとして有名なビーグルですが、実際はどんな犬なのでしょうか?
ビーグルを飼おうか検討されている方や実際家族として飼ってらっしゃる方などさまざまですが、参考になれば幸いです。
《犬(ビーグル)データ》

「ビーグル(英名:Beagle)」はイギリス原産の中型犬種です。
- 英語表記 : Beagle
- 原産国 : イギリス
- サイズ : 中型犬
《ビーグルの歴史(ルーツ)》
15世紀ごろにイギリスでウサギ狩りをしていた最も小さなハウンド種がもとになったと伝えられてます。
1800年代に「パーソン・ハニーウッド」という人物が「ノースカントリービーグル」を洗練したことで、現在のビーグルを誕生させたとされています。
イギリスでは、ヘンリー7世からエリザベス1世の時代にかけて品質改良がおこなわれ、1890年に犬種登録がされています。
初期のビーグルの大きさは、かばんに入るほどの小さなサイズで「ポケットビーグル」と呼ばれていました。
「ポケットビーグル」を馬の鞍に装着した袋に入れるなどをして狩場に運んでいました。
現在の同程度のサイズになったのは、農夫のウサギ狩りに重宝されるようになり、そのまま現在まで生き残るようになりました。
アメリカでのビーグル
もともとアメリカにいた少し違ったビーグル犬がおり、南北戦争が終わったあたりから、イギリスから多くの純血種が輸入されるようになります。
その純血種が、現在のビーグル犬の基礎となり、1885年にアメリカンケネルクラブで認定されています。
ビーグルの名前の由来
ビーグルという名前の由来は次のような諸説がありますが、はっきりとした結論には至っていないようです。
- フランス語で「小さい」を意味する「beag」は訛ったもの
- 吠える声が歌うように感じるため「大きな口を開けた」を意味した古フラン語「begueule」からきたもの
- 大きな声でなくとい意味の「beugler」
《ビーグルの特徴》

ビーグルの最大の特徴は大きく太くよく通る吠え声です。
外見は、長い垂れ耳で大きな目をしており、頑丈なカラダつきをしています。
尻尾は、根本からピンとたち、先の毛色は白くなっています。
ビーグルの狩猟は集団で行う習性からか、協調性がとても高く人間や他の犬・動物とも仲良くできます。
また、猟犬のわりに穏やかな性格なので、とても飼いやすい犬種です。
《ビーグルの大きさ(サイズ)》
- 体高:33~38cm
- 体重:8kg~14kg
猟犬の中ではかなり小型ですが筋肉質でがっしりしているので大きく感じます。
アメリカでは、15インチ(約40cm)と13インチ(約33cm)の2サイズに分けられており、大きいサイズは猟犬・小さいサイズは家庭用とわけられています。
※イギリスや日本などはサイズ分けはされていません。
《ビーグルの被毛、毛色(何色・何色)について》
被毛
被毛はダブルコートです。
被毛は艶があり短毛で、下毛は密集しています。
毛色
ハウンドカラーと呼ばれる(白・黒・茶)の組み合わせがポピュラーです。
ブラウン×ホワイト、レッド×ホワイト、レモン×ホワイトがあります。
また、尻尾の先の毛色が白くなっています。
《ビーグルの性格》
ビーグルの性格は人懐っこく陽気な性格で、子どもとも仲良くできます。
また、好奇心と冒険心がとても旺盛のためか、しばしば我を忘れて飼い主さんそっちのけで夢中になるとこがあります。
- マイペース
- 活発で明るい
- 甘えん坊で寂しがり屋
- 用心深いが大胆な面もある
- 忍耐力がある
- 異常なほどの食いしん坊
ビーグルの狩猟スタイルは集団で行動するため、他犬にはフレンドリーに接し、争いは好みません。
さらに協調性があり、他の犬とのコミュニケーション能力がすぐれているため、他犬ともすぐに仲良くなります。
運動が大好きなので、アクティブな飼い主さんとは相性が合います。
散歩、ジョギング、運動などのパートナーとしても活躍します。
《ビーグルを家族に迎えたら》
ビーグルは猟犬だったためか、忍耐力が強く一度決めたら貫きとおすという頑固さも兼ね備えています。
さらにマイペースな性格をしており、自分がやりたいと思ったらとことん突き進んでいってしまいます。
そのため、ビーグルを家族に迎えるまえは、根気強くしつけをするという心の準備をしておきましょう。
そして、実際にビーグルを家族に迎えたら、小さな子どもの早いうちから、しつけを粘り強く行っていきましょう。
特にビーグルは頑固な性格をしているので、多少しつけに時間がかかってしまいます。

