《犬の種類》猫のような犬!?不思議な魅力がたっぷりの犬「ペキニーズ」(Pekingese)

《犬の種類》猫のような犬!?不思議な魅力がたっぷりの犬「ペキニーズ」(Pekingese)

鼻がぺちゃんこで、愛嬌のある「ペキニーズ」ですが、よく見ると目と鼻の位置がほぼ直線ライン上に並んでおり、それこそ愛嬌があるとてもかわいい顔となっています。

全身を細く柔らかな毛で覆おわれており、足が短い「ペキニーズ」は、見ているだけで癒されます。

性格も、プライドが高く自由でツンとして「猫のよう」といわれており、世界中で根強い人気を誇る犬種です。

ペキニーズの話しをするときは、必ず「猫のような」という言葉を耳にするほど、さまざまな犬と比べてもっとも犬らしくない犬と言われています。

《犬データ(ペキニーズ)》

ペキニーズ名前の由来

名前の由来は原産地である北京からとられており、一般的な呼び名とされています。

いくつかの名前があり、中国では「京巴(ジンバー)」と呼ばれています。

他にも、「Peke」「宮廷獅子狗」などで呼ばれています。

  • 名称:ペキニーズ(英名:Pekingese)
  • 原産国 :中国
  • サイズ: 小型犬
  • 毛種:長毛種

《ペキニーズの歴史(ルーツ)》

祖先犬はチベット原産の「チベタン・スパニエル」であると考えられています。

チベットは仏教への信仰が厚く、「釈迦はその偉大な力により、獰猛な獅子をも服従させる」と考えられていました。

僧侶たちは、獅子のような犬種を誕生させるために、「チベタン・スパニエル」との交配を繰り返し努力を重ねます。

ようやく獅子(ライオン)に似た犬として誕生したのが、ペキニーズです。
そして、ペキニーズ神聖な獅子犬として、歴代の諸国宮廷・皇帝達へ贈呈されます。

秦の始皇帝もその中の一人に入っています。

「獅子犬」「太陽犬」「袖犬」と呼ばれ、高貴な犬種として神聖化されていきます。

いつしか皇帝・皇族以外の飼育を禁じられるようになり、その禁止事を犯した者は最も重い「死罪」になるほどでした。

中国の宮廷外へは一切出さない、門外不出として飼われていたペキニーズはとても大切に扱われていました。

しかし、1840年のアヘン戦争で、中国はイギリス軍に侵略されてしまいます。
その際に、ペキニーズがイギリスに手に渡らないよういするために、ほとんど殺処分されてしまいました。