《ビーグルの飼い方や日々のケアについて》
ビーグルの飼い方
ビーグルは、好奇心と冒険心が旺盛で、特に屋外での活動が大好きです。
そのため、フィラリア対策とワクチン注射のほか、ノミやダニの予防も怠らずにしましょう。
ビーグルは地面の臭いを嗅ぐことが好きなため、思いがけないもの(毒へび、毒虫、毒きのこなど)と出くわす機会が増えるようですので、特にキャンプなどの自然が豊富なアウトドアには十分注意してくださいね。
子どもと遊ぶことなどはできるのですが、屋内などの休息の場がある場所では、しつこくされるのは苦手のようです。
ビーグルは集団行動する犬なので、留守番はとても苦手です。
そのため、長時間の留守番はできるだけ控え、家を開ける時間を半日程度にとどめておくことが好ましいでしょう。
子犬の時期からケージやクレートに慣らせておくことで、分離不安などを未然に防ぎやすくなります。
屋外飼育は可能ですが、ハウスを設置する場所は、家族の顔が見えるような場所に設置するなどの工夫してあげましょう。
ビーグルの日々のケアについて
ビーグルの大きな垂れ耳は通気性が悪いため、綿棒やコットンなどえこまめに掃除してあげましょう。
また、耳掃除、歯磨き、ブラッシングは怠らないようにしましょう。
ビーグルは短毛種なので、お手入れは楽ですが、最低でも週に1度くらいはブラッシングしてあげましょう。
《ビーグルのしつけについて》
ビーグルの最大の特徴は、とにかく吠え声が大きくてよく響き渡るという点です。
狩猟も団体行動して仲間と声を出しあっていたため、響き渡る声をしています。
そのためか、ビーグルを愛犬にしている飼い主さんの悩みのダントツが無駄吠えなどの吠え癖で、ご近所トラブルになった例がいくつもあります。
ビーグルを飼う場合は、この吠え癖に関しては、しっかりしつけをしておく必要がありそうです。
また、ビーグルは猟犬であったため、体力・忍耐力共に持ち合わせています。
狙った獲物は最後まで逃さないといった頑固さも持ち合わせており、しばしば周りが見えなくなって熱中してしまうので、しっかり主従関係をはっきりさせておく必要があります。
性格的にも興奮しやすいので、しつけにはやや時間がかかるという点があります。

《ビーグルの散歩や運動について》
ビーグルは大型犬なみの体力と持久力があるので、かなり運動量が必要な犬種です。
散歩は1日1時間以上してあげるほうが好ましいでしょう。
《ビーグルの気を付けたい怪我、病気》
ビーグルは、椎間板ヘルニアになりやすい犬種として有名です。
椎間板ヘルニアは、骨と骨の間にあるクッションの役目がある部分が壊れてしまい、神経を圧迫してしまうため、耐えられないほどの激痛が伴い、足腰も動かせなくなります。
肥満になると、さらに発症しやすくなります。
白内障、網膜萎縮などの目の病気が発症しやすいと言われています。
愛犬の様子を観察しておき、少しでも異常なところがあれば獣医さんに診察してもらうようにしましょう。
また、ビーグルは他の犬とも比べても、とても食欲旺盛ですので、肥満には十分気をつけて健康管理してあげましょう。
ビーグルの平均寿命
寿命:平均12年~15年
ビーグルは、基本的に病気にかかりにくいという犬種でもあるため、飼い主さんがしっかり健康管理してあげることで、さらに長生きするケースもあるようです。
《ビーグルの値段・価格帯》
ビーグル の相場価格は、12万~25万円程度
血統・顔・毛色・体の大きさや月齢などで変化します。
《ビーグルについてのまとめ》
いかがでしたでしょうか?
ビーグルは、中型犬だったんですね…(笑)
また、調べていくとスヌーピーの模様はかなりレアな個体のようですね。