しかし数匹は生き残っていたため、イギリス軍が国に持ち帰り、犬好きなビクトリア女王に献上されます。

その後、王族内だけで繁殖をさせていたため、王族や貴族だけがペキニーズが飼われるようになります。

このように、ごく限られ人のみが飼育しており、「ペキニーズ」は富と権力の象徴でした。

イギリスで繁殖したペキニーズは、やがて1893年のドッグショーに初めて「ペキニーズ」が登場します。

愛らしい見た目から世界中で人気となり、各地で飼われるようになり人気犬の仲間入りをしています。

しかし、残念なことに原産国である中国では絶滅してしまい、原産国以外で分布を拡大したという珍しい広まり方をした犬となります。

《ペキニーズの特徴》

ペキニーズの一番の特徴は、ぺちゃんこな鼻です。

体型は洋梨のような形をしており、小さいながらもがっしりとして足は短い。

前足は太くてがっしりとして、後足は細めである。

また、歩き方にも独特な特徴があります。

ガニ股の前足を回しながら歩くところから「ローリング歩行」といわれており、
コロコロと転がるような愛くるしい歩き方は、ペキニーズ独特の歩き方です。

必要以上に干渉を嫌い、他の犬にもあまり興味を示しません。

飼い主への依存心も低くて一人遊びも得意ですが、甘えてくる時とそっけない時の差が激しく、飼い主への独占欲はかなり強い。

時折り見せる甘え上手な「ツンデレ」感なところにハマるファンも多いようです。

《ペキニーズの性格》

マイペースな気分屋で、猫のような性格をしていると言われています。

勇敢、大胆、自尊心が強い。

プライドが高く、独立心も強い頑固な意思を持ち自分のやり方を主張します。

人に「抱っこ」される事を好まない場合もあり、マイペースに過ごす事を強く望みます。

甘えてくる時と、そっけない時の差が激しく、飼い主への独占欲はかなり強くなります。

警戒心が強く人見知りのため、家族以外にはあまり興味を持たずなかなか懐きません。

勇敢で負けず嫌いであり、決して引き下がりませんが、自分から喧嘩をふっかけることはありません。

猫のような性質と頑固さがあるので、しつけが少し入りにくい面がありますが、
ひとたび仲良くなってしまえば、警戒心や人見知りさも全く感じさせないほど懐きます。

さらに、飼い主と認めると忠実になるようです。

《ペキニーズのしつけについて》

あくまで飼い主さん主導で行いましょう。

ペキニーズはとてもプライドが高く気まぐれであり独立心が強い性格をしています。

そのため、しつけるのは苦労するかもしれません。

飼い主さんも負けずに、犬のペースにあわせないように飼い主さん主導で強気でしつけましょう。

猫のような気まぐれな性格をもち、警戒心も強くプライドが高い特徴があります。

できるだけ早い段階でしつけや飼い主さんとの関係をきちんと構築しておきましょう。

《ペキニーズの大きさ(サイズ)》

  • 体重:5kg前後
  • 体高:20-30cm前後

小型犬ですが、がっしりしているので見た目より重いのが特徴です。

《ペキニーズの被毛、毛色(何色・何色)について》

分厚い下毛と、長くてまっすぐな上毛のダブルコートで、耳と尻尾に飾り毛があり。

全身覆う直毛でボリューム感があり、獅子のような出で立ちをしている。

毛色はレッド(赤)・ホワイト(白)・ブラック(黒)・シルバー・フォーンなど、様々なカラーがあります。

※アルビノ・レバー以外は認められています。

《ペキニーズの寿命》

過去をさかのぼっても、無理な交配がないため、病気に対する抵抗力が強く健康で丈夫な部類にはいるようです。

  • 平均寿命:12~15年程度
  • 小型犬種の標準的な寿命です。

《ペキニーズの気を付けたい怪我、病気》

病気に対する抵抗力が高く比較的丈夫な部類にはいる犬種ですが、その中でもかかりやすい病気や怪我は存在します。

脚が短い犬種に多い「椎間板ヘルニア」「膝蓋骨脱臼」

ベッドやソファなどのような段差から飛び降りても、体への負担は大きいようです。

少し高いと思う段差や肥満にはくれぐれも注意しなければいけません。

※うちのしめじも「椎間板ヘルニア」になってしまいました…。

  • 軟口蓋過長
  • 僧房弁閉鎖不全症
  • 膿皮症
  • 水頭症
  • 熱中症
  • アレルギー性皮膚炎
  • 乾性角結膜炎
  • 白内障

《ペキニーズの飼い方や日々のケアについて》

ペキニーズをペットとして飼う場合は、毎日のブラッシングは基本です。

長毛でダブルコートをもつペキニーズは、ダブルコートの中でも特に下毛の量が多い犬種です。

喚毛期には被毛が大量に抜けるので、皮膚の健康のために特に気を付けましょう。

手を抜くとビックリするくらいの早さ毛玉ができてしまいフェルト状になり、ほぐすのに一苦労します。

シャンプーのしすぎは被毛を傷めるので、月に1~2度程度で問題ありません。

顔のしわには汚れや皮脂などがたまりやすいので、食事のあとや散歩の後は、ウェットティッシュで綺麗にふき取るようにしてあげましょう。

※しわの汚れを放置してしまうと、皮膚が炎症を起こすことがあります。

散歩について

ペキニーズは小型犬種であまり活発的ではないため、散歩は気分転換程度で充分です。

ボリュームのある被毛のため、特に暑さに弱く苦手です。

暑い夏は、呼吸困難になる恐れがあり、あまり散歩に行かない方が良いこともあります。

体温管理・室内管理などを徹底し、空調管理には気を付けましょう。

ペキニーズは運動不足からくる肥満にも注意が必要なため、理想の体重を保てるように食事のバランスに気を付けてあげてください。

運動量はそれほど必要ではないので、アパートなどの狭い部屋での飼育にも向いています。

《ペキニーズの値段・価格帯》

ペキニーズの相場は、約15万~30万円程度

毛並や、毛質・毛色・毛の艶、健康状態や外見など全体的なバランスやスタイルなどで、価格変動してきます。

値段の設定は、毛量が多い、毛艶や体格が良い、健康的である、親や兄弟犬が病気を持っていない、などの項目によって高くなっていきます。

《ペキニーズに関するまとめ》

ペキニーズは調べれば調べるほど、おもしろい歴史をもつ犬種であることがわかりました。

運動量などそこまで気にすることがないので、マンション暮らしの方などには向いてるかもしれませんね。

愛犬「しめじ」もダックスとペキニーズのミックスなので、調べてると当てはまることころが多くてビックリしました!

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